コレクター兄貴オッスオッス!
今回はインフィニティスタジオ(開天STUDIO)から発売された「クリムゾン タイフーン」の彩色済完成品をご紹介。
2013年の映画初公開から既に10年以上経過して尚、一部のマニアを魅了し続ける個性的なイェーガーの中でも特に異彩を放つ暴風赤紅を細部まで見所さんを沢山詰めて鑑賞しましょう。
それでは早速レビューへと参りましょう。
内容物一覧
クリムゾン・タイフーン
ということで、『クリムゾン・タイフーン』です。
インフィニティスタジオの『パシフィック・リム』シリーズの第一弾がジプシー・デンジャーではなく、設定通り自国製造機といういかにも中国らしい型破りなラインナップでスタート。
全高は30cmと中国製らしくビッグサイズで立体化され、細部のディテールも劇中のイメージを忠実した精密に造形を高密度に再現。
18インチ程の圧倒的サイズではないものの、コレクションするには小さすぎず大きすぎずの適度なサイズで
左右非対称の腕部や逆関節の脚部といった、異色なデザインを破綻なくまとめあげており、全身はメタリックレッドで美しく彩色され、各部マーキング等はタンポ印刷で表現。
以前にバンダイから超合金魂での製品化も企画されていたものの、企画そのものが立ち消えになってしまったので、ダイキャスト製アクショフィギュアとしては今回が初の商品化。
頭部
モノアイタイプの頭部は、無機質で如何にもメカニカルな雰囲気を精密な造形で再現。
首元は内部メカやシリンダー等も緻密に再現され、塗り分けも丁寧で見栄えは良好。
目は内蔵LEDにより発光ギミックを搭載。
付属のマグネット式LEDユニットに電池(AG3)入れたら組み込んで完了。
点灯・消灯はマグネットの磁力で行うので、スイッチは存在せず顔に磁石を近づけるだけで簡単方式。
ただし、磁力が弱いと反応しない場合もあるのでネオジム磁石等も用意しておくと便利。
首関節は多重関節構造によりフレキシブルに可動。
ただし、横方向にはデザインの関係上あまり動かないので注意。
無理に動かすと破損や塗装が剥がれます。
Wikipediaに解説されている「流動的で可動性に優れた首をしている」ってなんだよ(疑問)
肩部
ショルダーアーマーは左右非対称という独特なデザインを忠実に再現。
左肩にはタン兄弟のマーキングと暴風赤紅の文字をタンポ印刷で施され、ダクトやリベット等もまるで実物かのようなリアルな造形と塗装で表現。
左肩はショルダーアーマーが独立可動し、腕の動きを極力遮らない工夫が施されているのが特徴。
この独立した可動機構の恩恵により、肩回りの動きは比較的スムーズかつフレキシブル。
右肩も同様で、左肩と異なり右肩は腕の動きに連動して可動する方式を採用。
腕部
マッシブなフォルムの左腕、細腕二本を備えた右腕の計三本という特殊仕様の腕部。
ACのアセンブルのような特徴的な異色の外観がタイフーンをよりユニークに見せているとも言える部分。
腕周りはモールドやパイプ等が複雑に入り組んだデザインながら、インフィニティスタジオならではの唯一無二の高度な造形力でそれらを全て形にするという荒業で実現。
クローは三本指が全て独立可動。
また、左腕は設定通り変形可能。
ただ、若干変形が複雑でヒンジがデリケートなので慎重に行うよう推奨。
指も付け根が回転し、指先に仕込まれた刃もせり出してチェ-ンソーのように可変。
肘は左腕で約90°ほど可動。
肘に限らず主要な関節ほぼ全てがダイキャストで、保持力や耐久性が抜群。
右腕は2重関節で180°程可動。
こちらは肘の動きに併せてシリンダー部も可動。
四本指が際立つ手はすべての関節が可動し、表情豊かなポージングに役立つのが嬉しいギミック。
胴体
マッシブな胴体は細部までリアリティ溢れる造形で再現。
正面から見ると微妙に左右で異なる形状になっている等、立体物ならではの新たな発見も。
表面装甲はパネルライン等も緻密に造形され、タンポ印刷も精密に再現。
スラスターはボールジョイントで全て可動。
装甲の隙間から見える関節部等もメカニカルに再現。
ここまで精密なディテールで造形化されているイェーガーのアクションフィギュアは本作が初めてではないかとすら感じてしまう。
胴体は多重関節仕様でかなり柔軟な動きが可能で、劇中のように上半身を360°捻る事も何とか可能。
下半身
下半身は逆関節というタイフーンを象徴する異形さをさらに引き立たせるデザイン。
どの角度から見ても造形破綻の無い精密な作りとなっており、マーキングや細部の塗装や墨入れも丁寧に仕上げられ、改めて見るもとても量産品には見えない質感を醸し出しているのが見どころ。
各部の汚し(ウェザリング)やドライブラシも、プラスチック素材の上からメタリック塗装塗布して施しただけながら、本物さながらの金属感を演出。
足裏のモールドや造形も緻密に再現され、マグネットを内蔵。
オプション
付属品はシンプルでディスプレイスタンドや差し替え式ハンドパーツが主。
ハンドパーツ
差し替え用ハンドパーツは、雷雲旋風拳(サンダークラウド・フォーメーション)時のチェーンソーに変形した際のものが付属。
チェーンソーは回転可動し、摩擦係数が異様に低いおかげで手動で回しても非常に滑らかな回転を実現。
エフェクトパーツ
ノズルエフェクトは背中のスラスターに接続出来、本体側のLEDにより発光状態を再現可能。
ディスプレイスタンド
専用の台座はおまけ扱いとは言え、こちらも映画の雰囲気に合わせたデザインで造形化。
基地格納庫を彷彿とさせるディテールやメタリック塗装は、劇中の重厚感を意識した塗装で再現。
ライトはマグネット式LEDで、本体に使われているものと異なりこちらは青白い光を出す使用。
ディスプレイスタンドはダイキャスト素材の塊で、本体を乗せた状態ではかなりの重量に。
台座に乗った状態ではかなりの重量な半面、足裏のマグネットにより転倒し辛いのがありがたいところ。
このように、磁力は中々強力で足に引っ付いて離れない程。
おかげで、振動でフィギュアが倒れて破損したりする不安はなくなるので安心して乗せておけるのがメリット。
LEDユニット
LEDは全て本体6つ、台座に4つ使用しそれぞれオレンジ・ブルー系の光を出す仕様。
ただし、電池の使用量が尋常ではなくLED1つに対してボタン電池3つを必要とするので、必然的に30個もの電池を要する羽目に。
アクション
ということで、『インフィニティスタジオ クリムゾン・タイフーン』でした。
総評としては、まさに完璧な造形と彩色で立体化された欠点らしい欠点が見当たらない完全無欠のイェーガーアクショフィギュア。
ギミックやディテール共に秀逸な出来で、まるで映画の世界から飛び出して来たかのようなリアリティはインフィニティスタジオのお家芸といったところ。
立っているだけでも様になる威圧感と存在感がとにかく圧倒的で、造形・可動を高いレベルで両立したクリムゾン・タイフーン立体物では最高傑作と呼んでも過言ではないかと。
これだけの完成度を誇るなら、他のイェーガーも当然期待したいのだが、比較的人気を博した日本でもPLAMAX、超合金魂共に売れ行きが芳しくなく打ち切りになってしまった経緯もあり、些か不安要素の一つにもなっている。
また、クリムゾン・タイフーンの場合は映画公開前の宣伝効果で中国で大きな人気を集めたので、例外的に製品化されたのかもしれないので、他の機体まで立体化してくれる保証はない。
これは一部には知られていることだが、ホビー業界では常識と言われているメーカーサイドが予約開始後1~2ヶ月の予約状況を見て生産数を決めるので、一般的に予約数が多いとシリーズも続きやすくなったりもすると言われている。
特にバンダイのガンプラを見れば、予約が2次・3次と続けば常に新製品開発が進むのを見れば誰の目にも明らか。
しかしながら、半年も先のフィギュアやプラキットを予約している間に熱が冷める、デコマス詐欺、投げ売り安売り何でもありのホビー業界は常に一寸先は闇。
反面、予約締切後は絶版になっていたりとモデラー、コレクター問わず先見の明を養う必要があり、余程思い入れの強い作品でない限り予約しない方が吉というもの。
肝心商品価格は、約3~4万円と決して安いわけではないものの、この映画ファンにはオススメしても良いかと。
予約するだけでも十分シリーズの存続に意義があるので。
シリーズで続けてもらうために、個人的にはストライカーの製品化を期待したいところですが。
あと、デメリットらしいものは特に見当たらないものの、取扱説明書が付属していなかったので扱いに困りました。
それでは皆さん。
楽しいホビーライフを。
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