今回のガンプラは「HGUC ボール」をご紹介。
アッガイと並び、ガンダム界ではマスコット扱いされる人気者で、立体化の機会にも恵まれているのが特徴。
こいつ玉とか買い出しましたよ、やっぱ好きなんすねぇ!
早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
付属品一覧
パーツ数は、単体のHGUCキットとしては最少。
一体組み上げるのに1時間程度、早い人なら30分で完成します。
設定配色が少ないので、シールの類が一切付属しないのも特徴。
RB-79 ボール
「RB-79 ボール」は地球連邦軍が開発した、「モビルポッド」に分類される簡易モビルスーツである。
機体の大きさは12.8mと、宇宙世紀に運用されたモビルスーツの中では最も小型とされる。
本機は宇宙用作業ポッド「SP-W003」を改修し、180mm低反動砲を1門装備した機体であり、生産コストも大幅に下げられている。
本格的に量産が開始された「RGM-79 GM」を支援するべく大量生産され、GMと編隊を組んで戦うのが主な戦術。
僅か短期間で、「RGM-79」を複数の生産ラインに乗せた連邦軍の工業力と量産体制は驚異的ではあったが、初期生産型のスペックが連邦軍首脳陣の基準要求を満たしていなかったこともあり、それを補うために「RB-79」の重要性が証明された瞬間でもあった。
元々が作業用ポッドなので、センサーの有効半径は広範囲に渡り、「MS-06 ザク」や「RGM-79 GM」をも上回る等、「RGM-79」への火力支援を主任務を行うのに十分な能力を保持している。
動力源には、熱核反応炉ではなく燃料電池を使用。
熱核反応炉に比べれば出力は低い反面、熱核反応炉を搭載したMSと異なり冷却の必要が無く、緊急時における臨戦態勢を維持し続けることが可能であった。
また、依然としてMS搭載設備が未整備であった艦艇でも運用が可能なのも利点であり、連邦軍がMSを実戦投入するまで、ジオン軍の侵攻を水際で食い止めることに成功。
そのメリットを活かし、ボール単一機種で編成された部隊が投入されたり、「サラミス級巡洋艦」に搭載されパトロール艦隊を形成するケースも度々見られた。
しかし、元々作業用機械である為に戦闘力は非常に低く、前線の兵士からは「棺桶」と揶揄された。
加えて、熱核融合炉を持たない分、高温で推進剤を燃焼出来ない事から推進剤噴射速度が劣り、推力低下で機動性低下が重なり、運動性も低くAMBACも機能していない。
しかしながら、航宙戦闘機である「セイバーフィッシュ」と違い、宇宙空間における運用に最適化されているので、3次元的挙動や後退も可能であり、連邦軍がMS完成させるまでの繋ぎ役としても活用された。
また、戦闘能力ではMSに劣るとは言え、宇宙へ脱出するジオンの陸上部隊を強襲する際、迎撃に出た「MS-06 ザクⅡ J型」を圧倒する等、状況によってはMSを凌駕する性能を示した。
ひとえに連邦軍が一年戦争で勝利出来た裏側には、本機の大量投入や砲撃による飽和攻撃が有効であったのも事実である。
ということで、「ボール(以下玉)」です。
ガンダム界では、やられメカの代表的存在ながら、場面によっては「溺れる! 溺れる!」ザクⅡJ型を超スピード!?で翻弄する等、カッコイイシーンもちゃっかりあります。
玉は旧キット以外ではMG版が先行して発売されており、そちらは「Ver.Ka」としてリファインされ、内部構造まで再現された上に、ギミックも充実。
総合的な完成度ではMG版が上ですが、ギミックの大半をオミットされたとは言え、このHGUC版もシリーズ中トップクラスの出来栄え。
シンプルなデザイン故、プロポーションも完璧に再現。
ギミックやディテールもMG版程に及ばないながらも、それでもHGサイズにしては必要十分なレベル。
何より、2機セットで通常のシリーズと同価格帯にまで抑えられ、キャノン砲も2種類付属し、武装選択が出来るのも大きな魅力。
頭部(胴体)
頭だったり胴体だったりしろ。
玉の名に相応しい形状の簡便な作りながら、ディテール・色分け共に既にこの時点で完成されており、球体状の本体も頑強な構造。
また、キャノピーはクリヤーパーツ成型ですが、クリヤーイエローになっているのも特徴。
パッケージだとクリヤーグリーンな上、設定配色もグリーンなんですがそれは・・・
あれ?
パイロットが入ってないやん!
内部が丸見えなのに、パイロットが居ないのはおかしいだろそれよぉ!
細かい部分がガバガバなのは頂けないものの、他のシリーズから流用します。
側面には合わせ目が出ますが、モールド化すればマスキング塗装の必要が無くなります。
やり方は至って簡単で、エッジ部分にデザインナイフでカンナ掛けするだけ。
工事完了です・・・
これで簡単に段差落ちに出来、分解して塗装も可能となるので、是非ともお試しください。
筆者がよく使うテクニックの一つですが、覚えておいて損はありません。
が、便利だからといって、合わせ目なら何でもモールド化すれば良いということではありません。
部位によっては素直に合わせ目処理と使い分けましょう。
ちなみに、側面の3つの縦穴はスラスターで、別パーツ化されています。
バックパックはシンプルながらも色分け済み。
ノズル内部は異様に情報量が多く、簡素な形状の本体との対比が面白いところ。
底部のスラスターも色分けされていますが、パーツの構成上、ノズル内部までは色分けされていません。
腕部
腕は意外にも精密な造形と構造。
関節部も多くフレキシブルに可動。
肘関節は180°可動。
二の腕部分はロール可動。
マニピュレーターは付け根が可動しますが、ツメ部分は非可動。
肉抜き穴が目立ちますが、パテで埋めれば問題もありません。
腕部の基部はボールジョイントで可動し、可動域はそれなりに広め。
ここで留意しておきたいのが、腕は全てABSで成型されているので、塗装時には細心の注意を払ってください。
キャノン砲
玉の主兵装である180mmキャノン砲♂
何気にガンタンクより大口径ですね・・・
頭頂部のキャノン砲は複数のパーツで構成され、中央部の合わせ目が目立つ以外は造形・ディテール共に優秀。
ターレットは左右に360°旋回可能。
行俯角の調整も可能で、上下にも可動。
比較
連邦軍主力MS達と揃い踏み
標準サイズのMSと比べ、サイズの小ささが特に際立つ景観。
(この後サッカーを)やったぜ。
『MG ボール Ver.ka』との比較
設計や開発ノウハウはMGから活かされている部分もありますが、ご覧の通りほぼガワラ兄貴のものとは別物。
Ver.kaはカトキ兄貴特有の実物を意識したようなリファインがなされ、作業用重機をイメージしたかのようなアレンジ。
底部バーニアもHGUCでは4つですが、MGでは1つのみ・・・穴は一つしかないから。
側面のバーニアの形状の違いも特徴の一つ。
オプション
今回の玉は二体セットな上、両機とも武装を「180mm低反動砲」と「2連装キャノン砲」から選択可能。
2連装キャノン砲
この形態での別名は15キャリバー。
キャノンとは名ばかりで、実際は連装マシンガン。
キャノン砲は合わせ目が目立つものの、造形やディテールは精密に再現。
左右の砲身は独立可動し、上下に大きく可動。
無論、左右に旋回可能。
「HGUC ジム」と揃い踏み。
親の顔より見た光景。
ジム自体が安価なので、玉とセットで買っても2000円を割り込むことも。
じゃけんまとめ買いしましょうね~
アクション
ということで、「HGUC ボール ツインセット」でした。
コンパクトサイズながら、色分け、クリヤーパーツの採用、装備の選択等、製品仕様と共にキット本体の完成度は極めて優秀。
低コスト、低スペックを如実に体現したキットで、設定通りコストパフォーマンスだけは図抜けて高いキット。
玉特有の和む球体状フォルムも魅力。
ゾックと並び、旧キットの時点で既にプラキットとして完成されたガンプラであり、今回のHGUC版はそれをさらに高めた上位互換。
大半のパーツ構成も、旧キットとほぼ変わらないのは、なんか芸術的。
前述したように、完成度はMG版の方が上回るものの、こちらは比較的シンプルで組み立てやく、色分けもシンプルな分、素組みでほぼ完遂という凝りよう。
シールを必要としない仕様は、キャラクターモデルにおいて大きなアドバンテージです。
商品単価を上げるために、わざわざ二体セットにしたようですが、逆にこれは英断だったと言えます・・・一々個別に購入する手間が省けますので。
何より、本キットと「HGUC ジム」を買うだけで、簡単に小隊編成可能なのも大きな強み。
MSのように可動範囲に関してアタマガー、ヒザガーとか文句垂れる心配が一切なく、欠点らしい欠点が見当たらないのも強み。
あえて欠点を挙げるとすれば、二体作らなくてはならない点くらい。
しかしながら、一度組立工程を覚えてしまえば、二体目はあっという間に完成します。
注意点としては、アーム部分の関節の破損と、ABS樹脂への塗装。
特にABSパーツは、通常のプラスチックに擬態するように同じ成型色なので、塗装時はパーツリストを見て事前に確認しておく必要あり。
また、重箱の隅を突くゥ^~ような事を言うと、無人のコックピットで草が生える点。
モビルドールやモビルウェポン的なものだと考えればいいだろ(適当)
「HGUC ガンタンク」のように、ヒトもどきが造形化されているわけでもないので、同スケールのパイロットを乗せておきたいところ。
細部のガバ要素こそあるものの、このくらいのデメリットは差し引きプラス。
ビギナーの腕でも十分カバー出来る範囲内なので、とりあえずはファースト世代は買って、どうぞ。
他にも、バリエーションキットとして「ボール K型」や「シャークマウス」もあり、気になったらチェックしてみて良いでしょう。
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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玉が二つ(直球)
イーデェン兄貴
コメントアリシャス!
直球スギィ!
やっぱ…房総くんの玉(のレビュー)を…最高やな!
舐めたらこの玉?こんな何回も玉玉玉ェァ…
それしか言えんかこのサルゥ!(豹変)
>また、キャノピーはクリヤーパーツ成型ですが、クリヤーイエローになっているのも特徴。
MGジムVer.2.0とHGUC陸戦型ガンダム地上戦セットの陸戦ジム頭の頭部カメラバイザーのクリアパーツもそんな感じだったゾ。
ユーザーの好みでクリアオレンジとかクリアレッドに塗れるようにワザと薄っすいクリアイエローで成形していた可能性が微レ存…?
ヒューマンのデブリ兄貴
コメントありがとナス!
冗談はよしてくれ(タメ口)
>舐めたらこの玉?
お、そうだな(キチゲェ並感)
>こんな何回も玉玉玉ェァ…
入力速度を考えたら多少はね?
よく見たら、玉ばっかじゃねーかよこのブログ記事ィ!
何回玉って連呼すれば気が済むんだよ!?(半ギレ)
>ユーザーの好みでクリアオレンジとかクリアレッドに塗れるようにワザと薄っすいクリアイエローで成形していた可能性が微レ存…?
だったら無色透明の方がありがたいんだよなぁ・・・はーつっかえ。
何でもかんでも初心者向けにするのはやめりくり~!
うぽつ
つなげなきゃ(使命感)
まりあな兄貴
コメントアリシャス!
>つなげなきゃ(使命感)
ガンダム名物ビッグキャノン♂
こんなものを世に送り出すTMNはホモ。
すごくいやらしい発想だよ。
まるでふぐりみたいだぁ(直喩)
スローロリス兄貴
コメントありがとナス!
例えが歪みねぇな・・・いや別に好きじゃないよ(レ)
公の場でふぐり♂発言はヤメロォ(建前) ナイスゥ(本音)
レビューお疲れ様です。
MGのボールは持っていますがHGのボールも出来が良さそうですね!
玉は流石に略しすぎですよwww
コットン様
コメントありがとうございます♪
MGが一番遊び心に満ちていましたね。
ただ、HGUC版も馬鹿に出来ない完成度です。
>玉は流石に略しすぎですよwww
記事編集していると、一々ボールと入力するのは面倒くさいので。
オッツオッツ!
きたねぇコメ欄だな
いなりもボールも2つもあると嬉しいよね
ところでワンフェス冬のまとめ見てたらアイリスの顔だけ新規パーツ出てたのは草
パッケージ詐欺しといて新規で売り出すとかもうメチャクチャだよ
MIR兄貴
コメントアリシャス!
玉というパワーワードばかりで、あーもう(コメ欄)めちゃくちゃだよ!
>ところでワンフェス冬のまとめ見てたらアイリスの顔だけ新規パーツ出てたのは草
パッケージ詐欺しといて新規で売り出すとかもうメチャクチャだよ
い つ も の
「ブロッカーズFIORE」はもっと他の所で頑張れってくれよな~
反面、ブキヤ兄貴は錚々たるラインナップで涙がで、出ますよ・・・
「FAG マガツキ」は欲しい・・・欲しくない?(ノンケ特有のガバ性癖)
それはそうと、アオシマ兄貴からは「VFG クラン」がリリース予定だそうです・・・だから最初から原作リスペクトしろって言ってんだろ。
これはランカちゃんVFG化路線確定ですねぇ・・・間違いない。
http://figsoku.net/blog-entry-189514.html
ロリじゃない方のクランなら劇中のアーマードモードでも良かったかなぁとも思いますけどね~
(バルキリーのパワードスーツはもうクドい)
まぁもしランカを出すなら飯店衣装とか舞台衣装とかの普通の服のコンパチでも良いと思う
(もう変態ブキヤが普通のJK?シリーズ出すようですが)
更にブキヤはいかにもスマホゲーム化しそうなアナルデカイヤ?とかファンタジー的なのもシリーズ化するとかフエスギィ!
まぁシタラのカルバ買った人のためにガネーシャをパーツで出してくれるならもう許せるぞオイ
後気になったのはダークアドヴェント第3弾くらいですかね~
ワンフェス関係ないですけど6月?に出るHGUC新作ファーストガンダムはちょっと欲しいです
長々とすいません許して下さい!やっぱ好きなんすねぇ!
返信ありがとナス!
V.F.Gはあくまで流用ありきなんですねぇ・・・(もうバルキリー本体いら)ないです。
クラン姉貴はマイクローンとのコンパチ仕様に、しよう(提案)
ランカちゃんは既にマックスファクトリーからキット化されているので、しばらくはそっちで我慢します(半ギレ)
>更にブキヤはいかにもスマホゲーム化しそうなアナルデカイヤ?とかファンタジー的なのもシリーズ化するとかフエスギィ!
アナルデカイヤとか、なんていやらしいタイトルなのだ(正:アルカナディア)
ダーク♂アドヴェントや、こないだレビューした中国製「秀羽姉貴」が、地味にブキヤ大先輩に影響与えてるって、はっきりわかんだね。
>まぁシタラのカルバ買った人のためにガネーシャをパーツで出してくれるならもう許せるぞオイ
シタラ姉貴は既に購入したので、オプションだけ別売じゃなきゃ、もう許さねぇからな~(豹変)
>ワンフェス関係ないですけど6月?に出るHGUC新作ファーストガンダムはちょっと欲しいです
お、そうだな。
旧HGUC版に近いデザインがいいぞ~コレ!
ただ、また転売厨が買い占めに走ってるようですが、発売日が近づくにつれて価格が暴落する可能性があるので、気長に待ちます。
またバンダイが増産して、プレバンで受注すると思うので。
>長々とすいません許して下さい!やっぱ好きなんすねぇ!
あ、いいっすよ!(快諾)
お前の事が好きだったんだよ (唐突)
「ボ~ル ボ~ル 白~いボ~ル~♪」by王貞治(若い子にはなんのこっちゃ)
良いですよね、シンプルイズベスト
マニピュレーターの開閉は欲しかったですが価格を考えると仕方なし
連邦は片手をビームサーベルにすれば良かったのにと思ったりします
旧ボールと大きさは変わらないのかしら?
何某様
コメントありがとうございます♪
ガンプラは、基本的にデザインが単調なものは出来が良いです。
>マニピュレーターの開閉は欲しかったですが価格を考えると仕方なし
連邦は片手をビームサーベルにすれば良かったのにと思ったりします
サイズ的にマニピュレーターの可動は無理がありますからね。
ボールはジェネレーター出力が低いため、サーベルは持ててもビームを発生させられません。
>旧ボールと大きさは変わらないのかしら?
スケールが同じなのでほぼ同じです。