コレクター兄貴オッスオッス!
今回は、中国に拠点を置くブリッツウェイ(BLITZWAY)の超合金ブランド「カーボティックス(CARBOTIX)」シリーズからボスボロット(BOSBOROT)が登場したのでご紹介。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
ボスボロット
ということで、『ボスボロット』です。
原作の雰囲気を残しつつも、近年流行りの大胆なアレンジを少々施しつつもレトロ調なイメージは健在。
ダイキャスト素材をふんだんに用いた重量感は申し分なく、様々な素材を各所に配した高級感溢れる仕様。
全身はほぼ全て塗装済みで、ボディはメタリック塗装を中心にパール塗装まで施される等、豊富な付属品と併せて贅沢な仕様となっているのが魅力的。
元が屑鉄で作られたボロットの設定からして、フィギュア界での扱いはかなりの厚遇ぶりがウレシイ・・・ウレシイ・・・
頭部
丸みを帯びた頭部は、つぶらな瞳が愛らしい顔立ち。
首関節は存在せず、マグネットにより着脱可能。
単調な構造で磁力による吸着のおかげで、首の可動範囲は非常に広範。
頭部の形状も単純なのでフレキシブルに可動。
頭部はLED発光ギミックが搭載され、両目が光るものの発光状態は後程載せます。
綺麗に光り輝く写真を撮るのに時間が掛かってるとか、アマチュアカメラマンとして恥ずかしくないのかよ?
内部メカも地味に再現され、中に胡坐をかいたボス他ヌケとムチャを乗せる事も可能。
ちなみに、キャラクタ-は全てアクリルスタンドで再現。
立体感に欠けるものの、印刷精度そのものは悪くない・・・出来の悪いフィギュアで再現されるくらいならこの仕様で良いかもしれない。
顔はロボットでは珍しいフェイスパーツ交換方式。
美少女プラキット並みにバラエティ豊富な表情により、劇中通り他のロボでは不可能な様々なシーンを演出可能。
欲を言えば、スネイルシェルスタジオ製フィギュアにも採用された眼球可動を参考に、視線を変更可能な構造ならより満足度は高いと言える。
目の部分は塗り分けではなく、別パーツで再現されており、発光時は目だけ光るが、見ようによっては頭部そのものが発光しているように見えなくもない。
肩部
肩はシンプルな球体形状。
また、ショルダーアーマーは独立可動(黄色部分)
肩部の可動干渉を防ぐなど、細部までこだわりを感じられるギミック。
肩に限らずマグネット吸着式の頭部を除き、ほぼ全ての関節はラチェットを採用したクリック関節を搭載。
超合金アイテム特有の関節のヘタリや保持力低下対策がなされ、こまめに調整出来る等
腕部
腕部はゴッグ同様に蛇腹状の構造。
手足の塗装はパールイエローで彩色済み。
腕部はフレキシブルに可動し、可動範囲や保持力は優秀な部類。
クリック関節も角度が小刻みに調整出来るので、従来のものよりも繊細な動きが可能。
ハンドパーツはPG並みに大きい上に指が全てフル可動するため、多彩な表情付けが可能。
指関節も耐久性の高いダイキャスト素材が使用されているため、余程乱暴な扱いをしなければ壊れる事は無い。
胴体
巨大な胴体は深みのあるメタリックレッド、パールオレンジ塗装が施されており、艶やかな表面処理と相まって高級感を醸し出しているのが魅力。
図体が大きい分これだけ塗装が広範囲に及ぶと、やはり少なからず埃が付着していたりもするものの、それでも凝視しないと判別不可能なため極度に気にする必要性はないと思われる。
仮に埃等の不純物無しの完璧な塗装作業を施すなら、半導体製造工場のクリーンルーム並みの設備が必要となるため、一玩具メーカーが設備投資するにはあまりにも過酷すぎるのでNG
腹部はミサイル発射口が開閉するギミックを内蔵。
付属のエフェクトパーツと併せてミサイル発射を再現可能。
背部装甲は電池ボックスを兼ねており、一部は開閉可能。
胴体はフレキシブルに可動し、見た目に反して広範な可動を実現。
回転部ラチェット式で、角度調整もこまめに調節可能。
下半身
上比下貧を地で行く短足下半身ながら、マッシブなフォルムにより力強さをアピール。
股関節は軸関節により自由度の高い可動が可能。
脚部は腕部同様に蛇腹状なため、若干癖のある動きをするものの、ポージングの幅自体は広く、可動範囲も概ね満足いくレベル。
偏平足気味な足元は、接地面積が広いため片足立ちでもバランスが取れていれば割と安定する。
しかしながら、バランスを崩して転倒した衝撃で塗装が剥げる恐れがあるので非推奨。
足裏のモールドも精密に造形化。
比較
全高は20cmとキングアーツのマジンガー等と比べ背丈はやや低めながら、寸胴かつお太い体型のおかげでそこまで小柄ではないのが特徴。
腕を振り上げればより大きく見せる事も出来るので、見た目程コンパクトという訳でもない。
今回は別メーカーのカイザーを揃えましたが、同シリーズのカイザーならば武器などの互換性があるので、よりカスタマイズ等を楽しみたい場合は『CARBOTIX マジンカイザー』を推奨。
サイズも『MG ゴッグ』よりもやや大きめで、内部のダイキャスト製フレームにより重量も相当なレベルに達している。
お、活かしてるぜ姉ちゃん!
適当にそのアクショフィギュアと絡めても違和感ないのは、流石ボロット。
主人公機であるマジンガー系を差し置いて、単独で「ボスボロットだい」等のスピンオフ作品が真っ先に作られたのも納得。
オプション
付属品は極めてプレイバリューに富んでおり、劇中で使用した小道具以外にもオリジナリティ溢れる小物が大量に付属。
これらを合わせることで実に千変万化の様相を見せるのがボロットの真骨頂というもの。
ハンドパーツ
ハンドパーツはフル可動指タイプに加え、造形重視のものが二種付属。
パチンコ
付属のパチンコは紐がゴムパーツで伸縮自在。
ミサイル(小)
比較的小型のミサイルはエフェクトパーツを介して発射シーンを再現可能。
ミサイルの収納は不可。
ミサイル(大)
大型ミサイルは手に持たせる事も出来る仕様。
ハチマキは布製で、頭に被せる事が可能。
マジンガーZ型コスチューム
頭部と放熱板を接続することで、幻のブレストファイヤー仕様を再現可能。
裏側もディテールと塗装が精密に再現。
オマケ扱いなのにこの完成度の高さは脅威的・・・なんだこれは、たまげたなぁ。
ケーブルで繋がったパーツは、脇の下あたりに磁力で吸着。
シュノーケリングパーツ
ダイビング用のシュノーケルマスクとフィンが付属。
フィンはPVC製で適度に柔らかく。足裏のモールドも抜かりなく再現。
遊泳姿はそれなりに様になっているものの、ディスプレイスタンドの類は付属しないので、デフォルトでは浮かぶようなアクションを取らせられないのは惜しい。
ゴーグル部分はクリヤーパーツ再現。
目は防護出来てもコックピットが水浸しで大丈夫なんですかね・・・?
フィンはある程度は伸び縮みするので、問題なく脚部にフィット。
無論、これらはあくまでもその一例であり、コスチュームを自前で調達出来ればカスタマイズは無限大に広がるのは当たり前だよなぁ?
編みかご
数々のオプションパーツの中でも一際異彩を放つ編みかご。
ハンドクラフト製品がフィギュアに同梱されるという前代未聞の製品内容。
作りも粗雑どころか、かなり丁寧に作られており、本当に玩具メーカーが作ったのか、これもうわかんねぇな。
ボロットは手が長いため、一度手を後ろに回して背負わせます。
裏技として手を外して背負わせる方法もありますが、破損の恐れもあるためあくまでも自己責任で試して、どうぞ。
使い道は色々ありますが、とりあえずオプションパーツを入れることしか思い浮かばないんだよなぁ・・・
アクション
ということで、『CARBOTIX ボスボロット』でした。
マジンガーZ放映50周年を期して完全新規でリリースされ、アニバーサリーイヤーと公式で豪語するだけあり、渾身の一作と言える完成度でボロットの決定版に相応しいアイテム。
YouTubeでは東映チャンネルでマジンガーZが公式配信中で、製品リリースと同時にほんへにもようやくボロットが登場したため、丁度いいタイミングで発売。
特にボロットの場合は、その根強い人気に反して長らく超合金魂以外でリメイクや新造されたりする機会に恵まれない不遇な暗黒時代が続いたため、ブリッツウェイによるマジンガーファンサービスの旺盛さは評価に値するといっても過言ではない。
近年のスタイリッシュでビジュアル重視のデザインスタンスとは全く逆の方向性を持つサムソンビデオ体形のボロットながら、この親しみやすさこそボロットがボロット足る唯一無二の理由であり、屋外での撮影が似合うロボもそうそう居ないであろう存在感が大きな強み。
そう言った意味では、ドールを持ち運んで外で民衆の冷たい視線を浴びながら写真撮影するよりはか些か気が楽になれるかもしれない(世間の理解が得られるとは言っていない)
肝心の値段はというと、定価は33,000円(割引価格では29,800円)と気軽に買える価格帯ではないものの、充実したオプションに豊富なギミック、丁寧かつ精緻に施された塗装の数々を思えば妥当・・・むしろ塗装済完成品では破格の値段設定。
超合金魂版と比べれば、本家が無惨に見える程、悲しいなぁ・・・
近年の中国メーカーは何故かハイターゲットトイに対する品質管理には異様に力を入れているため、最近の国産フィギュアに比べて安心出来るという声が多々聞こえてくるため消費者としては嬉しい。
反面、ホビー業界において数だけでなく質でも国産を上回り始めるという日本のメンツ丸潰れな悲しくも複雑なジレンマを抱えざるを得ないのは辛い。
ともかくブリッツウェイのマジンガーシリーズに対する情熱は並々ならぬものがあるため、この調子でシリーズ展開を期待したいところ。
国内ではリアリティを追求したガンダムが人気があるのに比べ、海外だとマジンガー等の東映ロボ作品(主にグレンダイザーやボルテスV)の方が人気や知名度が格段に高いケースが多々あるので、むしろ積極的に製品化していくべき分野だと言えよう。
そういう意味では米国で人気を博したダイアクロンよろしくトランスフォーマーも同様で、ほんへの内容が多少矛盾していたり狂気に満ちていても、勢いに任せた娯楽にバロメーターを振り切っていた方が受けがいい事が良く分かる事例かもしれない。
話は逸れたものの中国(香港)製トイはホットトイズを始め、インフィニティスタジオ等の気鋭のメーカーがひしめき合う状況であり、各メーカーラインナップはいずれも高額商品ばかりながらも手に取れば納得する圧巻の造形力や質感表現を誇るので、お気に入りの作品のものなら一度手に取る事をオススメしたい。
本来なら動画と併せて魅力を発信したかったのですが、動画を作るには深刻な素材不足が発覚したため延期。
もう少し素材が集まったら動画にします。
ちなみに、今現在(2023/11月現在)はどの通販サイトも完売御礼なため、それ以外では早速プレ値で出回り始めているので注意。
それでは皆さん。
楽しいホビーライフを。
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