以前から製作を進めていた「HGUC ガンタンク」が完成したので、ここでようやくお披露目。
製品の詳細に関しては下記リンクよりどうぞ↓
それでは早速披露へと参りましょう。
それと、それよりも前に製作していた「HGUC ガンダムMK-Ⅱ」は、残念ながらミスで破損してしまったので、完成は無期限延期となりますが、ご了承ください。
RX-75 ガンタンク
今回は「HGUC ガンタンク」を徹底製作。
キットとしては旧式の部類ながら、プロポーションは大変良好なので、各部ディテールアップを中心に改修。
今回も塗装は彩度を落とし、グラデーションをいつもより強めに処理。
加えて、ウェザリングを強調し、一年戦争時代のMSらしい重厚感を演出。
特にミリタリールックなガンタンクは、ドライブラシやパステル等でエッジ部分を強調し、陸戦兵器としての側面を強調。
マーキングは主に「ガンダムデカール(連邦軍用)」をメインに使用。
頭部は基本的には無加工。
合わせ目はモールド化して対処。
コックピット内部は、ジャンクパーツを組み込んでディテールアップ。
キット最大の欠点であるパイロットは、他の製品から流用。
肩~腕は、一部合わせ目を消して、それ以外はモールド化して処理。
デカールはショルダーアーマーを中心に貼り付け。
腕部はあまり改修箇所が無かったので、ゲート痕やパーティングライン、ヒケを重点的に処理。
特に円筒型の腕部は、ヒケの処理時には形が歪にならないよう注意。
ボッブミサイルの発射口は、内部にコトブキヤの「丸ノズル」を埋め込んでディテールアップ。
手軽ながらも、より精密感を高められる工作なので、是非ともお試し頂きたいところ。
胴体はほとんど手を付けておらず、主にマーキングやウェザリング中心に処理。
特にウェザリングは、エッジ部分にパステル(白)を用いて硬質感を強めています。
ドライブラシと違い、シャープな線を引けるのがメリットながら、触ると落ちてしまうデメリットもあり。
なので、パステルを乗せた後は、必ずコーティングが必要。
マーキングはホワイトベース隊仕様である3号機をイメージ。
バックパックは、主にプラバンでディテールを追加したのみ。
排気口周辺はシャドーを強めに吹き、スス汚れや焼け焦げを強調。
キャノン砲の可動部には、シリンダーパーツを組み込んでいます。
内部のクリアランスを十分確保して、極力可動範囲を狭めないよう配慮。
その他に、砲口周りにグラデーションを施し、スス汚れや焼け焦げを表現。
シリンダーは可動しませんが、キャノンを動かしても干渉しないように調整。
脚部は重量感を得るため、特にシャドーによる陰影を強く施しています。
また、ドライブラシやパステルを用いて、エッジ部分を際立せて処理も行っています。
排気ダクトは、キットのままでも精密な造形なので、塗り分けてシャドーを吹き付けるのみに限定。
ガンタンクのトレードマークである履帯と車輪は、ドライブラシで金属感を追及。
また、スペースに余裕があったため、ダンパー等も追加。
砂汚れも予定していましたが、劇中では頻繁に地上と宇宙を往復していた関係で、陰影を強調するのみに留めています。
地上戦限定なら、砂汚れも確実に施していましたねぇ……間違いない(断言)
底部はデフォルトでもディテールが秀逸で、主にグラデーションやマーキングしか施していません。
逆に言えば、それだけで大分印象が変わるという、裏付けにもなります。
素組みとの比較
基本的には、合わせ目処理やディテールアップが大半なので、キットの形状そのものは殆ど変っていません。
ただ、塗装を施すだけでも透過率が抑えられて、プラスチック特有のツヤも消えます。
ウェザリングやグラデーションといった技法で、より重厚感を表現することで、兵器としてのMSの存在感を強調。
それだけ、キットの素性の良さが分かると言えます。
【塗装レシピ】
下地…サーフェイサー1000(グレー)
青色…コバルトブルー+ファントムグレー(微量)
赤色…MSサザビーレッド
黄色…MSイエロー+ファントムグレー(微量)
シリンダー部…ガンクロームシルバー
コーティング…艶消しコート(UVカット)
アクション
ということで、「HGUC ガンタンク」でした。
初期RXシリーズにおいて、唯一リニューアルされていないこのキットは、現状でもクオリティの高さやディテールの優秀さで高い評価を得ているのが特徴。
非常に優秀なキットですが、唯一の欠点として、パイロットは新たに新造するか、他の製品から流用することを推奨。
後は、各部にアクセサリーパーツを用いて、各部のディテールアップを行うことで、より精密感あるモデルに変化します。
可動部の少ないガンタンクは、あまり塗膜の擦れを気にしなくても大丈夫ですが、肩やキャノン砲等は塗膜が剥げてしまうことがあるので、念入りにクリアランスを確保した方が得策。
今回は「HGUC ゴッグ」同様にウェザリングやシャドーも追加していますが、闇雲に汚すのではなく、リアリティを追及して施すことが肝心です。
エッジのドライブラシや、砲口やダクトのスス汚れにしても、重機や装甲車等をよく観察して反映させることが、上達への近道と思われます。
単純な艶消しコートと異なり、塗装(特にサーフェイサー)によって透過率を抑えることで、プラスチックならではの透け具合を解消しているのも全塗装の強み。
今回は製作におけるインスピレーションを得るため、ガンタンクの登場シーンを集中的に視聴し、とにかくイメージ固めに奔走。
余談ですが、この時にガンダムの戦争童話的な一面を感知し、あえてスケールモデルで用いられる技法でリアリティの演出をすることで、ロボット同士が戦う単なる娯楽作品ではない所をイメージして製作しています。
今回はギャラリーの更新にブランクが空いてしまいましたが、今後もドンドン作品を公開していく所存なので、どうぞよろしくお願い致します。
最近はブログの更新すら億劫なんだよなぁ……(虚無感)
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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