モデラー兄貴オッスオッス!
近頃はあまり興味を引く新製品がないので、過去に発売された隠れた名作達を個人的に発掘していきたいと思いますゾ~これ。
今回ご紹介するプラキットはヤマト、既に発売から10年以上も経過したこのプラキットは私の調教に耐えることが出来るでしょうか?
それではご覧ください。
パッケージ
DVDボックスは記念すべき初代テレビ版を纏めた特別仕様で、全26話(ディスク7枚)構成。
付属するプラキットは一般的な艦船模型のスタンダードスケールでキット化された貴重なもの。
ガンプラと並んで長らくヤマト艦船を精力的にリリースしてきたバンダイの専売特許として、今回紹介するモデルも庵野秀明監修の元、バンダイホビー事業部(バンダイスピリッツ)協力の元製品化された非売品。
ヤマト
ということで、『宇宙戦艦ヤマト』です。
ディテールは旧作をベースにしているので、リメイク版と比べるとやや抑え目ながら、それでも情報量は必要十分なレベル。
艦首や艦橋等の各部造形は現代的にアレンジされつつも、オリジナルのシャープかつ洗練されたデザインは健在。
配色もマルチカラーインジェクションで、基本的なダークグレー及びダルレッドのみですが塗装しなくてもイメージに近い仕上がりになり、組み立ても一部を除いてスナップフィットを採用。
艦橋
艦橋は複雑な凹凸形状を精密に再現しており、レーダー類も精密に造形化。
艦長室及び艦橋部ガラスはクリヤーパーツ仕様。
煙突ミサイルはピンボケしてしまっているので分かりづらいのですが、発射口は精密に造形化。
対空パルスレーザーは接着剤を使用必至。
銃口までは再現されていないものの、砲身等はシャープに再現されており、回転可動可能。
いくつか予備も用意されているので、1,2個の破損までなら何とか出来ます。
誤って壊してしまったら自作するしか手がなく、限定品だけにパーツの請求期間もとっくに終了しているので、大切に扱いたいところ。
砲塔
ヤマトのアイデンティティの一つでもある3連装ショックカノン砲はスライド金型により砲口までシャープに立体化。
主砲及び副砲は砲塔が回転可動し、砲身仰角も調整可能。
艦首
ヤマトを象徴する波動砲を搭載した艦首。
どの角度から見ても破綻のない造形で仕上げられ、波動砲内部も緻密に再現。
砲口の奥には発射口があり、クリヤーパーツで再現されているので、電飾を施せば劇中再現も可能。
艦底
艦底部はやや深みあのある赤で成型されており、第三艦橋は一部はクリヤーパーツで再現。
キット本体は極力合わせ目が出ないよう設計されていますが、唯一艦底部のみは現れてしまうので、塗装する場合は入念に処理することを推奨。
推進機構
ノズル部はクリヤーパーツ、ダークグレーの二種が付属し、選択して再現可能。
電飾を施す場合はクリヤーパーツの使用を推奨。
ちなみに、台座は本体を固定せず、ただ乗せるだけのシンプルな仕様。
比較
ヤマトのプラキットは数多く製品化されているものの、本製品の最大の魅力は何と言っても既存の1/700スケール艦船と並べられる点。
特にオープニングや設定上、同スケールの大和と並べられるの本モデルか1/350スケールのみであり、コレクション性を求めるならこちらの方が置き場を取らず、他のフィクション作品の艦船ともディスプレイ出来るのが利点と言えるだろう。
あらゆる角度から両者を比較したものの、一番の違いは真横から見た時でプロポーションの相違が分かるアングル。
当時日本の造船技術の枠を結集して作られた旧世代の戦艦大和、アニメーションにおいて丸みを帯びた宇宙船然とした転生したヤマト。
総括
ということで、『1/700 宇宙戦艦ヤマト』でした。
キットはマルチカラーインジェクションで再現され、スナップフィット採用で艦船模型に不慣れなライトユーザーにも簡単に組み立てられるのが大きなメリット。
1/350スケールで培われた技術がフィードバックされたことにより、プロポーションや形状も優秀で一部を除いて合わせ目も目立たないので、塗装製作の難易度も大きく下げられているのも強み。
これからミリタリーモデルに挑戦していきたい初心者にもオススメしたいのですが・・・残念ながら本商品は非売品なのでDVD-BOXと併せて購入しなければなりません。
とは言えフルセットで20,000~30,000円程度なので、べらぼうな高騰はしていないのでヤマトファンはDVDを鑑賞しつつプラキット製作に勤しむコアな楽しみ方も出来ますねぇ!
それでは皆さん。
楽しいホビーライフを。