今年新作映画が公開し、衝撃の復活を果たした元祖巨大ロボマジンガーZが、バンダイから最新プラキットとして登場。
今回は「マジンガーZ INFINITY」でのデザインで立体化。
1/144スケールながら、MG並みの大型サイズで製品化されたキットは迫力満点。
それでは、早速レビューへと参りましょう。
マジンガーZ オープニング
パッケージ
付属品一覧
パーツ量はガンプラで言う1/100相当で、1時間半~2時間程度で完成。
マジンガーZ
マジンガーZは、兜十蔵博士の手によって開発・建造されたスーパーロボットである。
装甲や内部フレームにはジャパニウムを精錬した「超合金Z」が用いられ、極めて頑強なボディとして完成している。
また、実用化されたばかりの新エネルギー「光子力」を動力源とし、従来の戦闘ロボットを遥かに凌ぐパワーと火力を誇り、単機で米第七艦隊に匹敵する絶大な戦闘力を得ている。
マジンガーZのコックピットとなる、パイルダーは単独行動や戦闘も可能と同時に、マジンガーZを起動させるキーとしての側面を持つ重要な存在。
本機は兜十蔵博士の孫、兜甲児の操縦によってDr.ヘル率いる機械獣軍団と死闘を繰り広げ、遂に勝利を掴む。
3DCGで描かれたINFINITY版マジンガーZを、細部まで忠実に再現。
新規に追加されたディテールやモールドも極めて精密に施され、情報量の密度も高いです。
プロポーション自体は近年のマッシブなイメージで造形され、原作のイメージも取り込んだ絶妙なアレンジ。
現代風に生まれ変わった雰囲気ながら、旧TVシリーズから見始めた筆者が見ても、素直に魅力的に思える外観。
成型色も今までとは異なり、特にシルバーは従来とは一線を画す輝き。
各部ギミックや可動も優秀で、オプションも充実しているので、ボリュームの面でも満足の製品内容。
頭部
70年代ロボットの風格を漂わせるフェイスデザイン。
シール無しでも細かく色分けされており、精緻なモールドも驚異的。
頭頂部にはパイルダーが収納可能で、小サイズながら差し替え無しで合体を再現。
ドッキング部分のメカディテールも、狭いスペースに所狭しと造形され、流石はバンダイだと恐れ入る部分も。
首はボールジョイントを始めとした多重関節。
可動範囲はかなり広く、首を振ることは難なく可能。
上を向く動作もお手の物。
顎を引くポージングも優秀で、首の自由度は良好。
肩部
丸みを帯びたショルダーアーマー。
近年のマジンガー立体物としては、腕が水平まで上がらず、やや可動域は狭め。
装甲を取り外すと、内部メカが出現。
腕部
肘は二重関節で、可動域は非常に広いです。
ポージングにも何不自由しないレベル。
腕のパネルラインは秀逸で、力強い造形と相まって魅力的なフォルムに。
拳の造形も精密で、力感溢れる表情。
手首関節は、ボールジョイントと軸関節の組み合わせで、かなりフレキシブルに可動。
平手は右手のみですが、二種類付属。
ただ、パーツ構成はひと昔前のようで、結構合わせ目が目立つのが気になるところ。
胴体
人間の胸筋や、腹筋を思わせるモールドが目を引く胴体。
装甲の隙間からも、内部メカが覗く密度感の高いディテール。
放熱板はクリヤーパーツ成型で、内部メカも造形される等、精密に立体化。
背部も、背筋を思わせるディテールが特徴的。
可動はボールジョイントと軸関節接続で、フレキシブルな可動を実現。
左右への旋回は問題無し。
左右に上半身を傾ける動作も可能。
屈む、反るといった動きも十分可能。
総合的に見ても自由度は中々のもの。
下半身
脚部はパネルラインが大胆にアレンジされつつも、オリジナルデザインに則した形状で立体化。
腰周りは従来のマジンガー立体物と異なり、ガンダムのようなスカートアーマーに近い構成。
股関節は軸関節で、さらに基部が上下にスイングする引き出し機構を内蔵。
これにより、マジンガーZ最大の難関である股関節の可動域の低さを解消。
この通り、ハイキックも可能で尚且つ、片足立ちで自立も可能。
膝関節は90°程で、標準的な可動域。
膝のメカディテールは、キットの見所の一つ。
足首の可動も普通で、接地性もそれなり。
足裏にはロケットノズルやパネルラインが精緻に造形。
ふくらはぎは合わせ目が出るので、塗装を考慮するなら必然的に処理対象に。
サイズ比較
同じ1/144スケールということで、「RG ガンダム」と比較。
これまでサイズは同等だった両者ですが、今回のマジンガーZは従来より大型化。
ディテールは両者ともより現代的にアレンジされ、今でも多くのファンに愛されていることが解ります。
グッドスマイルカンパニーの「MODEROID マジンカイザー」と比較。
ディテールの方向性は酷似していますが、スケールは大きく違います。
個人的に、今回のマジンガーZがマジンカイザーより小さめだったら、違和感なく並べられて良かったのですが。
どうしても、同サイズのマジンガーZとカイザーの並ぶ姿を再現したいなら、お高いRIOBOT版を買うしかありません。
『MORTAL MIND マジンガーZERO』との比較
元々MG並みのサイズのマジンガーZと比べても、ZEROは二回り近く巨大。
『METAL BUILD版』と比較しても大体同じ体格差。
アレンジによってかなりマッシブな造形と化したZですが、それ以上にビルドアップされたZEROの存在感が異様に際立つ光景。
それだけに、終焉の魔神と呼ぶに相応しい存在感を発揮。
オプション
今回のHG マジンガーZはサイズだけでなく、オプションが特に充実。
「ロケットパンチ!」
マジンガーZの代名詞、ロケットパンチはエフェクトパーツで発射形態を再現。
補助スタンドを用いることで、射出状態に。
切り離した肘関節には、差し替えパーツを被せてディテールを表現。
ドリルミサイル発射口も、差し替えパーツで再現。
腕部は装甲の一部を、差し替えて移動させることで、アイアンカッター接続部が出現。
アイアンカッターは両腕に装備可能。
ジェットスクランダーは、大きなアレンジはなされておりませんが、マジンガーZに合わせて情報量が増加。
エッジも鋭く、主翼の厚みも適度でGOOD。
本体への取り付けは、専用のジョイントを介して接続。
マジンガー本体は、背筋のパーツを外すことで、ジョイント接続部が現れます。
アーム部分は差し替えパーツ。
付属の補助スタンドで、飛行ポーズを演出。
全体のシルエットは特に問題なく、まさに空飛ぶマジンガーの雄姿を堪能できます。
しかしながら、スタンドにはただ乗せるだけなので、ちょっとした衝撃で本体が墜落することも。
ジェットスクランダーの主翼は前後に可動し、後退翼ポジションに移行可能。
ちなみに、今回のキットでミサイルパンチはオミットされています。
アクション
「パイルダー、オン!」
「やるぞぉ! マジンガーZ!!(CV:石丸博也)」
「ドリルミサイル!」
「アイアンカッター!」
「ブレストファイヤー!!」
ということで、「HG マジンガーZ INFINITY Ver」でした。
スクリーンで大暴れした新マジンガーZですが、個人的にも満足いく完成度。
バンダイのプラモデルとしてパーツ精度、質感、造形、ギミックの何れも一級品となる今回のマジンガーZ。
可動面は比較的優秀ですが、一部はパーツ干渉で制限を受けている部分もあります。
また、一部合わせ目が出るパーツ構成なため、合わせ目処理も視野に入れる必要があります。
ディテールの有無については、個人の好みは分かれるものの、素直にカッコイイと感じられる、精悍で逞しい雰囲気は確かに存在。
全てプラスチック素材なので、ヘビーユーザーは塗装も存分に行えます。
高級品のMETAL BUILD版と比べ、安価でオリジナリティを追及しやすいので、新旧マジンガーファンには間違いなくオススメ出来ます。
次回からは合わせ目処理を始めとした、改修方法をご紹介↓
来月にはグレートマジンガー、来年にはグレンダイザーが控え、トリプルマジンガーが揃う日も近いでしょう↓
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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