■スーパーミニプラ 邪神兵レビュー(素組み)
”邪神目覚める時、伝説の鉄巨神もまた世を鎮めるため蘇る”
ということで、今回はスーパーミニプラ ガリアンシリーズに邪神兵が仲間入りとなりました。
劇中ではその異形とも呼べる禍々しい出で立ち、初登場時のインパクトから印象に残る敵として記憶されています。
それではパッケージから。
今までとは異なる趣のパッケージです。
裏面だけで見ると、ゴディバのチョコレートセットに見えました。
次に付属品一覧。
やはり部品数は多めです。
ですが、パーツ配置は親切設計なので、組み立て難易度そのものは高くないです。
熟練者なら組み立ても一時間少しで済みます。
ちなみに今回はシールが付属していない特殊な仕様。
その代わり、彩色済みパーツが多く施されています。
何故かクリヤーパーツに施されています。
普通にグレーの上からでも良いような……
それでは本体を見て行きましょう。
・邪神兵
邪神兵の特徴的な造形とプロポーションが高次元で再現されています。
パーツ分割も巧みで、色分けも良好です。
過去最長のボディは何と55cmというロングサイズ!
鉄巨神とのサイズは、比較にならないボリュームです。
重量でこそキングジェイダーやキングブラキオンには及びませんが、驚異的な全長を誇ります。
また、全身の甲冑に施された紋様は今回は別パーツで分割されており、塗装が非常に楽になりました。
また、素組みでの印象もより一層良くなっています。
反面パーツ数は増加しましたが、マスキング塗装の手間に比べれば何のこれしき。
技術的にも鉄巨神から進化していると感じます。
可動範囲に関しては以下の通りになります。
・頭部
特徴的なデザインが精密に再現されており、目もしっかりと造形されています。
首はボールジョイント接続で、可動に関して不満なところはありません。
ケーブルも可動しますので、ポージングの妨げになりません。
・肩
ゴテゴテした甲冑を纏っていますが、見た目よりも可動域は広いです。
甲冑はボールジョイント接続で、腕も水平まで上がる等、十分合格レベルです。
・腕
肘関節は90°以上可動しますので、可動域は広めです。
加えて緻密なメカディテールが施されています。
・胴体
胴体はボールジョイント接続で、中々に柔軟な動きを見せます。
腹部の内部メカの造形が素晴らしく、メタリック塗装を施すと映えそうです。
上半身は従来のシリーズ通りの広めの可動範囲でこれといって不満はありません。
・下半身
そして最大のウリである蛇腹状の下半身は、多重関節によって多彩な表情を付けられます。
関節は非常に多く、組み立てやパーツの配置で唯一鬼門となる場所です。
ですので、説明書をよく見て組み立てましょう。
各関節は、夫々10個ずつ付属しており、それぞれをつなぎ合わせることで非常に柔軟な動きをします。
その恩恵で関節構造は複雑な分、多彩かつ独特のポージングを再現できます。
飛びかかろうとしたり。
蜷局を巻いたり。
鉄巨神を振り払ったり。
フレキシブルな可動によって他にはない独自のポージングが可能です。
加えて関節部には繊細なメカディテールが配されているので、大いに見応えがあります。
邪神兵はその下半身の構造故、自立が難しいためか専用の台座(補助スタンド)が付属しており、上半身に固定してバランスを取る方式です。
最も、自重を支えられる程の関節強度はないため、スタンドは必須です。
台座も戦闘の舞台となった城のレンガ床を模したものとなっており、劇中の雰囲気を醸し出してくれます。
加えて高さを調節する機能も持っている優れもの。
ちなみに、今回の邪神兵はスーパーミニプラとしては極めて珍しい内部フレームを内包しています。
構造的には、「リアルグレード」に近いコンセプトで、これが邪神兵の広い可動域を支える要因の一つと言えます。
これはライトガンメタルによる塗装を施したものですが、フレームを金属色に塗るだけで硬質感が演出されてオススメです。
・武器
武器は大鎌(サイス)のみですが、鉄巨神の全高を大きく上回り、大振りな武器のため邪神兵の長大なボディと併せても程よいバランスです。
ちなみに、公式サイトでは邪神兵を複数体揃えれば下半身はさらなる延長が可能と解説。
デフォルトで満足出来ると思ったの?
そんなんじゃ甘いよ(棒読み)
予算に余裕がある方は是非とも試して欲しい、少しリッチな遊び方です。
万が一破損した時のスペアとして利用できます。
まさか公式で多々買いを推奨とはたまげたなぁ…
・鉄巨神との比較
上半身は鉄巨神と比較して、一回り大きい程度ですが、下半身のボリュームが桁違いです。
少し飛び上がるようなポーズを取れば、軽々と鉄巨神を見下ろすことが出来ます。
・アクション
兄上!
ジョルディ!
ということで、これにてレビュー終了です。
総評としては、プレミアムバンダイらしい特別感溢れる逸品で、従来とは異なるスタンスの機体故の楽しみを感じられます。
特に蛇のような蛇腹状の下半身は、グネグネと動かしていて気持ちいです。
独創的なデザインも的確に造形されており、パーツの分割も良く考えられているので、組み立てや塗装も難しくないです。
価格はやや高めながら、比較的立体化の機会が少ないだけにファンなら押さえておきたいアイテムです。
肉抜き穴も目立たず、シリーズ通しても特に評価は高いです。
是非ともお手持ちの鉄巨神とディスプレイしてあげてください。
そして、今回はこのように完成させました。
成型色を活かしつつも、waveのガレージキットを意識した塗装処理を施しました。
メタリック塗装は金属感を強調させるため、最早この手のキットでは常套手段と言えます。
こちらから塗装済み完成品のページへジャンプします⇩
それでは、皆さん。
楽しいホビーライフを。
OVA版「機甲界ガリアン」にて敵として立ちはだかる邪神兵が登場。全長約550mmというスーパーミニプラ史上最長のボディは蛇腹状で、フレキシブルに可動。巨大な鎌や専用台座が付属。
・追伸
前回のスーパーミニプラ キングブラキオンのレビュー記事で、FBいいねとシェアが皆様のおかげで100以上を達成する事が出来ました。
改めてお礼を申し上げます。
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