バンダイ HGUC バウンド・ドック レビュー


 

今回のガンプラは、HGUCより『バウンド・ドック』をご紹介。

 

個性的な可変機が多数登場するZガンダムにおいて、その中でも特に異色とも呼べる機体が念願のガンプラ化。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 


付属品一覧


割愛

 

 


NRX-055 バウンド・ドック


『NRX-055 バウンド・ドック』は地球連邦軍がニュータイプ研究所の協力のもとに開発した試作可変MAである。

 

もともとは、ニュータイプ研究所本部が旧ジオン公国軍の『MAM-07 グラブロ』や『MSN-02 ジオング』を参考に開発を進めていた。

 

のちにティターンズ主導により、バスク・オム大佐によって編成されたニュータイプ部隊(実質的には強化人間部隊)へ供給すべく、オークランド研究所を主管としてサイコミュ関連の技術協力をオーガスタ研究所やムラサメ研究所がおこなっている。

 

機体設計には、『RX-110 ガブスレイ』の開発に参画した技術陣が招聘され、右腕がマニピュレーターではなくクローアームとなっており、携行武装であるビーム・ライフル、ビーム・サーベルは左手でしか持つことができない。

 

その異質な外観は、スマートな上半身にマッシブな下半身という、グリプス戦役時の戦闘兵器の中でも特に異彩を放つ姿をしている。

 

本機は基本的には格闘戦に特化した機体であり、MS形態では右手に、MA形態では1対の強力なクローをもち、高速で移動しながらの格闘が可能となっている。

 

また、MA形態には外殻、MS形態時には腰部スカートとなる厚い装甲により、攻防一体の万能機としての活躍が期待され、曲面で構成されていることから耐弾性の向上や慣性モーメントの低減も実現。

 

装甲には対ビームコーティング処理が施され、実戦では数発ものビーム・ライフルの直撃にも耐えられる等、防御力だけでなく耐熱性にも優れている。

 

機体はドラム・フレームが採用された『NRX-044 アッシマー』と異なり、本格的にムーバブル・フレームが採用され、変形に要する時間は他の可変MS・MAと同様、マグネットコーティングによって瞬時に行う事が可能である。

 

スラスターの分散配置を切り捨て、MS・MA両形態の推力を後部メイン・スラスターでまかなう構造となっており、特にMA形態の加速性は抜きん出た性能を誇り、コロニー内部や重力下での飛行も可能である。

 

なお、本機は地上・空中・宇宙戦に対応する全領域機として設計されている。

 

コックピット・ハッチはMS形態では胸部中央、MA形態では機体下面(MS形態では股間部に当たるに設置されている。

 

ニュータイプもしくは強化人間の思考をダイレクトに伝えることを目的に、新型サイコミュ・システムを機体制御の根幹に据えた結果、高い機体追従性を獲得し、実験機ながらも実戦に耐えうる性能を発揮している。

 

オーガスタ研究所によって設置・調整がおこなわれた、『MRX-009 サイコ・ガンダム』と同様のサイコミュ・システムを搭載しているが、精神的な負担を軽減するため、最新型のプロセッサ技術によって容積を数分の1に縮小しつつ処理速度を2倍以上に引き上げた改良型を採用。

 

これにより、本機のMS形態は『MRX-009 サイコ・ガンダム』よりも小型となっているが、通常機より1.5倍近いサイズとなり、一般的なMSよりは大型化している。

 

その機体サイズからくる鈍重さを、大出力でおぎなうという非効率な解決方法を採っており、MS形態でもその巨体に反して俊敏な機動力を誇る。

 

機体制御プログラムを変更する事でニュータイプ能力の低いパイロットや、一般兵でも操縦が可能といった柔軟な運用性を備えている点もこの機体の特徴でもあり、本機のサイコミュは従来のものに比べ、比較的パイロットへの負担が少なく設定され、ニュータイプ能力が乏しいパイロットでも操縦が可能となっている。

 

そのため、ビットやファンネルといった誘導兵器は搭載していないものの、思考コントロールが可能な操縦システムは、ニュータイプ能力があれば凡庸なパイロットでも、その技量をエース級の技量に引き上げる効果をもつ。

 

一方で、パイロットの意識を本機が発するサイコ・ウェーブで拘束し、戦闘衝動を発生させる機能も備えており、高い戦闘力が発揮できる反面パイロットの精神的負担は大きくなる。

 

また、『サイコ・ガンダム(2号機)』と同様のサイコ・コントロール・システムを搭載し、機外からの遠隔操縦が可能となっており、その機能は改善されたといわれるものの、これを含む本機のポテンシャルを完全に発揮させるためには、強力なニュータイプ能力と強化人間クラスの強靭な肉体が必要とされる。

 

そのため、オールドタイプでも操縦が可能ながら、本機の潜在能力を完全に引き出すのは一筋縄ではいかない。

 

なお、サイコミュの最終調整はオーガスタ研究所で行われたと言われている。

 

また、本機は急遽『MRX-010 サイコガンダムMk-II』のサポート機としても充当されている。

 

『MRX-010』のサイコミュはパイロットへの負担が極めて大きく、精神崩壊しかねないものであることから、本機に比較的精神の安定した強化人間が搭乗し、パイロットの精神状態を制御する方法が採られ、テストでは数時間の間トラブルもなく正常に機能している。

 

カラーリングと型式番号の末尾が異なる3機が製造された。

 

システム上の問題はいくつか見られるが、本機自体は当時の連邦軍のサイコミュ技術の粋を集めた機体であり、後に『アモン・ドッグ』、『TR-4[ダンディライアン]』等の後発機のデータ収集に活用されている。

 

ということで、『バウンド・ドック』です。

 

スマートな上半身にマッシブな下半身、左右非対称という、ティターンズが保有する個性的な機体の中でも特に異彩を放つ姿をしている機体。

 

シャア役池田兄貴解説のナレーションによると、通やマニア間では最も美しい機体と評され、ある意味で前衛芸術的なデザインで鮮烈。

 

MS形態時も純粋な人型MSと異なる、獣人型MS形態という他に類を見ない特殊な立ち位置こそ、バウンド・ドックがバウンド・ドックたる最大の理由である。

 

バクゥやラゴゥのような4足獣型MSは存在しても、獣人型ロボ自体が極めて珍しく、知名度のある戦隊ロボでも『ジェットガルーダ』『ガオハンターイビル』くらいしか存在しない程。

 

バウンド・ドックのモチーフについては明確に言及されていないものの、一説にはアヌビス神をモデルにしたと言われている。

 

ちなみに、アヌビスからインスピレーションを得て誕生したロボはそれなりに多く、バウンド・ドックもその影響を受けた一例と呼んでもいい。

 

サイズは全高19cmと、通常のHG(13cm)と比べて1.5倍にまで巨大化しているのが最大の特徴。

 

さらに、HGでは恒例のカラーリングシールはごく一部にしか使われず、サイズの大きさを活かし、設定配色を全てパーツ分割で特徴しているのもメリットの一つ。

 

可変機構は差し替え無しの完全変形で、デリケートな一面ばかり目立つ可変機の中では、比較的剛性に優れている仕様。

 

と言っても、一番のポイントはガノタ以外興味の無さそうなものが念願のHGUCデビューを果たした点。

 

これまでの立体物は「MS IN ACTION」「食玩」のみに留まり、本格的な1/144スケールでのキット化はこれが初。

 

成形色は朱色というよりは、ピンク色に近い色味。

 

今回はメルカリで安売りされていたものを頂戴したものをレビュー。

 

最近は自分でプラキットを組み立てるのが億劫になってきたので、他人のお下がりでもいいかと考えるようになってきたゾ。

 

手間も省けて、節約になっていいゾ~コレ!

 

ん?

 

自分の持ってるのと違う?

 

誰も素組みレビューとは言ってないんだよなぁ・・・

 

 


頭部


おう、ワンワン鳴いてみろよ。

 

額部分はシールを使用。

 

モノアイはシールで再現され、左右に可動式。

 

今回もH・アイズに換装してディテールアップ。

 

首関節はダブルボールジョイント関節。

 

耳にあたる部分はボールジョイントで自由自在に可動。

 

バウンド・ドックの首自体が細く、ヘルメットが大型なこともあって、想像以上にフレキシブルに可動。

 

首を左右に振る事は難なく可能。

 

上下にも大きく動き、首の自由度は高め。

 

首を始め、各部の動力パイプは軟質素材で再現されており、TPEと呼ばれる素材を採用しているらしい・・・合成ゴムと違うのか、これもうわかんねぇな。

 

とりあえず塗装も加工も出来ない部材を使うのは、やめてくださいよ本当に!(哀叫)

 

 


肩部


ショルダーアーマーは左右非対称。

 

色分けやディテールは優秀で、ダクト等も精密に再現。

 

左肩は引き出し式関節の採用により、前後へスイング可動。

 

両肩は回転可動も可能な他、ショルダーアーマー自体も独立可動出来る等、フレキシブルに可動。

 

これにより、両腕を水平まで上げる事が可能となっている。

 

 


腕部


腕部も肩同様に左右非対称。

 

右腕がマニピュレーターではなくクローアームとなっており、携行武装であるビーム・ライフル、ビーム・サーベルを左手でしか持つことが事が出来ない仕様。

 

左腕は肘関節に相当する部分が2箇所(肩も含め3か所)設けられ、可動域は非常に広いのが特徴。

 

この恩恵により、肘を180°近く曲げられる仕様となっている。

 

左腕装甲は、内側にも精密なモールドが造形化されているのも特徴。

 

右腕は2重関節により、左腕同様180°曲げられる構造。

 

上腕部にはロール軸は存在しないため、肘関節部で腕を回転させるように設計。

 

クローは多重関節構造により、フレキシブルに可動。

 

小指に相当する部分は第2関節まで動く程。

 

また、付け根はボールジョイントなので、八の字に開くことも可能。

 

右腕のクローは大胆な合わせ目が出る構成で、最新フォーマットのガンプラとしては構造的古さを感じる部分。

 

あのさぁ・・・

 

もっと他に設計の余地があっただろ・・・何で中途半端に合わせ目を残す必要なんかあるんですか(正論)

 

これにより、クローに関しては色分け前提での後ハメ加工すら出来ず、塗装時はマスキング不可避。

 

 


胴体


こマ?

 

下半身に対して胴体が貧弱過ぎるだろ。

 

異常にくびれた細いウエストは女性陣憧れの的ですねクォレハ・・・

 

バックパックもバーニアも貧弱スギィ!

 

こんなチンケなバーニアで姿勢制御出来るのか、これもうわかんねぇな。

 

胴体は可変機構の副次的効果・多重関節構造と相まって、フレキシブルに可動。

 

腰部は360°回転可動で、左右に腰を捻る事は容易に可能。

 

前屈・仰け反るような動きもお手の物。

 

また、ボールジョイントの併用により、上体を左右に傾ける事も可能。

 

しかしながら、上半身のボールジョイントは、設計ミスからか保持力に問題あり。

 

KPS素材を使用した影響からか、グラグラ状態なのが気になるところ。

 

上半身を格納するために巨大化したスカートは、一体成型パーツの多用で実現。

 

スカートの一部は可動式で、脚部の可動域を阻害しない構成。

 

スカートの内部メカやディテールも精巧に再現され、このキットの隠れた魅力の一つ。

 

後方に配置されているスラスターユニットは、3基全てがボールジョイントにより独立可動。

 

スラスターはシルバーで塗装、内部はメタリックレッドで塗り分け。

 

ノズル部分もコトブキヤのM.S.Gで新規追加と同時にディテールアップ。

 

 


下半身


脚部はつま先と踵の3点で自立し、安定性は極めて良好。

 

色分けも優秀で、シールは脛のみに使用。

 

スカートを外した状態だと、関節部の構造がよく分かる外観。

 

股関節はガンダムの肩関節を彷彿とさせ、軸関節の組み合わせなので、可動範囲は優秀。

 

反面、脚部の重さに保持力を追いついておらず、保持力強化必至。

 

一瞬、接続部がデカマラに見えた、起訴。

 

今さらマジレスすることもないけど・・・最悪だった(過去レビュー回想録)

 

クスリやってるのかなぁ?

 

執筆中も「(脳が)キメてるんだろ? くれよ・・・」みたいなこと思っててドン引き(精神分裂病)

 

逆にスカート装備状態だと、下半身全くトレ無し体形に見える見える・・・

 

剝き出しの脚部フレームはメカニカルな造形で再現。

 

膝関節は2重関節により、180°可動。

 

バウンド・ドックは膝関節が逆方向にも曲がるので、ガワラ立ちのような普通は出来ない芸当も可能。

 

脛は一部のみシールを使用。

 

足首関節はボールジョイント関節。

 

足首の可動域は絶望的に狭く、左右にはほぼ開かないのは致命的で接地性はイマイチどころか最悪。

 

左右への可動はこれが限界。

 

デザイン上の弊害という典型的な例であるものの、前述したようにつま先と踵の3点で自立する上、踵がフレキシブルに可動するため、安定性は問題なし。

 

反面、前方向には比較的よく動き、可変機構の副次的効果も相まって柔軟に可動。

 

つま先を伸ばすような動きは可能ながら、踏み込むような動作は不可能。

 

ディスプレイ時はアクションベースを使用して、空間戦闘に特化したポージングを推奨。

 

足裏は近年問題視されている肉抜き穴等は存在せず、精密なモールドが施されているのが強み。

 

5,000円もするんだから当たり前だよなぁ?

 




 


MA形態


何お前犬の癖に変形してんだよ。

 

ヨツンヴァインになるんだよ(バクゥ)

 

この状態では、脚部のクローがフレキシブルに可動。

 

上半身はスムーズに収納され、劇中のイメージ通りの姿を再現。

 

モノアイは付属のクリヤーパーツで再現されているが、デフォルトでは目立たないためH・アイズに変更。

 

ガンプラに付属するクリヤーパーツは役立たず、はっきりわかんだね。

 

 

変形自体は比較的スムーズかつ簡単に変形可能。

 

左手を除き、ほぼ差し替え無しで可変ギミックを再現。

 

まずは上半身を格納し、その後に脚部を左右に開いて完成。

 

パパパッとやって、終わりッ!

 

ちなみに、上半身だけを収納した中間形態も再現可能。

 

これはPS2ソフトガンダムvsΖガンダムにて実装された特殊形態。

 

ほんへでもそれっぽい形態を見せているが、ほぼゲームオリジナル変形。

 

余談ながら、前作『エゥーゴvsティターンズ』には採用されていない。

 

それよりも何でモノアイがピンクなんですかねぇ・・・(ホモ特有の細かい指摘)

 

 


比較


一般的なHGUCと比較

 

全高約30m(29.7mとする説や、27.3mとする説が存在)という大型機であるバウンド・ドックは、既存のシリーズとは一線を画すサイズ。

 

特にボディサイズに恵まれた機体なため、全高だけならクスィーガンダム(Ξガンダム)と同等かそれ以上。

 

『HGUC ジ・O』と比較

 

えぇ・・・(困惑)

 

一応、全高は大して変わらない筈なのだが、ここまで大きく差があったのか。

 

大型機であるジ・Oが小さく見える見える・・・

 

PMXシリーズとの比較

 

30m級MSに近いものを並べてみたものの、やはり巨人機なんだよなぁ・・・

 

背負いもので大きく見せている『メッサーラ』『ジ・O』『パラス・アテネ』等の大型機揃いのPMXシリーズと比べても尚更大きく誇張されているのが特徴。

 

一応、他の大型機と比べても、頭頂高の高さではずば抜けて大きくカンディル・・・

 

マキブでもここまで体格差が再現されてないゾ・・・お前んとこのゲーム(サイズ設定)ガバガバじゃねーか。

 

しかしながら、他作品のサンライズ昭和勢には同スケールでもバウンド・ドックに匹敵する巨大メカも存在するため、リアルロボットの世界ではそこまで巨大という訳ではない。

 

ギルガザムネが28.3mなら、バウンド・ドック27.3m説は有力ですねクォレハ・・・

 

『サイコ・ガンダムMK-Ⅱ』と比較

 

完全にマトリョーシカなんだよなぁ・・・

 

サイコMK-Ⅱと比べると、流石に二回り程小さく見えるものの、それだけ通常機から逸脱した巨体であるとの証。

 

アーサイコサイコ・・・

 

MGでは冷遇されがちなティターンズ陣営ながら、HGやROBOT魂を含めるとティターンズサイドの主要機体はほぼ勢揃いしているので、バラエティ豊富なのがウレシイ・・・ウレシイ・・・

 




 


オプション


装備はライフルにサーベルとオーソドックスなものばかり。

 

ハンドパーツ

 

左手はMGで採用しているエモーションマニピュレーター方式。

 

握り拳も再現してくれよな~頼むよ~

 

ビーム・ライフル

 

ライフルは単純なパーツ構成。

 

ターゲットスコープはクリヤーパーツ成形。

 

また、ライフルはスカートアーマーに右側にマウント可能。

 

拡散メガ粒子砲

 

VSシリーズにおいて、戦艦やMA相手に爆発的火力を発揮する往年の主力兵装。

 

左腕に装備される拡散メガ粒子砲は、差し替えで収納・展開を再現。

 

拡散メガ粒子砲は回転可動し、仰俯角の調整が可能。

 

ビーム・サーベル

 

サーベルはビーム刃が機体サイズに合わせ、通常より大型化しており、MG規格のものを採用。

 

ディスプレイスタンド

 

専用のアクションベースは、『HG マジンガー』シリーズにも付属したクリヤーパーツ成形のものが同梱。

 

本体の重量を支えるのに充分な強度と保持力を兼ね備え、付属のアタッチメントを介してMS・MAどちらの形態にも対応可能な万能アイテム。

 

今回のレビューでは未使用。

 

フル装備状態。

 

マラサイ同様、専用装備以外にマウントラッチを持たないバウンド・ドックは、持てる装備が限定されがち。

 

 


アクション


ということで、『HGUC バウンド・ドック』でした。

 

総括すると、待ちに待ったバウンド・ドックのキット化ということで、造形やギミック面では期待を裏切らない完成度。

 

特に、色分けに関しては非常に健闘しており、脛以外シールを必要としないのはHGUCとしては極めて優秀な部類。

 

サイズは勿論のこと、そのキャパシティーの大きさを活かしたパーツ分割、色分け、ギミックは特筆すべきものあり。

 

特に可変ギミックはほぼ差し替え無しの完全変形を実現しており、『RG Zガンダム』や『HGUC ガブスレイ』等の可変機と比較しても、複雑かつ脆弱性が目立つ部分が見受けられないのはメリットの一つ。

 

スカートを始め、一体成型パーツの多用により、組み立ても簡略化されており、MG並みの大型モデルの反面、製作難易度が高いわけでもなく、分解してみたらむしろ組み立てし易い部類でした。

 

パーツ自体の大型化に伴う強度の向上と同時に、変形自体も比較的簡略化されている機体なため、余程の事が無い限り破損の心配は無し。

 

反面、一体成型パーツを多数採用した影響からか、ヒケが目立つ部分も多く、特に巨大なスカートはヒケとウェルドラインの宝庫。

 

無頓着な人間から見れば、さほど大したデメリットではないものの、気になるヘビーユーザーはサンドペーパーとコンパウンドで表面処理してしまった方がオススメ。

 

また、色分けは優秀でも合わせ目が各所に現れ、しかも中途半端なパーツ構成なのも如何せん見過ごせない部分で、これでは成形色を活かした簡単製作方法も通用しない。

 

いくらシールや部分塗装を必要としないからと言っても、他が手抜きという横暴な設計では当然評価が下がるんだよなぁ・・・合わせ目出ない『HGUC サザビー』見習えよ(落胆)

 

モデラー兄貴はバンダイに甘い顔してると、その弱みに付け込まれてガンプラ全体の品質を下げかねないので、是々非々な視点で厳しく評価しよう(提案)

 

さらに注意点として、関節の保持力(胴体)がガバガバどころかスカスカで、今回はKPS関節の摩耗が異常に早く、メンテナンス等はこまめに行う必要性あり。

 

それ以外で、特に短所は見当たらないものの、キットの巨大化が進行したことでパッケージサイズもそれに比例するかのように肥大化し、価格はHGながら5,500円(税込)とかなり高騰しており、並みのMGすら上回るのが唯一の難点。

 

特に同サイズのメッサーラと比べても、ガンプラとしてはかなり強気な価格設定で、『HGUC サイコ・ガンダム』とほぼ同価格帯と考えるとコスパは今一つ。

 

加えて、メジャーなMSと異なり、知名度に関しては今一つな影響からか、生産数そのものが多くなく、再販もされにくい傾向が目立つのも痛いですね・・・これは痛い。

 

つい最近までは、プレミアムバンダイで受注生産販売されていた『バウンド・ドック(ゲーツ機)』がバリエーションキットとしてリリースされ、ロザミア機よりも手に入れやすいのは大きな魅力。

 

ヘビーユーザー曰く、ライトグレー中心の成形色はサーフェイサーを吹かなくても塗装が出来ると言わしめ、塗装前提だとゲーツ機の方が使い勝手が良いので、2体買って片方を塗り替えてしまった方が得策。

 

注意点として、高額転売品は絶対に買わないこと。

 

損する事が嫌いで有名な富裕層ですら、そんな非合理的な買い物はしない上、個人情報を悪用されたりするなら尚更。

 

それに、何度も言っていることながら、そんな余剰資金があるなら株式投資の勉強でもした方が賢明かと。

 

又は家に溜まっている積みプラでも消化して、どうぞ。

 

馴染みの模型店でコネで手に入れたνガンダム、まとめて組み立てしますよースルスル!

皆も人脈構築大事にしよう(提案)

 

それでは皆さん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 

お売りください。駿河屋です。

 


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18件のコメント

  1. レビューお疲れ様です。

    解説やレビュー内容がとても参考になります。

    特に比較画像には驚きましたが、ジオやサザビーよりずっと大きいのは意外でした。

    メッサーラも30mありますが、あれバックパックでかさ増ししてるのでサバ読んでますね。

    あと私の知見が狭いからなのかザメルってガンプラになってましたっけ?

    すいません知識不足で······

    1. 通りすがりのガンダム好き様

      コメントありがとうございます!

      >特に比較画像には驚きましたが、ジオやサザビーよりずっと大きいのは意外でした。

      メッサーラも30mありますが、あれバックパックでかさ増ししてるのでサバ読んでますね。

      本体サイズだけならクスィーガンダムやペーネロペー並みなので、確かに大きく感じます。

      >あと私の知見が狭いからなのかザメルってガンプラになってましたっけ?

      すいません知識不足で······

      ザメルはROBOT魂でリリースされたものですが、現状で唯一の1/144スケールモデルとなっています。

  2. 初コメ失礼するゾ~ 犬のくせに必死になって腹引っ込めてるのがイタイ(偏見)。 挙げ句にガンプラのくせにテク無しで、(B社が)客に奉仕を求める姿勢にビックリ。塗装考えると合わせ目消しとか面倒くさい子。

    1. アチャモ…兄貴

      コメントありがとナス!

      ポッチャマ…兄貴の次はアチャモ…兄貴か壊れるなぁ・・・

      >犬のくせに必死になって腹引っ込めてるのがイタイ(偏見)。

      犬に対する深刻な風評被害。

      > 挙げ句にガンプラのくせにテク無しで、(B社が)客に奉仕を求める姿勢にビックリ。

      本当に今さら、バンダイのカスタマーサポートがガバガバなのは有名な話。

      正直言って、4,000円台で良かったレベルなんだよなぁ・・・

      >塗装考えると合わせ目消しとか面倒くさい子。

      俺的には(ラッカー塗料)シンナー臭がキツかった(隙自語)

  3. バウンドって何だよ、跳ねるのかよテメーと思い調べたんですが、機体名「BAUND DOC」で跳ねる「BOUND」でも無いし、何なら犬の「DOG」ですらなかったという···君は何者なんだい?

    シルエットだけ見たらガンダムというよりファイブスター辺りに出そうな気もするようなしないような(だいたい上半身のせい)不思議なデザイン。根強い人気のおかげでビルドファイターズにも出てましたな。
    個人的には「シールドにカメラ付いてたら被弾しやすいから変形に支障が出るのでは?」という疑問がぬぐえない···

    1. 焦げ色たまねぎ様

      コメントありがとうございます!

      >バウンドって何だよ、跳ねるのかよテメーと思い調べたんですが、機体名「BAUND DOC」で跳ねる「BOUND」でも無いし、何なら犬の「DOG」ですらなかったという···君は何者なんだい?

      『Bound』の意味は縛るとかいう意味だったので、設定上にあるサイコ・ウェーブでパイロットを拘束して強制的に戦闘させるティターンズ特有の非人道的行為の可能性が微レ存?

      >シルエットだけ見たらガンダムというよりファイブスター辺りに出そうな気もするようなしないような(だいたい上半身のせい)不思議なデザイン。根強い人気のおかげでビルドファイターズにも出てましたな。
      個人的には「シールドにカメラ付いてたら被弾しやすいから変形に支障が出るのでは?」という疑問がぬぐえない···

      出る作品を間違えたんですかね。

      あのデザインだとペンタゴナワールドに進出すべきでした。

  4. レビューお疲れナス!
    ズルルゥン(スカート)もだよ
    これは確信犯ですね間違いない…変形もボトムレスも出来るとはたまげたなあ
    出来は良いけどHG枠で5000円の値付けはいやーきついっす(コスパ)
    それにしてもステでもやっているのでしかね?あの右腕は

    1. hdk兄貴

      コメントありがとナス!

      >ズルルゥン(スカート)もだよ
      これは確信犯ですね間違いない…変形もボトムレスも出来るとはたまげたなあ

      サンライズとバンダイはホモ、はっきりわかんだね。

      >出来は良いけどHG枠で5000円の値付けはいやーきついっす(コスパ)

      昔のバンダイなら2,000以上、3,000円以下位の価格設定でもアーイケソ・・・

      >それにしてもステでもやっているのでしかね?あの右腕は

      格闘戦用機だし、多少はね?

      そのための右手。

  5. なんだこのデッカイモノ♂…予想以上に大きくてたまげたなぁ…お値段もお太い!
    出来はそれなりにいいけど入手手段がね…あ~もう滅茶苦茶だよ…
    ボリノーク・サマーンと隠れハイザックのHGUC化あくしろよアニメほんへでのMSはあとちょっとでコンプなんだよなぁ…

    1. 青いの兄貴

      コメントありがとナス!

      >なんだこのデッカイモノ♂…予想以上に大きくてたまげたなぁ…お値段もお太い!

      見える見える・・・ナウい息子も価格も太いぜ。

      (社員の)お兄さん許して。

      家計壊れるわ。

      >出来はそれなりにいいけど入手手段がね…あ~もう滅茶苦茶だよ…

      一般機が手に入らないので、塗装前提でプレバンでゲーツ機2体買ったら、中古のお下がり買ってしまって、今や3体だよ3体(半ギレ)

      でもこれで、設定上存在する3号機が再現出来ていいゾ~コレ!

      ア゛ンア゛ン!ア゛ンア゛ン!(犬泣き)

      >ボリノーク・サマーンと隠れハイザックのHGUC化あくしろよアニメほんへでのMSはあとちょっとでコンプなんだよなぁ…

      熊とハイザックカスタムは前にB-CLUBからガレキで販売されてた記憶があるゾ。

      ガンプラ化までまぁ~だ時間かかりそうですかねぇ~?

  6. レビューお疲れ様です。

    こちらも一般販売が手に入らなかったので、プレバン限定品を2セット買って片方を塗替えました。
    塗装初心者でも簡単に塗装出来たのが意外なメリットでした。

    比較画像見せてもらった限りでは、バウンドドックのサイズはまさに規格外ですね。
    サイコガンダムは例外としてサザビーやジオと比べてもここまで差があったのか・・・・・・という感想でした。

    ただいくら大型MSでもHGで税込価格でも5500円はかなり辛いですね。
    もうMG買えるくらいですし、定価でも買うか少し迷いますね。

    既にプレバンで2セット買ってしまった後で言うのもなんですがw

    1. コットン様

      コメントありがとうございます!

      >こちらも一般販売が手に入らなかったので、プレバン限定品を2セット買って片方を塗替えました。
      塗装初心者でも簡単に塗装出来たのが意外なメリットでした。

      最初からライトグレー成形で、塗装しやすいのが強みですね。

      悪質転売屋から買うより遥かに懸命なので、プレバン限定でもチャンスがあれば買っても良いですね。

      ただ、バンダイの怠慢が少しばかり気になります。

      >比較画像見せてもらった限りでは、バウンドドックのサイズはまさに規格外ですね。
      サイコガンダムは例外としてサザビーやジオと比べてもここまで差があったのか・・・・・・という感想でした。

      大きいことは大きいですが、サイコ・ガンダム等と比較すると、流石に少し小ぶりに見えますね。

      ジ・Oと並べた際は、こんなに体格差あったかなぁ?・・・と思いましたが、ガンダム特有のガバガバ作画なのであまり気にしてません。

      >ただいくら大型MSでもHGで税込価格でも5500円はかなり辛いですね。
      もうMG買えるくらいですし、定価でも買うか少し迷いますね。

      既にプレバンで2セット買ってしまった後で言うのもなんですがw

      完全変形と色分けは優秀なのですが、コスパは今一つですかね。

      右腕の合わせ目が出なければ、定価でも買っても良いかなと思いましたが、ここまで来ると流石にワガママになってしまうので、技量で何とかして魅せます。

      今はプレバン限定のゲーツ機の方が生産量が多い所為で、比較的安く手に入りやすいようですが、割に合わない買い物は推奨しません。

  7. オッスオッス!
    最近マジにガンプラ系列が買えなくてカナシイ…カナシイ…
    その影響でガンプラついでだったスケモが本職になって来たけどスケモもいいゾ~コレ
    真面目にいつになったら普通に買えるようになるんでしかね?

    1. ニュービーホモガキ兄貴

      コメントありがとナス!

      >最近マジにガンプラ系列が買えなくてカナシイ…カナシイ…

      お、そうだな。

      でも意外にも穴場スポット押さえておくと、たまにレア物入荷してたりしてるので、地元サポーターになって、田舎に行こう!(提案)

      >その影響でガンプラついでだったスケモが本職になって来たけどスケモもいいゾ~コレ

      そうだよ(便乗)

      ガンプラに慣れると、戦闘機すら作れなくなる自分に泣きたくなりますよ~(哀叫)

      >真面目にいつになったら普通に買えるようになるんでしかね?

      欲しがりません勝つまでは(戦時中)

  8. レビューお疲れナス!お前高ぇんだよ!(ジャブ)5000円にしては満足度低いっすね…HGの癖によー(ボディーブロー)三体だよ、三体(1万5000円)

    1. ノンケ兄貴

      コメントありがとナス!

      >レビューお疲れナス!お前高ぇんだよ!(ジャブ)5000円にしては満足度低いっすね…HGの癖によー(ボディーブロー)三体だよ、三体(1万5000円)

      アクションベース付属してるし多少はね?

      台座を除いた本体価格は4,000円台ですねクォレハ・・・

      1. これマジ?台座で1000円は高スギィ!林檎みてぇなブランド料だな(憤怒)

        1. 返信アリシャス!

          >これマジ?台座で1000円は高スギィ!

          今調べてしましたが、アクションベース自体605円するんですねぇ・・・

          >林檎みてぇなブランド料だな(憤怒)

          林即中

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