今回はマックスファクトリーのギルティプリンセスシリーズより、『PLAMAX GP-02 ギルティプリンセス メイドロイド・アリス』をご紹介。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
付属品一覧
パーツ数は比較的抑えめで、メガミデバイスやFAG程多くはありません。
上記2種と比べ、組み立ても簡略化されているので、組み立て時間も連続2時間かかるかどうか位です。
フェイスパーツ一式
フェイスパーツの出来栄えは、figmaを数多く輩出したマックスファクトリーなだけあって優秀な出来。
他と比較しても4種と多く、表情のバリエーションも豊富。
フェイスパーツ一式(タンポ印刷無し)
また、フェイスパーツはタンポ印刷無しのものも同梱され、より様々なカスタマイズが可能。
ハンドパーツ一式
反面、ハンドパーツは全3種と少な目。
水転写デカール
アイプリントを含め、専用ロゴも用意されたデカールが一枚付属。
GP-02 アリス
ということは、『ALC』です。
ギルプリは2体目のリリースですが、正直言ってALCから始めて良かったと感じました。
デザインはTony兄貴監修ながら、Tony兄貴のイメージを的確に具現化出来ているのは流石はマックスファクトリー。
ミャオはどことなくありきたりな印象でしたが、ALCは見た目が非常に新鮮で、非常に美味しい。
ちなみに、本シリーズで立体化される美少女プラキットは、『バトルメイデン』と呼ばれるゾ。
ただ、前作の出来栄えが予想以上に良かったため、今回のALCも期待を裏切らない完成度で満足。
基本的な構成はミャオとほぼ共有していますが、頭部やスカート、成形色が変更されています。
フルABSのダークアドヴェントと異なり、クリヤーパーツや肌、関節以外は通常のプラスチック製なので塗装は可能。
頭部
前述したように、頭部は完全新規造形。
アイプリントの精度も高く、艶消しコートにより肌の質感も良好。
Tony兄貴デザインですが、似てるかどうか問われると頭を悩ますところですが、フェイスパーツ自体の出来栄えは優秀。
笑顔
朗らかな笑顔は、よく見ると八重歯が見える見える・・・
うさぎだと思ったら肉食系女子だったのか・・・(困惑)
こわいなーとづまりすとこ
叫び顔
可愛いくせに、クッソ勇ましい表情誇らしくないの?
冷酷顔
ヌッ!
冷酷顔は他と異なり、殺意に満ちたツリ目となり、頬のチークまで無くなる等、印象が180°ガラリと変わるもの。
全ての表情パーツで一番すこ。
耳部分は裏側にクリヤーパーツを使用。
そのままでは目立たないので、シルバーを塗装して煌びやかに見せています。
うさ耳は関節軸がボールジョイントなので、フレキシブルに可動。
ロングヘアの後ろ髪は前後に可動。
左右独立ではなく、HGのフロントアーマーのような簡素な構造で個人的に残念。
せめてボールジョイントで左右独立式にしてほしかったんだよなぁ・・・
それと、後ろ髪は肉厚が若干薄く、裏打ちもされていないので人によってはかなり気になる部分。
パテで埋めてしまっても構いませんが、ビギナーには難しいからやめてくれよ・・・(絶望)
首はTDNボールジョイント可動なので、メガミやダークアドヴェント等のマシニーカタイプとは天と地の差がある程。
髪の毛の干渉が無いので、首を左右に振ることは難なく可能。
顔を上下に動かすことも必要最低限のレベル。
注意点として、首のボールジョイントが抜けやすいです。
肩部
肩関節は球体ジョイントによる軸関節仕様。
フリルは肩の動き(回転)に連動して可動。
しかしながら、引き出し式関節等は採用されていないため、可動範囲は創彩少女庭園と同レベル。
腕を正面でクロスさせたりは当然、不可能。
腕を水平まで上げる事は可能。
腕部
腕は上腕が一体成型で、組み立ての簡略化が図られている他、成形色を活かしたいユーザーにも配慮された仕様がウレシイ・・・ウレシイ・・・
肘関節は2重関節ではないものの、90°以上は優に曲がります。
肘を曲げた時のシルエットも自然で、figmaのノウハウが活かされているとカンディル・・・
ハンドパーツは全3種と絶望的に少ないものの、規格が合えば他のキットから流用可能。
胴体
胴体はミャオから成形色を変更しただけなので、特段変化している部分はありませんが、スカートがクリヤーパーツ仕様となっているのが最大の特徴。
ボディラインやタイトな衣服の皺等は高度に再現されており、可動に関しては全く期待できない反面、シルエットの自然さ等は保たれているのが好印象。
逆に言えば、無駄な可動を減らした分、すっきりとした纏まりの良さが魅力的。
見とけよ見とけよ~
一応、胸部下からは可動式ながら、前屈等は当然のように不可能で、左右に捻るのがやっと。
画像が可動範囲の限界で、これ以上旋回させようとすると上半身が分解します。
真横は向く事は不可能で、これ以上可動範囲を広げるならば改修不可避。
なので、あえて胴体の可動は無いと考えた方が妥当。
反面、可動を捨てた分、衣服のクオリティは高く、背筋のモールドの細かさ等は目を見張るものあり。
こ↑こ↓は見所さん!?の一つで、わざわざこんな複雑なモールドが入り組んだ場所に服の皺なんか造形しないのですが、あえて服の質感を追及するために皺を造形してるんだよなぁ・・・
なので、左右非対称に見えてもエラー品でも何でもなく、超造形の一部として見るのが当たり前だよなぁ?
ちなみに、この辺りは公式サイトでもアピールされている重要な部分。
可動は轟雷にも劣る反面、この辺りの質感表現はいいゾ~コレ!
燕尾服状のメイド服は、裾部分が上下に可動する構造。
スカートにはクリヤーパーツが採用され、細かな紋様等も精密に再現。
スカート基部は球体ジョイント可動により、フレキシブルに可動。
想像以上動くので、本体の可動を阻害しない構成。
あ、そうだ(唐突)
下腹部はプラではなく、軟質素材で見た目だけじゃなく、本当に柔らかい素材で構成されているゾ(PVC製)
なんだこれは、たまげたなぁ・・・
ほら、見ろよ見ろよ。
下半身
脚部の構成も基本的には殆ど前作と同じ。
変更点も全く無し。
膝は2重関節により、180°近く可動。
大腿部はロール可動。
足首関節は球体ジョイントにより、可動・接地性共に優秀。
ほぼ動かない胴体に反し、足回りの可動域は極めて優秀。
軽装状態
スカートを外す事で、軽装状態も再現可能。
アクション性も向上し、ポーズを付ける際はこちらの方が向いています。
オプション
付属品はディスプレイスタンドを始め、ヴォーパルソード等が付属。
あれ?
枷と鎖が入ってないやん!
パッケージイラストを再現したくて注文したの!
ヴォーパルソード
メインウェポンであるヴォーパルソードは、巻き鍵タイプのα、鍵タイプのβの2種があり。刀身は共通パーツ。
柄の部分は鍵のように使え、どちらも背や腰部に差せる仕様・・・ブスリ♂
ディスプレイスタンド
スカート
一応、スカートもオプションパーツに含まれてるので、説明も重複しますが多少ね?
スカートはスチームパンク調の造形で、SFとは異なるメカニカルなイメージで再現。
比較
『創彩少女庭園 まどか』と比較
サイズは一般的な美少女プラキットとほぼ同サイズ。
ただ、スカート装備だとボリューム感があり、ほぼ同価格帯の創彩と比べるとお得感ありますあります(食い気味)
ちなみに、首のジョイント径が同じなので、ブキヤ製品は大半が挿げ替え可能。
アクション
ということで、『ギルティプリンセス GP-02 アリス』でした。
キットとしての出来は、後発品としてはまぁまぁよく健闘している部類だと感じました。
ボディラインの美しさ、造形力の高さに関しては、マックスファクトリーのノウハウが大いに貢献しており、組み立て易さも両立しているのも大したもの。
キャラクターの造形に関しては、figmaで数多くのアクショフィギュアを作り上げてきた経験が糧となり、これといった不満点は皆無。
反面、一部可動には難を残し、特に胴体がほぼ動かないというのが致命的。
さらにこの欠点はシリーズ通じての欠点なので、一概にこのキットだけの問題ではないのが余計に辛い。
加工を施せばある程度は改善されるものの、それだと折角の美しいシルエットが崩れてしまう恐れがあるため、そういう場合は手をつけないのが吉。
逆に考えるんだ・・・「動かなくてもいいさ」と考えるんだ。
ここまで来ると、最早末期症状ながら、せめてfigmaで採用しているような多重関節を肩に搭載していれば多少は総合的な可動範囲を底上げ出来たかもしれません。
なので、一回り大きいfigmaだと思って手を出すと痛い目を見ます。
だからといって、美少女プラキットとして完成度は低くなく、むしろ優秀な部類に入る秀作。
この間リリースされ、途中でレビューを辞めたバンダイのRCS姉貴と比べれば、月と鼈レベル。
プラモデルとしては、MODEROIDと同様に取扱説明書がカラー印刷な上、パーツ数も少なく組み立てで途中で詰むということは、まずありえません。
マシニーカのような可動を捨てた分、組み立て易さやディテールの両立に成功し、衣服の自然な皺表現や細密なモールドは見所の一つ。
何よりオフィシャルサイトで背徳感がキーポイントと明記してある辺り、なんていやらしいシリーズなのだ。
コストパフォーマンスに関しては、価格がほぼ拮抗している『創彩少女庭園』と比べれば、少しだけこちらの方が勝っている気もしなくはない。
今はプレイバリューの高さではあちらに軍配が上がるものの、キット単体での満足度ではこちらに分があります。
その内、シリーズが充実していけば、創彩すら脅かす存在になり得るポテンシャルを秘めているだけに、今後の動向に注目していきたいところ。
肝心なのは童話や神話がモチーフのシリーズなので、同じ路線で売り出そうとしたブキヤの『アルカナディア』シリーズと被ってしまったのははたまた偶然か否か?
既にギルプリの方が先に売り出してしまったので、何とも言えないものの、今後マックスファクトリーに独自路線を強められるとブキヤは少しばかり苦しい立場になります。
現段階では次弾のクロエまでは共通素体、第4弾に関してはまだ監修中とのこと。
とは言え、不思議の国のALCがモチーフなので、トランプにちなんで4種類のバリエーションが出ることは間違いないんだよなぁ・・・
デコマス公開するんだよ、あくしろよ。
あ、そうだ(二度目)
早速、ワンホビで次回作展示されてました。
アーイイヨイイヨイイヨ~
この調子でリリースしていってくれよな~頼むよ~
ちなみに、Amazonでは定価以下で売られていますが、正直言って怪しい業者も混じっているため、今現在残っているホビーサーチの在庫チェックしてから購入をオススメ。
【ホビーサーチ】PLAMAX GP-02 ギルティプリンセス メイドロイド・アリス (プラモデル)
それでは皆さん。
楽しいホビーライフを。
オススメ記事
レビューお疲れナス!
お~これかぁええやん!
ギルティプリンセスのミャオが思っていた以上に絶賛されてたのが意外でしたね。
確かに買ってみたらうん、かわいい!
特別何か凝った作りでもないのに、造形が良いだけで十分購入する価値ありますねぇ!
ICR兄貴のレビューのおかげで、ALCも思い切って買えたのでレビューありがとナス!
まりあな兄貴
コメントありがとナス!
>お~これかぁええやん!
ギルティプリンセスのミャオが思っていた以上に絶賛されてたのが意外でしたね。
確かに買ってみたらうん、かわいい!
アアーイィ!アッイイヨイイヨイイヨ~(迫真)
流石はマックスファクトリー、ええキットやクォレハ・・・
>特別何か凝った作りでもないのに、造形が良いだけで十分購入する価値ありますねぇ!
ICR兄貴のレビューのおかげで、ALCも思い切って買えたのでレビューありがとナス!
お、そうだな。
造形が良ければBNDIみたいに自爆しないから、むしろこの分野はブキヤやマックスファクトリーの方が一枚上手なんだよなぁ・・・
レビューが役に立ってウレシイ・・・ウレシイ・・・
あぁ^~いいっすね~
今まで武器屋ばかりでだったけどこれなら十分クオリティ高くていいゾ~コレ!
hdk兄貴
コメントありがとナス!
>あぁ^~いいっすね~
今まで武器屋ばかりでだったけどこれなら十分クオリティ高くていいゾ~コレ!
他のメーカーの美少女プラキットもユニークだから、見とけよ見とけよ~
初報じゃ便乗だのまたtonyだのと叩かれ気味だったのに出てみたら称賛の嵐
ホモの手首は軸ジョイント接続だってはっきり分かんだね
でもMYOは大人しいし、ALCは長髪金髪で食指が伸びぬし髪裏の肉ヌキで萎えもうし候
KREまで待つよ(イケボ)
shio兄貴
コメントありがとナス!
>初報じゃ便乗だのまたtonyだのと叩かれ気味だったのに出てみたら称賛の嵐
ホモの手首は軸ジョイント接続だってはっきり分かんだね
実際、商品の出来が無難だからいいゾ~コレ!
顔だけで買う価値ありますねぇ!(BNDIへの風評被害)
>でもMYOは大人しいし、ALCは長髪金髪で食指が伸びぬし髪裏の肉ヌキで萎えもうし候
KREまで待つよ(イケボ)
お、そうだな。
クロエは2つを足して割らないような感じだし、買おうかな~俺もな~