今回はガンプラではなく、大掃除の最中に見つかった掘り出し物です。
一時期はガンプラと並んで人気を博した「MOBILE SUIT IN ACTION!!(以下MS IN ACTION!!)」より、ジオンの巨大MA「ビグ・ザム」をご紹介。
プラモデルではなく、彩色済みアクションフィギュアに分類されるものですが、ちょっと趣向を凝らしたレビューとしましょう。
本来はガンプラではありませんが、当ブログのカテゴリーではガンプラとして扱います。
よし、じゃあリストにぶちこんでやるぜ!
パッケージ
紛失のため現存せず。
付属品一覧
紛失のため現存せず。
MA-08 ビグ・ザム
ということで、ビグ・ザムです。
製品は彩色済みのアクションフィギュアとして完成しており、その独創的なプロポーションを完全再現。
サイズは約1/170スケールで立体化されており、その全高も35cmという巨体。
1/144スケールとするにはやや小柄ながら、遠近法を活かせば十分その巨大さも際立ちます。
モデルはMS IN ACTION!!らしくハイディテール仕様で、全身に精密なモールドが施されているのが特徴で、各部の塗装も問題なし。
モールドがかなり多いので、アニメーションのイメージからは大分異なる印象で、リアルタイム世代には若干違和感がある可能性もあり。
しかし丸みのあるフォルムはアニメーションに近く、逆に面の間延びを殆ど感じさせないので、人によっては馴染み深いと感じます。
胴体
ハンバーガーのような胴体は、ABS素材中心で以外にも軽量。
造形もシャープで中々良好。
各部ディテールもリアルに再現。
モノアイは非可動どころか、目すら再現おらず。
改修等に関しては、流石に分解が難しいため、ポピュラーな方法としてwaveの「H・アイズ」を両面テープで貼り付ける改修方法があり、それが最良の手段かと考えられます。
左右のフィンはPVC製で、思いの外柔らかい素材。
近年のビグ・ザムのイメージからすると、ややシャープさでは欠けるものの、エポパテによる形状変更等で十分対処可能。
癖がつくと変形してしまうので、その辺りの取り扱いには注意したいところ。
機体正面には、ビグ・ザムのシンボルとも言える大型メガ粒子砲を再現。
大型メガ粒子砲は、内部まで精密に造形されており、上下に可動。
側面のメガ粒子砲は全部で28門装備。
側面のメガ粒子砲は、驚くべきことに全て別パーツで、造形も精巧。
機体背面もリアルに3D化されており、ディテールも申し分なし。
背部のスラスターは綺麗に塗装済み。
機体の各部ユニットもリアルに再現。
上面だけでなく、機体底部のディテールや塗装も秀逸。
この精緻なモールドにより、下から見上げた時の巨大感も抜かり無く表現。
取っ手部分は、別売のMS IN ACTION!!に掴ませることが可能。
脚部
ずんぐりとした胴体とは対称的に、脚部はスマートでエッジの効いた刺々しいフォルム。
大胆にもメカニックなアレンジがなされ、巨大感を演出。
但し、脛部分には合わせ目(?)があり、やや見栄えを損なう部分も。
股関節周りは、可動域確保のためにかなりの空間がありますが、その部分だけモールドが無いため若干違和感あり。
ディテールアップする場合は意識したい箇所。
また、ビス穴もあるため、改修する場合は頭に入れておく必要あり。
底部バーニアはPVC製。
バーニアは可動式で、ボールジョイントでフレキシブルに可動。
股関節はクリック関節によって、高い強度と広範囲への可動を両立。
クリック関節という特性上、リボルテックと同じくヘタリにくい関節なので、その保持力は抜群。
大腿部はロール軸が内蔵されているので、現行のガンプラにも決して引けを取らない可動域を確保。
膝は90°程度なら可動し、股関節同様にクリック関節仕様。
ニーアーマーはグレーで彩色済み。
膝はクリック関節ということで、膝裏にその構造がわかる表面。
足首関節はボールジョイントで、かなりの保持力と、良好な接地性を兼ね備えます。
特徴的な三本指と、毒々しい色の爪。
指は水平に可動し、好みのポジションに調整可能。
爪部分は設定通り切り離し可能。
接続部もこだわりの造形。
勿論、爪は全て取り外し可能。
オプション
本来ならコア・ブースターが付属するはずですが、元々中古品であったため、既に紛失。
サイズ比較
1/144スケールと比較すると、流石に全高は3倍とまではいかないものの、それでも2.5倍はあるので十分巨大。
「HGUC デンドロビウム」と並べても引けを取らない巨躯で、同スケールではないとはいえ、サイズ比も設定に近いのは嬉しいポイント。
ROBOT魂版との比較
ROBOT版と比べると、サイズだけでなくディテールも全く異なる両者。
特にオーバーディテール気味だったMIA版と比べ、今作は丁度良い塩梅に落ち着いている状態。
プロポーションもボディ(特に上下)の厚みがあるMIA版と比べ、ROBOT魂ではより自然なプロポーションへと昇華され、万人がイメージするビグ・ザム像を確立。
バンダイ(BANDAI) ROBOT魂 <SIDE MS> 1/144スケール MA-08 ビグ・ザム ver. A.N.I.M.E. レビュー
アクション
ということで、「MS IN ACTION!! ビグ・ザム」でした。
これだけのボリュームを誇りながら、当時の価格では税込6,264円。
造形や可動も思いの外良好で、多少のオーバースケールでも許容可能なら、HGシリーズと並べるのも面白い試み。
勿論、過去に発売されていた「HCM-Pro」や「ASSAULT KINGDOM」等と並べてディスプレイ可能。
また、多少の改造や塗装にも対応出来るのも魅力で、腕に覚えのあるモデラーならさらに完成度を高めてみるのもまた一興。
現状において、ビグ・ザムの大型立体物では唯一可動式ということもあり、ドズル閣下に忠誠を誓える猛者には是非ともオススメしたい一品。
実はこの「MS IN ACTION!!」、ジオン軍の主要なMAは軒並み立体化されており、主に「ビグロ」、「ザクレロ」、「エルメス」等がラインナップされ、その完成度は白眉もの。
発売当時はあまり注目されなかったものの、造形レベルは非常に高く、彩色済みな上に発光・サウンドギミックまで備える等、完成品トイならではの強みを前面に押し出した傑作揃い。
おまけに「ギャロップ陸戦艇」といった小型艦船まで立体化される等、マニアックながらもファースト世代感涙のラインナップ。
ガンプラにはカテゴライズされないものの、圧倒的な存在感はガンダムファンとしては押さえておきたい逸品。
ジオラマ等の素材としても優秀で、実際にプロモデラーがヴィネットに使用する例も過去に多々あるので、興味があればチェックして見ると良いでしょう。
といっても、若干割高なのでMAファン以外には魅力が薄いのも事実。
そのため、当ブログとしても可能な限り入手し、皆さんにその魅力を詳細にお伝え出来ればと考えております。
そして、今年の更新はこれが最後になります。
それではみなさん。
来年も楽しいホビーライフを。
MS IN ACTION !! 「 MA-08 ビグ・ザム 」
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