最近、筆者のガンプラブームとして、Zガンダムが再燃。
今回は「HGUC アッシマー」をレビューしていきます。
可変機の中でも特徴的な機体を、ガンプラとしてどう立体化しているのでしょうか?
それでは、早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
付属品一覧
パーツ数は標準的で、組み立ては1時間程度あれば十分完成させられます。
NRX-044 アッシマー
「NRX-044 アッシマー」は地球連邦軍が運用する、宇宙世紀史上初の可変型MAである。
連邦軍はMS実用化当初から、コア・ブロックシステム等によるMSに簡易的な合体・変形機構を採用しており、この設計思想を時代に合わせて昇華させることで、さらに先鋭化した可変機構搭載の新機軸MSの開発計画を打ち出す。
これまでのMSはサブ・フライト・システム(SFS)への搭乗によって、飛行を可能にしていたが、本機は改めてSFSに依存せずに飛行させることを目標に開発されている。
正式採用された本機は、従来のMSとは比較にならない機動性と飛行能力を発揮。
MA形態での一撃離脱戦法のみならず、MS形態での格闘戦にも対応出来る高性能機として完成し、まさに連邦軍技術陣の大きな勝利の一つと言える。
可変機としては最初期の機体ながら、優れた操縦性や信頼性に加え、高性能機でありながら生産性も良好であったことから、少数の機体が量産化される等、当時の可変機としては最も完成度の高さを伺わせる傑作機である。
ということで、「アッシマー」です。
当時人気を博したアーケードゲーム、「機動戦士Zガンダム エゥーゴvsティターンズ」よって、「Zガンダム」が再びフューチャーされ、その人気にあやかってキット化された一つがこのHGUC アッシマーです。
個性的な可変機の中でも、特にユニークな可変機構を備えるアッシマーですが、HGUCでは差し替え無しの完全変形で再現。
同時に良好なプロポーションを両立した秀作キットで、10年以上前に発売された製品ですが、現在の視点で見ても十分完成度は高いです。
反面、可変機構やデザインの弊害で一部の可動域が制限されがちで、現行のアイテム程のアクション性は望めません。
頭部
ドムというよりは、ペズン・ドワッジに近い形状の顔。
モノアイはシールで再現され、モールド等は存在せず。
アンテナは軟質素材で、プラスチックと比べ、耐久性は若干高め。
首はボールジョイント接続。
頭部が大きく、大きく張り出した肩アーマーの所為で、可動域はかなり難あり。
上を向いたり、顎を引いたりは殆ど出来ません。
上下の可動だけでなく、左右に首を振るのも厳しい程。
肩部
肩の可動域は標準的で、腕を水平まで上げることは可能。
また、変形機構の副次的効果により、肩を上方向へ上げる力の入ったポーズも可能。
腕部
肘関節は90°程度可動と、シリーズでは標準的な可動域。
当時のHGUCとしては珍しい、ハイディテール仕様のマニピュレータ。
握り拳のみ付属ですが、造形は秀逸。
ただし、ばらけ易いので接着を推奨。
胴体
胸板のような装甲が逞しい印象の胴体。
合わせ目も殆ど無く、パーツ構成は中々優秀。
胸部装甲は開閉し、内部メカも再現。
固定ピンにより、各形態でしっかりとディスプレイ可能な強度を誇ります。
反面、塗装やディテールアップを施す場合は邪魔になることも。
胴体は殆ど可動しませんが、可変機構により屈む動作は可能。
背部のバックパックは、単色成型ながらディテールは良好。
左右のダクトはスライド可動。
下半身
股関節はボールジョイント接続で、可動域はかなり狭め。
膝は二重関節ですが、パーツの干渉で90°より少しだけ曲がりますが、必要十分な可動域。
足首の可動箇所は多いものの、可動域と接地性に関しては期待出来ません。
足裏のスラスターは別パーツで再現され、つま先も独立可動。
ガンダムMK-Ⅱとの比較。
MK-Ⅱより一回り大きいものの、劇のイメージと比べるとやや小ぶり。
二回り程大きいと、劇中に近いイメージです。
オプション
付属品は大型ビーム・ライフルと銃握り手。
そして、多重関節「ユニバーサルジョイント」を内蔵した、専用のディスプレイスタンドが付属。
大型ビーム・ライフルは、サイズ・造形共に良好ながら、分割は時代相応で合わせ目は当然存在。
銃口の内部は比較的あっさりした造形。
MA形態
前述したように、キットはMA形態へ差し替え無しで完全変形可能。
まずは各部ハッチを開きます。
マニピュレータ、両足は伸縮機構で内部へ収納。
胴体を折り畳み、上半身は円盤状に形づくります。
最後にビーム・ライフルを取り付け、ユニバーサルジョイントに接続して完成。
今見ても独創的な可変機構を備えるアッシマー。
円盤状のリフティングボディの再現性は申し分なく、ロック機構で保持力も高め。
ユニバーサルジョイントは、極めてフレキシブルに可動し、モーメントによる転倒にさえ注意すれば、あらゆる状態でディスプレイ可能。
MA形態だけでなく、MS形態にも対応し、さらに別売のアイテムにも対応(※)している優れもの。
※対応していないものも存在。
アクション
ということで、「HGUC アッシマー」でした。
現状におけるアッシマーの立体物としては、サイズ、造形、ギミック共に優秀。
多色成型も問題なく、色分けもほぼ再現。
スラスター内部までは色分けされていないので、設定のカラーリングにする場合、個別に塗装する必要はあります。
また、全体的に可動域がかなり狭く、特に首の自由が利かないのは痛いところ。
せめてモノアイを可動化させて、表情を付けるようにする等、それなりに改修箇所も多め。
総括すると、長所と短所はハッキリ出ていますが、それなりに出来は良い部類です。
そして、今回はこのように完成させました。
完全変形の運命か、塗膜の剥がれを防ぐための改修に時間を大分取られました。
しかしながら、今回も概ね満足の仕上がりとなりました。
変形時に塗膜が剥がれやす以外は。
完成品の詳細は下記リンクからどうぞ↓
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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