バンダイ HGUC アッガイ レビュー


 

今回のガンプラは、MSの中でも特に特異な存在「アッガイ」をご紹介。

 

HGUCとしては10年程前に発売された製品ですが、キットの出来は今の視点で見ても十分高く、今なおユーザーからの多くの支持を受けています。

 

それでは、早速レビューへと参りましょう。

 

あぅ・・・ぁう・・・アッガイ・・・

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


パーツ総数は、標準的なHGにしてはやや多め。

 

しかしながら、組み立て工程は簡略化されており、今回の組み立て所要時間は30分程。

 

ビギナーにも大手を振ってオススメ出来ます。

 

 


MSM-04 アッガイ


「MSM-04 アッガイ」は、ジオン公国が開発した水陸両用MSである。

 

先に正式採用された「MSM-03 ゴッグ」が高性能水陸両用機として、その実力を遺憾なく発揮したが、同時に製造コストの高騰化が大きな課題となっていた。

 

資材面でも余裕の無かったジオン公国にとって、機体の高コスト化は何が何でも避けねばならず、そのような経緯から生産性を重視した水陸両用機の開発を推し進め、完成したのが「MSM-04 アッガイ」である。

 

本機は生産性向上のために、熱核反応炉や内部フレームの大半は「MS-06 ザクⅡ」のものが流用され、その他の部材はゴッグのものが使用されるなど、徹底したコスト削減が行われており、一説によれば廃棄予定のスクラップすら資材に使用していた程とも言われている。

 

このような開発背景があり、特に目新しい技術が必要ともされなかったこともあり、本機は「MSM-07 ズゴック」よりも早く完成し、即座に正式採用された。

 

機体には熱核反応炉が二基搭載されており、水中航行時は一基のみ稼働させて排熱量を抑えることで、熱感知センサーから逃れることに成功。

 

加えて外装に電波吸収剤を使用することでステルス性を高め、目立ちにくい機体色と相まって、隠密行動を主とする水陸両用機としては理想的な仕様であった。

 

また、ゴッグでは大きな問題となっていた、陸上での運動性は大きく改善されており、その高い機動力が評価され、複座式のコックピットを備えていた関係で、主に偵察用MSといて重宝されていた。

 

戦闘能力では「ゴッグ」や「ズゴック」には及ばないまでも、ジェネレーター出力にも余裕があったため、豊富な実弾兵器のみならずメガ粒子砲も搭載され、戦闘能力そのものも比較的高い水準にある。

 

その後ジャブロー攻略用として、砲撃支援用MS「MSM-04G ジュアッグ」や近接格闘用MS「MSM-04N アッグガイ」の母体となっていることからも、機体の汎用性の高さが伺える。

 

最早、ガンダム界の不細工なずんぐりむっくり野郎マスコット的存在のアッガイ。

 

キットは傑作と名高い「MG アッガイ」をベースにダウンサイジングされていますが、それに併せて頭部が小型化されて若干スタイリッシュなプロポーションへ。

 

外装の大半は当時「HGUC νガンダム」の頭部にも採用された、一体成型パーツが多くを占めており、合わせ目処理の必要が殆どありません。

 

加えて、HGUCとしては稀有な内部構造も再現されており、密度感も他の追随を許さず。

 

また、モノアイの可動やクローの開閉、差し替えによる腕部の伸縮等、ギミック面でも充実の仕様。

 

しかしデメリットとして、一体成型によるパーツの大型化に伴ってヒケも増大しており、塗装を考慮するなら表面の研磨がより一層重要となります。

 

総合的な完成度はHGUC随一であり、多少合わせ目は存在しても、肉抜きが全くないというのは特筆すべきところ。

 

カラーリングもシンプルな分、組み立てただけで設定配色が再現可能で、シールはモノアイのみなのも大きな強み。

 

 


頭部


頭部は特にパーツが複雑に密集した区画で、合わせ目が全くない構成。

 

色分けも万全で、105mmバルカン砲まで分割。

 

クリヤーパーツはモノアイ、モノアイシールドに用いられ、HGに使用されるクリヤーパーツとしては最大クラス。

 

大型の頭部には内部メカも精密に再現され、クリヤーパーツを多い被せる方式。

 

モノアイは可動によって視線を変更可能。

 

モノアイレールに沿って、左右、上方向、背部に移動可能。

 

首は蛇腹状の形状で、デザインの割には良く動く印象。

 

左右への旋回も特に問題ないレベル。

 

しかし挟み込むタイプなので、中央に合わせ目が発生。

 

首関節は上下に可動し、上向き、俯きも十分可能。

 

 


肩部


丸みを帯びた肩は、アイボリー色の肩アーマーが独立可動。

 

可動域は見た目に反して広く、腕を水平まで上げることは可能。

 

ただ、パーツ同士の空間が殆どないので、クリアランス確保をしなければ塗面が擦れて剥がれるのは確実。

 

引き出し機構は無く、デザイン上の制約もあるので、腕を前に引き出すこと等は不可能。

 

 


腕部


肘関節は90°も可動しないので、かなり厳しい。

 

特に目新しい技術が採用されているわけでもないので、若干残念な部分。

 

左手のミサイルランチャーは、弾頭が別パーツ。

 

メガ粒子砲の砲口は、内部もきっちり造形。

 

右手のクローも同様に別パーツ。

 

差し替えでクローの展開が可能。

 

手首は接続までモールドが施されています。

 

 


胴体


メカというよりは、爬虫類の体表を思わせる有機的なフォルム。

 

大雑把なパーツ分割ながら、色分けは素組みでも完遂。

 

ただし、脇腹には合わせ目が現れます。

 

加えて、胴体には関節が存在しないため、大胆なアクションポーズは無理があります。

 

バックパック部分は、シンプルながらもメカニカルな造形。

 

ノズル部分は上下に可動。

 

 


下半身


脚部外装の大半は一体成型で、ゲート痕以外は特に整形箇所は無し。

 

逆に、関節や内部メカ等は挟み込むタイプなので、ほぼ全てにわたって合わせ目が存在。

 

 

股関節は軸関節で、側転のポーズも可能な程可動域は広め。

 

膝関節は二重関節によって180°曲がり、外見からは想像もつかない可動域の広さを発揮。

 

足首関節はボールジョイントながら、接地性は良好で、安定性も中々優秀。

 

足裏のディテールも秀逸で、HGでは鬼門となっている肉抜き穴も見受けられない等、隙の無い配慮はまさに完璧。

 

ただ、足首関節はハメ合わせがやや悪く、隙間が埋まらないのが弱点。

 

下半身の可動範囲は広いものの、アッガイのチャームポイントでもある体育座りは不可能。

 

体育座りは無理でも、ヨツンヴァインくらいなら可能です。

 

GNDM「汚ねえケツだなあ(賞賛)」

 

アッガイのプリティーヒップは、見る者を悟りの境地に導く秘境だからもっと見せろ

 




 


オプション


オプションは主に差し替え用の腕部・手首パーツ、カバーパーツが付属。

 

手首はクローを展開・収納の二種、ミサイルランチャー装備一種が付属。

 

クローを展開したものは、爪が可動式で大きく開くことも可能。

 

ミサイルランチャーは、爪に相当する部分がミサイルに変更。

 

二つ付属するので、両手をミサイルランチャー仕様に換装可能。

 

カバーパーツは、「08小隊」での片腕が欠損した状態を再現可能なパーツ。

 

これの有無だけで、ポージングの幅も大きく変わるので、付属は非常にありがたいというもの。

 

もう一つのボーナスパーツは、腕の伸縮を再現するための腕部。

 

このパーツを組み替えることで、腕の長さを変幻自在に調節可能。

 

3パーツ接続状態。

 

長さ的にも丁度良い塩梅。

 

最大6パーツまで繋げられ、リーチの長さも十分。

 

ここで注意したいのが、パーツの取り外し方。

 

ボールジョイントで接続されており、関節を外す場合は引っ張って外して下さい。

 

捻りながら引っ張ろうとすると、関節がねじ切れて破損します。

 

 


内部メカ


キットは頭部以外にも、腕部と脚部の一部にも内部メカを再現。

 

「MG アッガイ」からの技術がフィードバックされており、HG規格ながらも精巧な作り。

 

『MG アッガイ』の内部メカ

 




 


比較


『HGUC アッガイ』と比較

 

MGの開発ノウハウは後のHGUCにも活かされており、頭部や脚部等にはそれらを感じさせる構成。

 

プロポーションはHGUC版が若干スマートになっており、ディテールも変更されて外装のモールドはMGの方が抑えめ。

 

バンダイ MG アッガイ レビュー

 

 


アクション


 

ということで、HGUC アッガイでした。

 

「MG アッガイ」をベースにしているだけあり、特徴的なフォルムを忠実に再現しつつも、組み立て工程の簡便化、色分けによる設定配色の再現を高次元で実現。

 

腕、脚部は精巧に作られた内部フレームによって、緻密なディテールと広範囲への可動も両立し、各種ギミックの再現性も優秀。

 

豊富に付属する手首パーツや、腕部の伸縮を再現する差し替えパーツによって、映像作品のイメージやポーズはほぼ可能。

 

総合的な完成度は非常に高いのですが、非の打ち所がないという程でもなく、足首関節の合わせ目等は、はめ合わせの問題もあってかなり目立ちます。

 

ポリキャップの使用比率も少ないため、ABS中心の脚部関節の摩耗は若干気になるところ。

 

また、塗装時は肩や股関節の空間をある程度確保しないと、確実に塗膜が剥がれるのは容易に想像出来るので、細部のクリアランス調整等も課題に。

 

そして、今回はこのように完成させました。

 

比較的塗装もしやすい構成なので、ミリタリー調の彩色から、ツヤのあるグロス塗装まで可能なので、ユーザー諸氏の好みで彩色して頂きたい。

 

作例に関する詳細は、下記リンクよりどうぞ↓

HGUC アッガイ完成(塗装改修済み)

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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