■HG ジプシー・アベンジャー DXセットレビュー(素組み)
オレたちは”戦い”の時代に生まれた。
街を破壊し続ける”カイジュウ”と、それを食い止めるイェーガーとの戦いで、十分すぎる犠牲を払ったつもりでいた。
終わったと思っていた”戦い”は、ただの始まりにすぎなかった。
世界の終焉を止めることができるのは…
オレたちだ!
巨大ロボットと怪獣との壮絶な戦いを描いた人気作「パシフィック・リム」の続編、「パシフィック・リム アップライジング」の来月公開に先駆け、バンダイから一足早くプラモデル化!
HGお馴染みのコレクション性重視の低価格製品ながら、劇中通りの精密なディテールと幅広い可動範囲が魅力なだけに、今後のシリーズ展開が楽しみと言えます。
それでは、今回の主役機となる「ジプシー・アベンジャー」の紹介です。
・パッケージ
ジプシー・アベンジャーが正面にドンと描かれている、クールなパッケージです。
DXセットは通常とは少しデザインが違うようです。
・付属品一覧
HGらしくパーツは抑えめですが、モールドが一つ一つのパーツに高密度に凝縮されています。
マーキングシールが付属。
ガンプラのホイルシールと異なり、表面がマット調なので質感も良いです。
取扱説明書は中々に個性的なデザインです。
機体に関する説明はそれほど明記されておりません。
ちなみにHGなのですが、対象年齢が15歳以上に引き上げられており、パーツの扱いについては慎重さを要します。
それでは、本体のレビューです。
・ジプシー・アベンジャー
パーツ数は少な目ながら、ディテールは細密です。
先代機であるジプシー・デンジャーの面影を残しつつ、マッシブかつスパルタンなプロポーションを完全再現。
先代は曲線主体の優美なフォルムが魅力的なのに対し、本機は直線主体のシャープなデザインに変化しております。
色分けも良好で、付属のシールと合わせて再現性は高いです。
予告編等を見る限りでは、大体のイメージは反映されていると思います。
ちなみに前作のジプシー・デンジャー(右)と比較するとこのようになります。
先代の名残を残しつつも、よりスマートで洗礼されたスタイルとなっています。
・頭部
丸みがあったジプシー・デンジャーよりも、シャープでエッジの効いたデザインに変貌しています。
どちらかと言えば、前作に登場した「ストライカー・エウレカ」のイメージにやや近しい感じです。
関節はボールジョイント接続。
可動範囲はさほど広くなく、左右に首を振るのもやや厳しい程。
しかしながら、サイズの割りにモールドは細かく刻まれています。
・肩
肩はボールジョイント接続。
可動域は広く、いかり肩も再現出来ますので、ポージングも自然に決まります。
引き出し機構も備えており、前にも多少動かせます。
肩アーマーは動きを阻害しないよう、内側(赤矢印)が可動する構造です。
・腕
腕は二重関節で、可動範囲は優秀です。
マニピュレータは、ディテールが細かいのでデフォルトでも十分見栄えします。
平手(右手のみ)と握り拳の二種類が付属しています。
・胴体
胴体はボールジョイント接続で 可動は柔軟ですが、隙間が若干気になります。
ディテールや造形も申し分ないです。
リアクターはクリヤーパーツ成型です。
ジプシー・デンジャーと異なり、大型リアクターの下に小型リアクターが搭載されています。
おまけに別売りのLEDユニットよって発光させることが出来ます。
・脚部
上半身同様たくましいスタイルが魅力の下半身は、あたかもアスリートを思わせる形状です。
股関節もシリンダーが細かく造形されており、開脚も十分広いです。
股関節は上下にスイング出来る構造。
小サイズながら、下半身は可動ギミックが豊富です。
膝は二十関節ですので、ポージングに不自由しない広さです。
足首はボールジョイント接続で、接地性はそりなりといったところ。
股関節の可動域は極めて優秀です。
おまけにガンダム等のモビルスーツと違い、スカートアーマーといった可動を阻害するもの無いので立膝も楽に再現可能。
ポージングも自然に決まります。
・武装
チェーンソード。
プラズマキャスター。
グラビティスリング。
武装類は先代と同じくプラズマ砲とチェーンソードに加え、新武装「グラビティスリング」が付属。
プラズマキャスター、グラビティスリング、チェーンソードのいずれも肘から下をを丸ごとを換装して装備。
どの装備もHGとは思えぬディテール量です。
通常版ですと、これがセット内容になりますが…
今回購入したのはDX版。
詳細に関しては後述させて頂きます。
・サイズ比較
サイズはHG規格なので、14~15cm程度です。
コレクション性に特化していきますので、過去にマックスファクトリーから発売された1/350スケールと比較すると、2/3程のサイズです。
スケール表記はありませんが、計算上は約1/550スケールです。
しかしながら、スターウォーズシリーズで培ったノウハウのおかげで、精密な造形と緻密なディテールを両立しています。
加えてパーツ数も少なく、組み立て難易度も低い等、低価格なHG規格でこの内容なら満足度も高いです。
また、このサイズなら大抵の他作品の怪獣やヒーロー、巨大ロボットと絡ませて遊ぶことも出来ますし、大体の艦船模型とも同スケールに近い状態で並ばせられます。
・DXセット
今回のDXセットは、別売りのLEDユニットと専用の台座が付属します。
LEDユニットはボタン電池(LR41)を二つ必要とします。
台座は角度調節も可能。
サイズも手ごろで、使い勝手は中々のものです。
保持力が若干頼りないのですが、そこは軸を太らせる等上手く調整していきたいです。
台座には専用マーキングシールも付属しており、このセットにしか同梱されておりません。
デザインも作品の世界観を反映したもので、親和性も良いです。
そしてLED点灯。
発光度合いは良好で、光が強すぎると感じるくらい眩しいです。
おかげで、その存在感はあたかも大型モデルと見紛う程です。
作品を見る前から、既に私のエモーションを刺激する光景です。
暗闇でもここまで明るくしてくれます。
別売りを買うくらいなら、初めからセットを買った方がお得に感じます。
・アクション
先代同様、おなじみのファインティングポーズ。
今こそ世界を救う時だ!
さぁ終わらせるぞ!
コレだよコレ!
ヤツラは進化し、全ての生命を絶滅させる
こりゃまたデカイ
持てる力全てを出し切れ!
夢の日米協力。
共に怪獣をリンチしていこう。
何やってんだよお前ら、俺も仲間に入れてくれよ~(名演技)
ということで、HG ジプシー・アベンジャーレビュー終了です。
今回はスターウォーズから続く海外作品のプラキット化ということもあり、スターウォーズシリーズ同様にバンダイの優れた成型技術によって、高い再現性と組み立てやすさを実現しています。
既に第一弾を揃えて組み立てた感想としては、隠れてしまうような部分もメカディテールが配され、可動範囲も非常に広い上に造形もシャープで本体の完成度は非常に高いです。
反面、比較的付属品が充実しているジプシーと異なり、同時発売のオブシディアン・フューリーとブレーサー・フェニックスは付属品が少なくやや物足りない印象。
改造を施そうにも、映画がまだ公開すらされておりませんので、とりあえずは映画を視聴後に本格的な製作に移行したいと思います。
プラモデルにうるさい私でも、「久々に良い買い物をしたな~」と感じるくらい満足度も高いです。
欲を言えば他の機体だけでなく、前作の機体もラインナップに加えて欲しいところです。
マックスファクトリーのパシフィック・リムシリーズが途絶えてしまったようなので。
まぁ、その辺りはアンケートで素直に回答させて頂き、ユーザーの意向をメーカーに伝えましょう。
次回はHG オブシディアン・フューリーをご紹介いたします。
追記.
塗装状態ですと、このようになります。
HG パシフィック・リム ジプシー・アベンジャー DXセット 色分け済みプラモデル
そして映画の公開は4月13日、奇しくも私の誕生日なんですよね~。
4月13日の金曜日、13日の金曜日……
アカーン!
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