今回は、スーパーミニプラから「ビクトリーロボ」が参戦。
試作品が公開された時から、多くのユーザ諸氏の期待が高かっただけに、今回のレビューでは隅々までその魅力をご紹介致します。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
付属品一覧
レッドラダーを構成するパーツ
5台のビークルの中では、最も組み立てに要する時間が長い。
ホイルシール
ブルースローワーを構成するパーツ
レッドラダーに次いでパーツ数が多いのが特徴。
ホイルシール
色分けはそれなりに良好ながら、シールの枚数はかなり多め。
グリーンホバーを構成するパーツ
レッドラダーやブルースローワーに比べ、パーツ数は抑えめ。
ホイルシール
シールはナンバリングやエンブレム以外、殆ど必要としないのが嬉しいところ。
イエローアーマーを構成するパーツ
こちらもグリーンホバー同様、組み立ては比較的楽な部類。
ホイルシール
シールは貼る枚数が多く、⑧のようにモールドが表現されていないものもあるため、大事に扱いたいところ。
ピンクエイダーを構成するパーツ
基本的にはイエローアーマーと同じ構成で、慣れれば15分程度で完成します。
ホイルシール
シールは99マシンの中ではダントツで多く、⑫や⑬はブレイバーソードに使用。
ブレイバーソード用のシールは、色分け時に面倒な塗装を簡略化出来るので使い勝手良好。
99マシン
99マシンは緊急車両をモチーフにしたメカ。
全機、機体表面に細密なモールドが施され、劇中同様メカニカルな造形で再現。
情報量で言えば、ギャラクシーメガ&デルタメガにも匹敵する密度感。
グリーンホバーを除くビークルは、全てタイヤが回転可動。
レッドラダー
ゴーレッド専用の巨大梯子消防車。
合体時は胸部と両腕を構成。
側面のシルバーは塗装済み。
フロントガラスはフラットブラックで塗装済み。
パトランプはクリヤーパーツ成型。
腕部は劇中同様に前後に可動。
手首パーツはスライドギミックを搭載。
ラダーアームは差し替え式で、梯子の構造をリアルに再現。
平手パーツを使用することで、本編で見せた救助シーンを再現可能。
ラダーキャノンは上下にある程度可動。
車体の裏側は、合体用ジョイントが多数を占め、あまり見栄えは良くありません。
裏側を見るなんてこと自体しないと思うのですがそれは・・・
ブルースローワー
ゴーブルー専用の巨大化学消防車。
合体時は腰部と大腿部を構成。
フロントガラスはフラットブラックで塗装済み。
車体上部に備え付けられた「ケミカルディスチャージャー」は、左右にある程度は回転可能。
裏側はレッドラダー程ではないものの、見栄えはあまり良くありません。
グリーンホバー
ゴーグリーン専用の巨大VTOL機。
合体時は頭部と背部を構成。
ちなみに、これ一機で残り全ての99マシンを輸送出来る推力を誇るという、何気に驚異的なスペックを有する機体。
各部ディテールは精密に再現され、ファン等の小さなパーツの造形も優秀。
裏側はあまり目立つ肉抜き穴もなく、前の2台に比べればマシな部類。
両側のジェットエンジンは回転可動。
VTOL機としての垂直離陸シーンの再現も可能。
ちなみに、付属のワイヤーパーツにより、「レッドラダー」及び「ブルースローワー」を懸架可能。
イエローアーマー
ゴーイエロー専用の巨大装甲車。
合体時は左脚を構成。
側面のシルバーは塗装済み。
既に緊急車両なのか疑わしいイエローのマシン。
主な使用用途はビルに突っ込むor墜落するシャトルの受け止め役等。
他のマシンに比べ、肉抜き穴等は無くディテールも良好。
車体後部のショベルアームは可動式。
アーム部分は開閉可能で、物を掴む事も出来ます。
ピンクエイダー
ゴーピンク専用の巨大救急車。
合体時は右脚を構成。
側面のシルバーは塗装済み。
後部ハンガーは開閉可能で、それ以外これといったギミックは無し。
劇中では何十台もの一般車両を格納していた姿が印象的なマシン。
何処にそんなスペースがあるんですかねぇ・・・
裏側はイエローアーマーと同じく、
さて、99マシンの概要が終了したので、お次は「ビクトリーウォーカー」へ合体させましょう。
ビクトリーウォーカー
ブルースローワー、イエローアーマー、ピンクエイダーの3機が合体した消火活動用二足歩行ロボットで、戦隊ロボでは珍しい中間形態。
車両型の99マシンでは活動できない、足場の悪い場所などでの消火活動を担当。
ケミカルディスチャージャーは差し替えで位置を変更。
印象としては、ビクトリーロボの下半身そのものなので、可動に関しては後述。
「みんな、緊急合体だ!!」
「ビクトリーロボ、合体完了!!」
ビクトリーロボ
5台の99マシンが「緊急合体」した巨大ロボ。
合体シーケンスは劇中同様のギミックで再現され、驚く程精巧に作られています。
レッドラダーはグリーンホバーに釣り上げられる方式で再現可能な他、下半身を掴んで自分からドッキングする方式もありますが、キットでは再現されてません。
プロポーションは良好で、可動にも配慮されたパーツ構成なのが特徴。
頭部
ゴーグルで覆われたフェイスが特徴的な頭部。
フェイスパーツも精悍な表情で立体化。
戦隊ロボとしては異例で、レッド専用機の内部に頭部が収納されておらず、グリーンホバー内部に頭部を搭載。
しかしながら、頭部の色は赤なので合体時のカラーリングに違和感がないのは秀逸。
こマ?
頭部の厚みが無さすぎだろ・・・
元からこんなデザインだったか忘れたゾ。
可動に関しては、多重関節により何不自由なく可動。
左右に首を振ることは難なく可能。
上下方向にも大きく可動。
肩部
肩は塗装済みパーツにより、素組みでも色分けは良好。
エンブレムはモールドが施されているので、塗装で再現可能。
肩は多重関節構造により、可動範囲は極めて広め。
一応、腕を真上まで上げることは可能。
肩関節基部は引き出し機構を実装。
引き出し式関節のおかげで、前方にもある程度可動。
また、胸を張るような動きも可能。
関節部のディテールも精密に再現。
腕部
肘は90°以上可動。
二の腕は回転出来ず、一度外してから差し替える方式。
ここは若干残念な構造。
胴体
胴体は情報量の多さが魅力的で、カラフルなカラーリングと相まって見所の多い部分。
背後はグリーンホバーのエンジンがバックパックのように見える等、他の戦隊ロボとは一線を隠すメカニカルなデザイン。
腰部は回転可動のみ可能。
ほぼ360°回転出来ます。
仰け反るような動きは、あまり出来ません。
腰回りはガンダムと同じく、スカートアーマーのような構成。
これにより、脚部の可動域を確保。
加えて、股関節が引き出し式なので、脚部の自由度は高め。
反面、引き出し過ぎると、著しく見栄えを損なうので注意。
下半身
下半身は戦隊ロボらしく、どっしりと重量感のある造形で再現。
可動域も全体的に広く、様々なアクションポーズが可能。
イエローアーマーとピンクエイダーは、ど真ん中に合わせ目が出るため、シールの貼り付けはレビュー段階では見送り。
膝関節は2重関節により、90°は可動しますが、ケミカルディスチャージャーを外せばもう少し曲がります。
前述した通り、股関節の可動範囲が極めて広いので、下半身の自由度は優秀。
それに追従するかのように、足首関節の接地性もすこぶる優秀。
左右に限界まで足を広げても、ご覧の通り完全に足裏を着けることが可能。
前後にはそれなりに動き、迫力ある地上戦シーンを演出出来ます。
しかしながら、あまり派手なアクションを意識すると、色々と不自然なシルエットとなるため注意。
オプション
付属品は主に、ブレイバーソードの他、ラダーアーム等が同梱。
ハンドパーツ
キットには武器保持用のものと、平手パーツが付属。
ブレイバーソード
必殺武器であるブレイバーソードは、従来と異なり一体成型ではないのがメリット。
刀身がシルバーで塗装済みで、刃と柄はそれぞれ分割されています。
ワイヤーパーツ
グリーンホバー専用のアタッチメントで、レッドラダー&ブルースローワーを懸架可能。
差し替え用ゴーグルパーツ
ゴーグルはデュアルアイが点灯したものも付属。
目はシールで再現され、お世辞にもあまり格好良い見た目とは言えず。
目の部分を他のキットから流用した方が得策。
しかしながら、こうした玩具っぽさがミニプラの魅力とも言えます。
ラダーアーム
ビクトリーロボの腕の伸縮を再現するパーツ。
トラス構造を見事にインジェクション成形で再現・・・と言いたい所ですが。
実は反対側はダミーで、強度面の問題からかディテールの半分は省略されています。
サンプル画像公開時点で分かり切っていたのですが、改めて手にすると惜しい箇所。
今回のキットで最も残念な部分で、もう少しどうにかして欲しかったというのが率直な感想。
比較
他の1号ロボと比較
サイズは15cmで統一されており、コレクションには丁度良いサイズ。
スーパーミニプラ最高傑作と名高い「ギャラクシーメガ」と比べても、モールド等の情報量は負けていません。
グランドライナーとの比較
通常サイズの戦隊ロボと比べ、約2倍という巨体を誇り、単体の戦隊ロボとしては最大級のグランドライナー。
おまけに、全機99マシンを格納可能と揃えても楽しめます。
アクション
「連続ラダーボンバー!」
「スクリュースピンラダー!」
「ウィンドミルラダー!」
「ラダーホイールクラッシュ!」
「剣よ、光を呼べ!」
「ビクトリープロミネンス!!」
ということで、「ビクトリーロボ」でした。
スーパーミニプラのレビューは去年の「ジェットマン」以来1年ぶりでしたが、相変わらず戦隊ロボへの、開発陣の愛情と執念を感じる完成度となっております。
ディテールや造形については申し分無く、色分けもシール無しでもそこそこ優秀。
しかしながら、シールでなければ色分けが再現出来ない部分もあるので、念のためホイルシールは大事に保管しておきたいところ。
パーツ精度も良好で、組み立てもダンクーガのように同じ轍を踏むようなこともなく、組み立て自体も比較的スムーズに進みます。
99マシン各機の変形・ギミックも充実しており、ビクトリーロボへの合体も完全再現される等、ビクトリーロボの決定版と呼んでも過言ではありません。
可動に関しては、股関節はかなり特殊な構造になっており、かなり大胆なアクションが可能なのが特徴。
但し、シルエットの美しさを著しく損なうので、あまり使い道はなさそう・・・というよりは引き出し関節は、出来る限り使わない方が良さそうです。
劇中でも、着ぐるみそんな激しいアクションをしていた訳ではないので、少し足を広げるくらいが丁度よい塩梅。
戦隊ロボではお約束の剣で、ビクトリーロボの必殺武器「ブレイバーソード」は色分けされ、刃先も比較的シャープに造形される等、そのままでも秀逸な出来。
欠点はラダーアームで、4面のうち2面が肉抜き穴という有様・・・ここばかりは流石に期待を裏切られました。
何とかして、改修時は残りの面をスクラッチビルド等で仕上げたいところですが・・・これは至難の業。
また、総合的な完成度は高いものの、通常通り価格は高めに設定されているので、コストパフォーマンスを気にしない玄人向けのアイテム。
今回はプレミアムバンダイで直接予約したので、幸か不幸か定価で入手しましたが・・・満足度はやや微妙。
ガンプラのように、コスパ重視ニキには当然オススメ出来ず、あくまでファンアイテム的な側面が強い製品です。
下手すれば、小さなビークル一台で「HGUC ガンダム」が一体買えるので、あくまでこのシリーズを好むマニア向け。
あまり褒めちぎるとろくなことにならないので、このブログでは長所と短所はしっかり伝えておきます。
しかしながら、プレイバリューに関しては未知の可能性を秘めており、その後リリースされる「グランドライナー」、「ライナーボーイ」との合体等、今後の展開が楽しみの一品。
超絶オススメとは言いませんが、開発陣の冒険精神溢れる意欲は高く評価したいです。
「俺はゴーゴーファイブに命を賭けている!」という西岡兄貴並みの熱血ファンなら、コレクションする価値は十分あります。
それにしても、ゴーレッド役の西岡兄貴が、西岡徳馬の甥っ子だったとはたまげたなぁ・・・
そう言われれば、顔が似ているように見える見える・・・(ホモ特有の幻視)
ちなみに、NSOK兄貴が自分でレビューしてる動画もありますねぇ!
自分を語る(格言)
やっぱりヒーローじゃないか!
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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今後出るであろう「バトルフィーバーロボ」「ダイデンジン」(デンジタイガー&ダイデンジンの旧キットを持ってました)「デカレンジャーロボ」(値段によっては合金も考慮)に期待してます
何某様
コメントありがとうございます♪
>ラインナップを見て こんなに種類が出てるんだ…
スーパーミニプラ自体、アニメ・特撮問わず様々な作品から立体化されていますが、ガンプラと比べるとお高いシリーズです。
>オジサンはジェットマンから見なくなり、甥っ子と一緒にハリケンジャーからカムバックしました
ジェットマンは傑作なので見てくださいオナシャス!
あ、そうだ(唐突)
今はYouTubeでハリケンジャーが毎週配信されてますねぇ!
>今後出るであろう「バトルフィーバーロボ」「ダイデンジン」(デンジタイガー&ダイデンジンの旧キットを持ってました)「デカレンジャーロボ」(値段によっては合金も考慮)に期待してます
第1弾からジュウレンジャー・・・カクレンジャーにメガレンジャー、ジェットマンと主に90年代中心ですね。
現在のスーパーミニプラは、平成戦隊シリーズが中心で、唯一昭和枠のスーパーミニプラは「サンバルカンロボ」&「ジャガーバルカン」です。
ジャガーバルカンが製品化出来ただけでも奇跡に近いですが・・・
ジャガーバルカン、欲しい!
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返信ありがとうございます♪
>ジャガーバルカン、欲しい!
唯一の噛み付く空母!!
一応、Amazonでも売ってます。
しかしながら、元々高額なのでかなり手が出しにくいです。
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