バンダイ HGUC ザクII F2型 レビュー


 

今回のガンプラは0083シリーズより、「ザクⅡF2型」をご紹介。

 

ガンダムと対をなすブランドと化したザクシリーズですが、その中でも傑作キットと化しており、万人が太鼓判を押す逸品。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


キットの総パーツ数は標準的。

 

組み立ても簡略化され、2時間程度あれば十分完成します。

 

マーキングシール

 

0083では恒例のマーキングシールも付属。

 

 


MS-06F-2 ザクII F2型


「MS-06F2 ザクII F2型」は、一年戦争後期に量産されたザクⅡF型の後期生産タイプとして開発したMSである。

 

型式番号の変更こそ無いが、統合整備計画の影響により、コックピットなどのインターフェース類を一新した第2期生産型と称されるタイプも存在する。

 

主に重力下での運用データをフィードバックしつつ再設計され、機体軽量化とジェネレーター出力の向上を目的とした改良が施されている。

 

また、コックピットを内蔵する胸部の正面装甲が強化され、実弾に対する防御能力が強化されている。

 

機体は若干だが軽量化され、スラスター推力はS型以上に向上し、対MS戦に対応可能な設計がなされているため、原型機であった「MS-06」と比べて、機体性能は大幅に上昇している。

 

加えて、「MS-06」の持ち味であった汎用性の高さを継承しつつも、ほぼ無改造で宇宙・地上の異なる環境下でもことごとく運用可能であった。

 

そのため、「MS-06」のようにF型とJ型の換装作業を必要としなかった。

 

武装に関してはザクⅡ用の物がそのまま使用可能な他、統合整備計画にて開発された「MMP-80マシンガン」も携行可能。

 

一年戦争終結後も地球連邦軍やジオン公国軍の残党で運用され、主にデラーズ・フリートを始めとするジオン残党軍でも主力として用いられた。

 

特にデラーズ・フリートによる星の屑作戦においては、性能面では高性能機である「RGM-79N ジム・カスタム」とも互角以上の戦闘を行ってみせる等、歴戦の勇士であるジオン将兵パイロットの技量と相まって、旧式とは言え優れた戦闘能力を発揮して見せた。

 

また本機の胴体と腕部を流用した「MS-21C ドラッツェ」も存在し、新型機のベースともしても活かされる等、拡張性の高さは依然として健在である。

 

しかしながら、一年戦争に勝利した地球連邦軍が鹵獲した機体も多く存在し、仮想敵機や練習機として模擬戦に使用されている。

 

ということで、「ザクⅡF2型」です。

 

ザクはバリエーションも含めて、キットでは数多の種類を誇る抜群の知名度を持ち、その中でもこのF2は最もスタンダードな仕様。

 

というより、MSV含めてザクⅡが最も種類(亜種)が多い機種な気がするゾ。

 

キットは主に同シリーズのケンプファー等の関節構造を転用しつつも、MG版で培ったの技術も導入されているのが特徴。

 

発売から10年は経過しているものの、キット本体の完成度は中々良好。

 

1/144スケールにおける、ザク系列の現行フォーマットを確立しており、これなくして現在のザク系キットの技術革新は無かったとも言えます。

 

 


頭部


頭部は万人が思い描く、ザクⅡのデザインを無難に立体化。

 

外観上は前期型と大して変わらないものの、動力パイプの成型色がグレーに変更されているのが特徴。

 

このF2の特筆すべきメリットは、このサイズでモノアイの可動を実現したこと。

 

頭部の内側のツマミを動かすことで、モノアイの位置が調整可能。

 

従来はシールで位置調節していたものが、無改造で可動可能になったことは革新的。

 

これにより、視線変更が可能となったので、アクションポーズを付ける際の表情付けが豊かになります。

 

反面、いちいち頭部を取り外して、ツマミを動かさなければならないのが欠点。

 

首関節はダブルボールジョイントで可動。

 

左右に首を振ることは難なく可能。

 

逆に前後には大して動きませんが、そこまで不自由というわけでもありません。

 

 


肩部


肩はザク特有の左右非対称。

 

前期型と異なり、肩が〼のように凹凸になっているのが特徴。

 

左肩のショルダーアーマーは独立可動。

 

一応、腕は水平まで近くまで上がりますが、ショルダーアーマーがめり込む不自然な形に。

 

右肩のシールドも可動しますが、向きを変えれば腕は水平まで上がります。

 

シールド内側は裏打ちがなされ、ディテールの情報量も程よいレベル。

 

肩は引き出し機構を備えるので、腕を前に持っていくことも可能。

 

また、基部がボールジョイントで可動するので、肩に力の入ったポージングも自然に演出。

 

肩関節の自由度は高め。

 

 


腕部


腕は形状が前期型と大きく異なるデザイン。

 

より面構成の複雑な形状へ変化。

 

肘の関節は90°程度可動。

 

デザイン上の弊害で、同時期のジム改と異なり、二重関節ではないのが辛いところ。

 

それでも、ポージング時はそれ程大きな不満はありません。

 

 


胴体


胴体は同じように見えて、かなり細部のデザインが変わっています。

 

特に胸部装甲はデザインが一新され、より複雑な面構成へ変化。

 

背部バックパックは、ノズル部分はボールジョイントで可動。

 

但し、グリグリ動かしていると、ジョイントとノズルが分離します。

 

可動範囲もそう広くなく、そこまで重要なギミックというわけでもありません。

 

胴体はボールジョイント接続。

 

左右への可動は、背部と接続している動力パイプとの兼ね合いの所為で、精々斜め45°くらいしか旋回出来ません。

 

単なるボールジョイント可動なので、仰け反るような動きも標準的なレベル。

 

この辺りは、RG版の構成に軍配が上がります。

 

 


下半身


脚部はふくらはぎ周りにスラスターユニットが増設された構成。

 

一部合わせ目が出るものの、それ以外は色分け共に優秀。

 

大腿部が、若干四角形に近い形状へ変化しているのが特徴。

 

スカートアーマーは可動式。

 

フロントアーマーはデザイン上、左右分割は不可能。

 

サイドアーマーに関しては、動力パイプが干渉して多少動く程度。

 

可動域も狭く、足の動きを阻害します。

 

股関節は軸関節構造なので、当時としては従来のシリーズ以上に高い自由度を発揮。

 

但し、可動範囲に難あるスカートアーマーの所為で、せっかくの長所が短所に相殺されるという本末転倒な結果に。

 

膝関節は二重関節で、90°可動。

 

脚部パイプが通常のインジェクション成型なので、RGのような180°可動とまではいかなかった模様。

 

ここで問題なのが、脚部パイプの外れやすさ。

 

足を可動させていると、簡単に外れてしまう欠陥部分。

 

足首関節は多重関節ながら、裾部分が接触するので可動域は狭め。

 

反面、前後には大きく可動するので、踏み込むような動作は容易。

 

ちなみに、MGやRGのようなつま先の可動ギミックは廃されています。

 




 


比較


RG版と比べて。

 

外観上の差異はあまりありませんが、微妙な設定配色の変更が目立ちます。

 

現行のザク系キットとしては、最も適度にバランスが取れたプロポーション、ディテールの密度。

 

モールドが多いからカッコイイという気持ちは、単なる脳の錯覚です。

 

RGのように情報量が多ければ多い程、人間の理解出来る視覚的情報処理能力の限界を超えてしまっているから起きる現象です。

 

なので、二次元や三次元問わず、何となくディテールが細かい=カッコイイと感じるのですが、これはそういった人間の心理的トリックを巧みに利用したものです。

 

逆を言えば、シンプルなものを魅力的に魅せることの方が、技術的にも遥かに難しいということの裏付けでもあります。

 

 


オプション


装備は豊富に付属しており、パーツ数も少ないので組み立ても簡単。

 

ザクバズーカが付属してない、訴訟。

 

ハンドパーツ

 

ハンドパーツはケンプファーと同じタイプ。

 

頭部アーマー

 

頭部は増加装甲の付与されたアップリケアーマー、隊長機仕様であるブレードアンテナ装備型が付属。

 

アップリケアーマー装備型

 

ブレードアンテナ装備型

 

ブレードアンテナは、アニメーションベースのデザイン。

 

MMP-80 90mmマシンガン

 

後期型から使用され始めたマシンガンで、グフやドム等も携帯火器としている当時の主力武器。

 

3パーツ構成なので、組み立ては簡単、合わせ目処理が難しいという両極端な性質。

 

マガジンは着脱不可。

 

MMP-78 120mmザク・マシンガン

 

ザク・マシンガンの改良型で、グレネードランチャーが新たに増設されたタイプ。

 

ターゲットスコープ、フォアグリップは可動式。

 

ドラムマガジンは着脱可能。

 

F2の肩の可動域が広めなので、マシンガンの両手持ちも難なく可能。

 

ドラムマガジン

 

ザク・マシンガン専用のマガジン。

 

裏面は肉抜き穴があるので、プラ版等で塞ぐ必要あり。

 

ドラムマガジンは裏面の接続ピンにより、サイドアーマー又はリアアーマーに装着出来ます。

 

 

ヒート・ホーク

 

ヒート・ホークは一体成型。

 

専用ジョイントにより、サイドアーマーに懸架可能。

 

ハンド・グレネード

 

ワンパーツ成型された手榴弾。

 

ドラムマガジン、ヒート・ホークと同じく、サイドアーマーに装備可能。

 

3連装ミサイルポッド

 

ザク系キットでは、付属が稀なフットミサイル。

 

単色成型なので、弾頭は塗り分ける必要あり。

 

ミサイルポッドは、ふくらはぎ周りに装着可能。

 

取り付け方法が面倒で、一度大腿部を外してから、リングを覆い被せてスライドさせる方式。

 

 


アクション


 

ということで、「HGUC ザクⅡF2型」でした。

 

発売から10年近く経過しているとは言え、現在のHGサイズのザクの基礎構造を確立した記念すべき存在。

 

プロポーションバランスも初代と比べ、より小顔でスタイリッシュなフォルムとなり、本体の色分けに関しても優秀。

 

合わせ目も殆ど目立たないおかげで、素組みでも見栄えは大変良好。

 

可動域は現在のシリーズには劣るものの、股関節の自由度が高いおかげで、かなり大胆なアクション性を保持。

 

自然なカトキ立ちが出来るのも何気に強み。

 

それでも標準的なレベルに留まっているので、それを含めて設定に忠実。

 

また、本体の完成度が高いため、ガンプラでは様々なバリエーションキットを輩出。

 

武装も豊富に付属しており、他のシリーズからの流用や転用が可能等、プレイバリューや互換性にも優れています。

 

その後のジ・オリジンシリーズも、本キットの構成を踏襲しているため、このF2はそういった意味ではザク系列の一つの転換点といます。

 

特にミリタリー色の強く、何よりメスよりもオスの活躍が目立つ0083を代表するMSであり、個人の思い描く様々なザクにカスタマイズが可能。

 

流石はオリコンのビデオ、LD、DVDのそれぞれのチャートで1位を取った唯一のガンダム作品や。

 

一部メス豚による狂態の数々と、最終回の心変わり演出本当嫌い・・・どっかの誰かもやっぱメスはクソだなって、それ一番言われてるから。

 

欠点は可動範囲が若干制限を受けていることで、あまりガシガシ動かして遊べるものではありません。

 

かと言って、RGのようにパーツを細分化されれば、パーツがすぐ外れ、下手すればあっという間に破損と、動かし辛くてたまったもんじゃありません。

 

リリースされた年代を考慮しても、コストパフォーマンスの高い魅力的な製品仕様だと感じます。

 

ガンプラとしては比較的、堅牢かつ汎用性にも富み、改造等にも十分対応可能なので、設定に違わぬ傑作キットと断言出来ます。

 

数あるザク系キットで買うのに迷ったら、とりあえずは申し分ない満足度の高さを誇る本キットを推奨。

 

1500円台でこの製品仕様なら、買って損はありませんし、何より小隊を組むには優しい価格設定で、クオリティ高さでも他に引けを取っていません。

 

カラーバリエーションとして、連邦軍仕様(ホワイト)もありますが、違いは成型色だけ。

 

狂気に満ちたジオニストは、大人しくジオン仕様を買って、どうぞ。

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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8件のコメント

  1. レビューお疲れ様です!
    このザクは僕も持ってますが、かなり出来が良いガンプラですよね。

    ディテールの量も丁度良い感じなので、ホント神キットです!

    1. コットン様

      コメントありがとうございます♪

      F2は未だに傑作キットに数えられる完成度の高さですね!

      ジオン系キットを集めるなら、このF2は揃えておいて損はありません。

    1. イーデェン兄貴

      コメントありがとナス!

      >これもいいけどF2000の頭の悪い仕様の数々もすこ

      頭の悪い仕様(意味深)

      よくよく見るとTDN寄せ集めだし、お子様ならではの頭わるわる~な発想って、はっきりわかんだね。

      余談ながら、HJの作例でも大の大人が「厨二www」とか草生やしながら文章執筆するのホント草。

      読むだけでIQ下がりそう(辛辣)

    1. まりあな兄貴

      コメントアリシャス!

      GT「俺はお前が俺を見たのを見たぞ!(第一話)」

      どう考えても脚本がおかしいだろそれよぉ!

  2. 傑作キットですよね。
    無骨ながらスタイリッシュでホントかっこいいです。

    0083は・・・・色々ちょっと・・ねぇ・・・
    個人的にはMSVみたいなもんだと思ってます・・・

    1. リヨウシツタマ様

      コメントありがとうございます♪

      この時代のガンプラは、変にシェイプアップしていない体型なので、比較的良いアレンジだと感じます。

      ギミックもそれなりに良好で、価格の割には良いキットです♪

      >個人的にはMSVみたいなもんだと思ってます・・・

      半分MSVみたいなものです。

      0083は、監督の交代劇が無ければ完璧でしたね・・・というより、監督が変わってから主要キャラが急激に老け込んだのも気のせいですかねぇ・・・?

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