甲児、わしは遂に作り上げた!
マジンガーZを、グレートマジンガーをも凌ぐスーパーロボット…
マジンカイザーを!
マジンガーZがあれば、お前は神にも悪魔にもなれる。
だが、マジンカイザーがあれば、甲児よお前は神をも越えられる。
悪魔も倒せるのだ!
神を超えて、世界に君臨するも。
悪魔を倒して、世界を滅ぼすもお前の自由。
兜甲児よ、世界はお前のものだ!
グッドスマイルカンパニーの新プラキットシリーズ「MODEROID(モデロイド)」より、第一弾として魔神皇帝ことマジンカイザーが登場。
千値練のRIOBOTシリーズ「マジンカイザー」をベースに新規設計、開発された製品なのですが、ダウンサイジングに合わせて幾つかの仕様変更も行われています。
主な仕様変更として、RIOBOT版で付属していた下記の付属品が廃止され、ギミックも一部オミットされました。
・ターボスマッシャーパンチ用エフェクトパーツ
・ファイナルカイザーブレード用エフェクトパーツ
・カイザーブレード及び、エフェクトパーツ
・ギガントミサイル及び再現ギミック
製品は一部彩色済みで、RIOBOT マジンカイザーから受け継がれている力強いプロポーションと優れた可動性能、緻密なディテールによって魅力的な製品に仕上がっています。
それではレビューへと参りましょう。
マジンカイザーのテーマ
パッケージ
・付属品一覧
主にマジンカイザー本体を構成するパーツ。
ファイナルカイザーブレード及び、カイザースクランダー構成パーツ。
シール及び取扱説明書。
取扱説明書は、組み立て工程までカラー印刷されている等、メーカー側の尋常ではない気構えが感じられます。
彩色済みパーツは、主に頭部及び胸部。
マジンカイザー
RIOBOT マジンカイザーのボディが15cm台にまで縮小されていますが、造形やディテールの変化は全くありません。
パーツ精度は秀逸で、ガンプラに慣れた方でも安心して作れます。
開発段階においても試行錯誤の末に完成し、入念に調整された成型色は従来品とは異なる質感と輝きを持っております。
これが超合金ニューZαの輝きなのか・・・?
元が3万円近い高額商品だったたけに、プラモデルという形で安価に手の届くのは嬉しいところです。
頭部を始め、彩色済みパーツも多く、色分けも十分なので素組みでも見栄えが良いです。
ファイアーブラスターを始め各所にクリヤーパーツも配されており、各部の質感の差異を演出する等の細かな配慮も。
RIOBOTでは全体にオリジナルのモールドが施され、より現代風にリファインされていましたが、その姿も本製品でも健在。
ちなみに余談ですが、このマジンカイザーは元はスパロボオリジナル機体であり、「スーパーロボット大戦F 完結編」において華々しいデビューを飾りました。
ゲーム内では戦力としては完全に力不足となったマジンガーZに、ゲッター線を浴びせて進化させたのがこのマジンカイザー。
真ゲッターロボと並び、プレイヤーが操作できるユニットとしては破格の戦闘能力を持つことから、特に重宝された存在でした。
OVA版でもその強さは健在で、最終的に機械獣軍団はかすり傷一つすらつけられず、全編通してやりたい放題という有様。
頭部
顔は彩色済みで、精緻に施されています。
造形も精悍な雰囲気で、エッジの利いたフォルム。
どこからどう見ても、荘厳な魔神皇帝。
可動は首の根元にダブルボールジョイント接続で、可動に関しては中々に広め。
首を動かすと、カイザーパイルダーが取れやすいのが難点。
肩部
肩は腕を水平以上まで上げることは十分可能。
デザイン上、腕の自由度に制約が付きやすいのですが、練り込まれた可動機構によって広範囲の可動を実現。
腕部
腕を取り巻く、螺旋状に渦巻く刃もシャープです。
拳もメリハリの利いた精密な造形です。
太ましい腕ですが、肘関節は180°近く曲がる上、不自然な隙間も露出しない見事な関節構造です。
胴体
胴体の可動はこの体形ながら、アクション性は意外に高いです。
胸部の放熱板(ファイヤーブラスター)はクリヤーパーツで再現。
この部分はカイザーブレードの収納も兼ねており、リング状のパーツは脱着出来ます。
内部メカも再現されており、ディテールの密度は申し分ないです。
加えて、裏側にもメカディテールが配される等、まさに抜かり無し。
脚部
マジンガータイプというよりはダイナミックロボは、その腰周りのデザインで可動が制限されがちですが、このMODEROIDO マジンカイザーの可動域は優秀です。
股関節は軸関節を採用し、シルエットを崩さずに、広い可動範囲を両立しているのは見事です。
脚部は180°と近く可動し、可動域は十分広いです。
足首の可動は秀逸で、接地性はかなり高いです。
RIOBOT版では足が短いとユーザーに指摘されていた脚部は若干延長されているようで、全体的に均整の取れたバランスに仕上がっています。
本体の可動域はRIOBOT版同様に優秀で立膝を始め、様々なアクションポーズが取れます。
「スーパーミニプラ ガオガイガー」と「1/144 スケールRG ガンダム」 とのサイズ比較。
現行ではポピュラーな15cmサイズながら、スケール感を狂わすディテールの密度は圧巻。
グレンラガンとの比較
同じくRIOBOT版を起源とする「プライオボット グレンラガン」と揃い踏み。
販売メーカーこそ別なものの、可動やディテールに関しては、同じケミカルアタック造形により、親和性の高いものがあります。
オプション
オプションはカイザースクランダー、ファイナルカイザーブレードが付属。
武器はファイナルカイザーブレードが付属。
本体と同等のボリュームで、デザインも本体に合わせ、良い具合にアレンジされています。
キットの広い可動域を活かせば、両手持ちも十分可能。
剣先が肥大化したようなアレンジなため、パースも自然と撮影出来ます。
ただ、持ち手用ハンドパーツが取れやすいのが玉に傷。
もう一つのオプションとして、カイザースクランダーが付属。
マジンカイザーの立体物の例に漏れず、迫力満点の大ボリューム。
クリヤーパーツで構成された巨大な翼が目を引きますが、ファイヤーブラスター同様に内部メカも再現されており、手の込んだ構造です。
画像はシールを貼り付けていない状態です。
付属の内部にメタリックシールを貼り付けることで、内部のメカディテールがより鮮明に表れる仕組となっています。
マジンカイザーへの取り付けは、背中のカバーパーツ(赤矢印)を外して取り付けます。
シャープかつ、エッジの利いた造形はまさしく劇中そのもの。
マジンガーZのジェットスクランダーと比べ、悪魔の翼を思わせる禍々しいシルエットを形成。
どことなく、デビルマンのデビルウイングを彷彿とさせます。
ハンドパーツは握り拳、平手、剣持ち手が付属。
特に剣を保持するものは、角度を違いの二種が付属するので、剣を斜めに持たせることが出来ます。
反面、パーツがポロポロと取れやすいので、中々容易にポージングが付けられません。
アクション
「マジーン、ゴー!」
「パイルダーオン!」
「あしゅら男爵、この俺は! マジンカイザーは逃げも隠れもしないぜ!」
「ターボスマッシャーパンチ!」
「ファイヤーブラスター!」
「スクランダークロス!」
「スクランダー、ブーメラン!」
「カイザーブレード!」
「行くぜぇ! あしゅら男爵!」
ということで、MODEROID マジンカイザーでした。
恐らく、ディテールのアレンジを除けば、全体のプロポーションや力強い造形は最も映像作品に近いイメージです。
成型されたパーツもグロスインジェクションを始め、素組みでもウェルドラインが目立ちにくい技術が用いられるなど、革新的な部分もありました。
可動やディテールも、文句の付けようがない程に優れています。
パーツ精度や組み立て工程もガンプラとさほど変わらず、今後のシリーズ展開を期待させるには十分なクオリティとなっております。
合わせ目やゲート痕も目立たない設計なため、素組み派にも塗装派にも嬉しい配慮となっています。
ABSは主に黒い外装に使われており、それ以外は通常のプラスチック素材なので塗装もそれ程難しくありません。
ちなみに、こちらがグロスインジェクションを活かして塗装した作例です。
成型色を活かした仕上げなので、大幅な時間短縮にも繋がります。
総括すると、マジンガーファンならずスーパーロボットファンには是非ともオススメした逸品です。
成型色を活かした製作法を行いましたので、下記リンクからどうぞ↓
この出来ならば、真ゲッター1も十分期待したい。
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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かっこいいというだけでは足りないですね。気品さえ感じます。魔人皇帝だけに。
個人的に取説も感動的でした。とても分かりやすそう、という意味で。
最新レビューどうもありがとうございます!。
いち様
コメントありがとうございます♪
レビューがお役に立ったようで、幸いでございます。
魔神皇帝の名に恥じない、風格や品格を感じさせる造形は流石と言わざるを得ません!
今後のシリーズ展開を大いに期待したいですね♪