■スーパーミニプラ 超竜神レビュー(素組み)
いよいよシリーズ第三弾(キングジェイダーをカウントするなら第四弾)となるスーパーミニプラ ガオガイガーシリーズ。
今回は「赤と青」の双子ロボット氷竜と炎竜に加えて、超竜神がセットで登場です。
まずは、パッケージから。
・パッケージ
今回は二種類のパッケージがアソートされています。
正面にはいつも通りアニメ風にCG加工されたスーパーミニプラ 氷竜・炎竜、そして二つのパッケージを合わせることで中央に超竜神が現れます。
そして、今回は何とセリフまで印字されています。
この段階で既に心時めく演出が心憎い。
付属品一覧
大体HGシリーズ位のパーツ数×2と思って頂いて問題ありません。
組み立てそれ自体も簡単で、パーツの配置も中々に親切設計です。
全てを組み上げるのに要する時間は2時間程です。
それでは本題である氷竜・炎竜のレビューをさせて頂きます。
では、最初はビークルモードから。
・ビークルモード
基本的に両機はほぼ形状や構造は同じですが、クレーン車の氷竜に対し、消防車の炎竜なのでそれぞれ装備が異なります。
この形態に関してはこれといった欠点は見当たらず、スーパーミニプラシリーズで見られる肉抜き穴も見当たりません。
素組みの状態でも見栄えは悪くはないです。
クレーンやラダーの伸縮ギミックは勿論のこと、基部の上下可動と旋回も可能です。
ディテールに関しても隅々まで造形されているので、安っぽさを感じさせません。
さて、お次はシステムチェンジへ移行しましょう。
・システムチェンジ
「システムチェーンジ!」
まずは脚部を差し替え、上半身を人型へ変形させます。
プロポーションに関しては、劇中のイメージを良く捉えた造形となっており、これといった不満はありません。
劇中では割とスリムな機体でしたが、上半身がガッシリとした力強いスタイルとなっています。
変形機構の副次的作用でコンパクトなサイズながら、非常に広い可動域を持っています。
足首も可動範囲が広いので、接地性は高く十分自立もします。
また、背部のクレーンや梯子を支えにしているので、背中から転倒することはまず無さそうです。
胸部装甲は開閉可能で、それぞれ「チェストスリラー」、「チェストウォーマー」を再現可能。
個人的に驚かされたのが、外装の裏側もしっかりと彫刻されており、内部メカの表現も抜かり無しです。
今更ですが、消防車である筈の炎竜が消火装備でなく、火器を積んでいるというとことに毎度考えさせられます。
装備は各々に同形状の「フリージングガン」及び「メルティングガン」の他、炎竜には「ミラーシールド」が付属。
全高10cm程度ながら、可動とギミックを高次元に両立しつつも、このサイズに抑えるというのも驚きです。
ガオガイガーとの比較。
全高30mのガオガイガーに対して全高20m程度の氷竜・炎竜は劇中通りのサイズに収まっています。
炎竜「リスクを恐れて、平和を守れるものか。確率なんて気迫で補えばいい!」
氷竜「ロボットのくせに非論理的な発想だ、AIが欠陥品なのではないか?」
炎竜「完全同型のAIで、僕だけが欠陥なわけがない! 氷竜こそ、単純計算しか出来ないのならソフトの書き換えを行うべきだな!」
氷竜「失敬な奴だ! どうやら余計な追加装備のおかげで、熱暴走しかかっているようだな」
炎竜「そっちこそ、フリーズンシステムでAIが凍っちまってるんじゃねぇか!?」
このように劇中のコミカルなシーンも再現できるのも、双子ロボならで。
それにしても、同じAIに同じソフトをドライブした筈なのですが、ここまで性格が変わる超AIは、全くもって未知の産物ですね。
それではいよいよシンメトリカルドッキングへ。
・超竜神
恒例のお約束事項。
「シンメトリカルドッキング!」
超竜神への合体作業は差し替え作業となっており、氷竜・炎竜は上半身のみ使います。
それぞれの上半身は超竜神の脚部に収納します。
次に半身を合体。
最後に胸部にミラーシールドを取り付けて。
「ちょおぉぉう! りゅうぅぅぅ! じいぃぃぃん!」
合体方法そのものは極力シンプルです。
プロポーションは全体的に骨太で、スーパーロボットらしい力強さを感じさせます。
思い切って差し替えにしたことで、他の機体との統一感を出すことに成功していると言えます。
それに、複雑な機構を省くことで強度面でも高い信頼性得ていると感じました。
頭部は毎度彩色済みとなっており、精緻に施されています。
造形に関しても、とても精悍な顔立ちとなっておりハンサムです。
額のGストーンは残念ながら一体成型ですので、彩色かシールの貼り付けが必要となります。
上半身は窮屈そうな見た目の割りには可動域は広く、肩関節がボールジョイントなので力感溢れるポーズも取れます。
肘・膝共に二重関節で、太い手足ながらも良く動きます。
そして左右に分離・合体する方式ながら、胴体も腰の回転可動が可能な驚くべきシステム。
分離・合体状態のいかなる状態でも腰を捩じることが出来るのが驚愕すべき所です。
中々に複雑な内部構造ですが、分離は容易に行えるのが魅力です。
とはいえ、デリケートな面も併せ持っているので取り扱いには注意が必要です。
なるほど、これは設計に手間取る訳ですね。
・アクション
「ダブルガン!」
「人命救助が最優先だ! ダブルトンファー!」
「ここまでだゾンダー! 一気に行くぜぇ!」
「イレイザーヘッド!」
メガトンツール”イレイザーヘッド”は差し替えで異なるサイズに調節可能。
補助スタンド無しでポージングさせていますが、左腕への負担が大きいので、本来はスタンドで保持を推奨しています。
ポロネズ曰く「消しゴム」とのことですが、実際鉛筆に付いている消しゴムも同様の名前が付けられているので、その名称はあながち間違いとも言い切れず。
公式ブログや説明書等には記載されておりませんでしたが…
ミラーシールドは腰部のライフルに取り付けることで、EI-16の砲撃から身を挺して市民を守った姿も再現出来ます。
ミラーシールドの裏側にそれらしい溝があったので、もしやと思って差し込んでみましたが、これも再現可能とは。
ちなみに砲身部分を折らないよう注意する必要があります。
早速、いつも改造でお世話になっている「ビルダーズパーツ」を使って、拳パーツを交換。
今回は無改造で取り付けられるので地味に嬉しい点です。
今回の超竜神は、手軽にディテールアップが出来るのが魅力ですね。
ガオガイガーとの比較。
公式ブログでも明言されている通り、ガオガイガーよりほんの少し全高が低いため、設定通りのサイズに落ち着いています。
全体のボリュームで見ればガオガイガーにも負けないマッシブなプロポーションで、小ささは感じさせません。
ということで、スーパーミニプラ 超竜神でした。
今回は中々に大胆なセット内容でしたが、実際製品を手に取ると過去のスーパーミニプラ同様に可動と差し替えによる変形・合体、それに良好なプロポーションを維持した十分満足行く製品でした。
氷竜・炎竜、超竜神の状態でも設定に各々近いサイズが再現されているのも評価の高い所で、同社のスーパーロボット超合金でも成し得なかった部分が私なりに気に入りました。
可動域に関しても文句の付けようが無く、付属品のプレイバリューに関しても抜かりは無く、スーパーミニプラの名に恥じない傑作だと感じました。
主な短所や悪い箇所は特に見当たりませんが、従来品と同じく合わせ目やゲート痕が目立つのが私なりに気になった点でしょうか?
後は肉抜き穴も見受けられたため、見栄えを重視する方には違和感を感じる部分も存在します。
といっても、上記の処理は特に難しいものではないため、腕に覚えのある方は是非ともチャレンジして欲しいですね。
勿論、多色成型や彩色済みパーツのおかげで素組みでも十分見応えありますので、墨入れとトップコートを施すだけでも良いと思います。
そして、このレビューがご購入を考えている方の参考になれば幸いです。
整形と塗装に関しては下記リンクから↓
SPパックレビューはこちらからどうぞ↓
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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さて、ここからは今後のスーパーミニプラに関する私の構想です。
ご興味のある方はこのまま進み、そうでない方はここで読むのを止めて頂いても大丈夫です。
では、本題に入ります。
スーパーミニプラが始まって実に1年半近くが経過し、実に様々な作品の立体化が行われてきました。
中でも、戦隊サイドでもライブマンに続く戦隊ロボの候補として、「忍者戦隊カクレンジャー」が噂されていますが、果たしてその真意は?
そんな私ですが、戦隊シリーズで一番好きなのが「鳥人戦隊ジェットマン」です。
そのトレンディなストーリー展開や、独創的な世界観や設定から、ジュウレンジャーと共に戦隊シリーズ打ち切りの救世主と誉れ高い作品なのです……
そんなジェットマンですが、商品展開ではジュウレンジャーに負けているように感じます。
大獣神やドラゴンシーザー、キングブラキオンも確かに個性的で魅力的だったのですが、ジェットイカロスやジェットガルーダも負けていないくらい存在感は持っていると感じます。
ジェットイカロス
ジェットガルーダ
もし、スーパーミニプラは作品の人気に左右されない商品展開をして下さるのであれば、大いに期待したいところです。
そこで私、考えました。
仮に「スーパーミニプラ ジェットイカロス」、「スーパーミニプラ ジェットガルーダ」がスーパーミニプラ化をするなら、どのような仕様になるかを。
素人なりに設計プランを立案してみましたが、あくまで素人の設計です(汗)
比較的旧DX版に近いスタイルとしつつも、スーツの雰囲気を取り入れてみましたので、両者の中間ようなプロポーションとなりました。
ちなみに、このプロポーションでイカロスハーケンに合体するとどうなるか試しに書き起こしてみました。
やや鋭角的な形状になりました。
横から見るとそれなりの厚みは確保出来ました。
この時点でパーツ差し替えのオンパレードですので、変形・合体と可動・プロポーションの両立というのは容易ならざるものを感じます。
単にDX版を可動化させれば良いのですが、スタイルやアクション性を考慮するとDX版の仕様や構造を全てフィードバックさせる訳にも行きません。
今までスーパーミニプラだけでなく、ガンプラや他のメーカーのプラモデルも製作して参りましたが、作り出す側の苦労というのは想像の付かない労力を使いますね。
やっぱ設計の仕事って大変だなぁ…
いつもバンダイのプラモデルにはお世話になってますが、改めてスーパーミニプラの開発スタッフには感謝しかありませんね。
さて、最終的にはジェットガルーダと合体させてグレートイカロスへ完成させることが目的ですが、DX版では合体の都合上ガルーダがイカロスの1.5倍程巨大化しており、並べた時の体格差はまるで大人と子供。
(画像引用元 https://blogs.yahoo.co.jp/ntpkd240/21813452.html)
私のプランとしては、出来るだけ両機のサイズを同じにしつつ、スーパー合体してもプロポーションが崩壊しないように進めていきたいです。
近日中にはジェットガルーダとグレートイカロスの図面も仕上がる予定なので、ジェットマンファンの方には是非とも見て頂きたく思います。
これは個人の勝手な願望ですので、今後のプランも暇つぶしにご覧頂ければと思いますので、よろしくお願い致します。
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