前回では五獣将に関するレビュー記事をお送りさせて頂きましたが、今回はいよいよ合体。
獣将に関する製品の詳細は、下記リンクからよろしくお願い致します↓
それでは、忍者合体。
「行くぞ、忍者合体! 無敵将軍!」
「無敵将軍、参上!」
無敵将軍
「無敵将軍」は、五獣将が合体することで誕生する神将で、五獣将の本来の姿。
三神将の一体でとして「心・技・体」の内、「体」を司り、最もパワーに優れる。
必殺技は、燃え盛る刀で敵を斬りつける「火炎将軍剣」。
独自の意思を持ち、カクレンジャーを影ながら見守り、五人の危機には瞬時に駆けつける。
今までSFモチーフであった戦隊ロボの常識を打ちこわし、城をモチーフとした絢爛豪華な外観が印象的な無敵将軍。
各部にはメッキパーツや塗装済みパーツがふんだんに使用されており、従来のスーパーミニプラの中でも特に豪華な装飾。
可動に関しては、今までの大獣神、ライブロボとさほど変わらず、逆に言えばこれだけ華美な装飾を施したフォルムながら、同等のアクション性を確保しているだけでも特筆すべきものあり。
頭部は、折り鶴をかたどったデザイン。
フェイスはライブロボからさらに進化し、より劇中に近い精悍な表情へ。
フェイスパーツは予め彩色済みで、彩色の精度も安心のクオリティ。
可動は左右に首を振る程度。
ここで気になったのは、レッドサルダーの頭部に無敵将軍の頭部を被せる方式なので、ヘルメットがしっかり固定されず、首を動かすと外れやすいこと。
地味にイライラ値が上昇する部位。
ホワイトカーク、ブルーロウガンが変形した両腕。
旧DX版や劇中のイメージと比較すると、若干大型化したデザイン。
左右には鯱のレリーフが造形され、より和を強調した印象。
肩の可動はデザインと構造の関係で、ほぼ回転可動しか出来ません。
引き出し機構を駆使しても、腕を左右に上げるのはこれが限界。
肩関節は引き出し可能で、火炎将軍剣を両手で持つポージングが可能。
前方への可動域も良好で、引き出し関節の可動域は、隠大将軍にも劣らぬ自由度の高さ。
肘関節は90°以上可動し、広範囲の可動を実現。
手はスーパーミニプラでは珍しい可動指。
火炎将軍剣もしっかり保持可能な、関節強度を誇ります。
胴体には「忍」の文字が堂々と刻み込まれ、威風堂々とした姿。
まさしく日本の城そのものと形容しても良い風格。
腰部は回転可動で、レッドサルダーの胴体関節が、ここに来てようやく真価を発揮。
スカートアーマーはフロント部のみ可動。
左右も一応可動しますが、あまり見栄えはよろしくありません。
膝関節は180°近く可動し、非常に広範囲に可動。
足首関節はボールジョイント接続で、接地性はそれなり。
足裏面積が広いので、安定性は優秀。
全体的に下半身は、より城らしいディテールとして完成。
三神将集結。
改めて、当時のカクレンジャーの偉大さを感じる光景。
隠大将軍と比較しても、両雄共マッシブなプロポーションバランスにアレンジされ、非常に力強いイメージ。
オプション
武器は火炎将軍剣が付属。
剣はメッキパーツで 炎を連想させる刀身や、鯱のデザインと造形は驚異的なレベル。
ゲート痕は多少目立つものの、クリヤーイエローで塗装したラピーテープを貼って覆い隠してしまう選択もあり。
刀身と柄はそれぞれ取り外し可能。
柄の部分には、カクレンジャー五人の紋章まで刻印。
火炎将軍剣は、無敵将軍の掌にしっかり収まるように、専用のスペースが確保。
溝にはめ込み、指で持つことで保持可能。
火炎将軍剣を手にした、無敵将軍の圧倒的存在感は一見の価値あり。
その名の如く、劇中後半までは無敵の強さを発揮。
また、五獣将の武器は組み合わせてオリジナル武器に。
これも旧DX版から引き継いだ要素の一つで、当時のファンからしたら嬉しい限り。
そして、ここからは別売の「スーパーミニプラ 隠大将軍&ツバサマルセット」に付属するツバサマルと合体。
「超忍者合体、スーパー無敵将軍!」
「見たか、海坊主。これがスーパー無敵将軍やけん!」
スーパー無敵将軍
ロボ同士による合体ではなく、ツバサマルがどちらかに合体するかで、見た目だけでなく戦法も変わる異色の合体方式。
合体方法も比較的シンプルで、獣帝大獣神やスーパーライブロボよりも気軽に楽しめるのが嬉しいところ。
城の大砲をイメージした無敵キャノンは、全ての砲門が前方を向き、その威圧感と迫力は他の追随を許さず。
劇中において、圧倒的火力で敵を粉砕する姿はまさに圧巻。
アクション
「火炎将軍剣!」
「合体……。」
「また君か壊れるなぁ(設定が)」
あーもうめちゃくちゃだよ(クロスオーバー)
ショーグンウルトラゾード……(小声)
隠大将軍のレビューでもお伝えした通り、「スーパーミニプラ キングブラキオン」には無敵将軍も搭乗可能。
パワーレンジャーにおいて、「タイタナス(キングブラキオン)」に「ショーグンメガゾード(無敵将軍)」が合体することで完成するお粗末設定の巨大ロボ。
といっても、案外悪くない大艦巨砲主義的な出で立ち。
ということで、スーパーミニプラ 無敵将軍 でした。
スーパー戦隊シリーズでは、待望の無敵将軍の登場により、平成戦隊シリーズの勢いに弾みがついたようです。
キットは設定通りの変形・合体ギミックを完全再現し、加えてアクション性も両立し、スーパーミニプラの名に恥じぬ完成度と製品内容。
メッキパーツの使用や石垣部分の艶消し処理により、古城の日本様式美を感じさせる質感表現も大いに見応えあり。
メカ少女と並び、過去の変形・合体ロボも戦国時代に突入した昨今ですが、今後も各メーカーから様々な製品が発売される等、これからはさらに白熱したメーカー争いが繰り広げられることでしょう。
同時に、「スーパーミニプラ 隠大将軍&ツバサマルセット」のレビューも併せてどうぞ。
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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