今回はスターウォーズから、「ビークルモデル 007 スター・ウォーズ タイ・アドバンストx1 & ファイター セット 」をご紹介。
ビークルモデルは安価ながらも、精密なディテールが魅力的。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
付属品一覧
ビークルモデルの例に漏れず、パーツ数は極端に少なめ。
組み立てるだけなら、一機で5分程度。
TIEファイター
TIE/In制宙スターファイターは、銀河帝国宇宙軍の主力宇宙戦闘機である。
開発・製造は巨大企業シーナー・フリート・システムズ社によって行われ、最盛期には実に10万を超すTIEファイターが生産されており、スター・デストロイヤー以上に帝国の象徴として認識されていた。
TIEファイターのパイロットは、帝国軍の中でも特に高い資質を持ったエリートだけで構成され、その選考過程の合格率も全体の10%程度と、極めて厳しかったことから、同軍の中でも尊敬の対象であった。
主な任務は戦闘、艦隊護衛、偵察、巡視と多岐に渡っており、銀河系のあらゆる場所を飛行したことから、反乱同盟軍やレジスタンスが常に恐れる身近な存在でもいた。
スペックの面でも、銀河帝国のシンボルたるに相応しい性能を有しており、左右に装備された巨大なソーラー・パネルから分かる通り、独自の推進システムを採用し、高い機動性と優れた操縦性を両立させていた。
加えて、銀河帝国は大量のTIEファイターを戦線に投入しており、統制の取れた高度な集団戦術と相まって、反乱同盟軍の主力戦闘機であった「インコム T-65 Xウイング・スターファイター」にも肉薄する戦闘能力を誇っていた。
反面、偏向シールドを持たず、防御性能では他の宇宙戦闘機と比較して大きく見劣りしていただけでなく、機動性の低下を招くという理由でハイパードライブすらも搭載されなかったことから、パイロットすら消耗品と割り切っていた銀河帝国の内情が伺える。
本機は 拡張機種として爆撃機「TIEボマー」や、後継機「TIEインターセプター」様々なバリエーションを生み出し、帝国製スターファイターの基幹機種として大いにその存在感を高めていた。
ということで、TIEファイターです。
戦闘機の概念から逸脱した鮮烈なデザインと、独特の推進音が特徴的なTIEシリーズ。
同社の1/72スケールと遜色ない情報量を高密度で再現しており、組み立てやすさとディテールの両立という面ではビークルモデルに軍配が上がりますが、迫力と更なる精密さを求めるなら1/72スケールを推奨。
キャノピーは一体成型で、シールで色分けを再現出来ますが、塗装した方が見栄えは遥かに良く、塗るだけなら至って簡単です。
球体状のメインブロックが特徴的な本体。
小サイズながらも造形はシャープで、レーザーキャノンは砲口まで再現。
キャノピーそのものは本体から分離可能なので、塗り分けは比較的簡単。
上部は別パーツで再現され、指の腹に乗るほど微小ながらもディテールは高精細。
支柱部分は典型的な最中割で、キットで唯一目立つ合わせ目。
ゲート痕も基本的には表面に現れにくい構成ですが、支柱部分はかなり目立ちます。
後部のノズルは一体成型ながらも精密に造形化。
左右のソーラーパネルは、その微細なモールドを凝縮しており、とても手のひらサイズのモデルとは思えない精密感。
中央部の複雑な起伏も極めて精密で、情報量では大型モデルにも引けを取らない存在感。
表側と同じく、支柱基部の起伏も細密に造形。
合わせ目が若干目立つ以外は、造形・完成度共に申し分無し。
TIEアドヴァンスドx1
「TIEアドヴァンスドx1」は、銀河帝国がTIEファイターの後継機と試作した実験機であり、数多くの技術を試験的に導入された高性能宇宙戦闘機である。
本機はTIEファイターの後継機として提案されたプロトタイプの一つで、その基本設計にはダース・ヴェイダー自らが参加したしたとされている。
外装には強固なデュラスチール合金を採用し、左右のソーラー・パネルを曲型に変更することで防御力の強化と、被弾面積の減少を実現している。
加えて、実験的にシールド発生器とハイパードライブが搭載され、機動性の低下を最低限に抑えつつも、その性能を大きく向上させていた。
性能向上に合わせて、生産コスト高騰化により生産計画は頓挫するも、本機に採用された最新技術の数々は後の後発機に大きな影響を与えた。
本機はヤヴィンの戦いにおいて、反乱軍を迎え撃つためにヴェイダー自らが搭乗し、その優れた技量と相まって、数多くの反乱軍機を撃墜する目覚ましい戦果を挙げた。
ということで、TIEアドヴァンスドです。
ソーラーパネルの小型化により、全体的なボリュームはTIEファイターより控えめ。
基本的な構成は殆ど同じですが、細部の形状やディテールが異なります。
本体部分はTIEファイターと異なり大型化しており、増設された後部ユニットが特徴。
ソーラーパネルの面積が減少した反面、メインブロックは大型化しているので、質量面ではそれ程大きな差はありません。
キャノピーはTIEファイターと同じパーツを流用。
ディテールに関しても大きな差異はありません。
TIEファイターで円柱状の支柱であったのに対し、TIEアドヴァンスドでは多角形タイプの支柱に変更。
各部ディテールも異なりながらも、細部まで精緻に表現。
ソーラーパネルは曲型となり、通常機との最大の相違点の一つ。
1/72スケールでは特殊な多色インサート成型だったパーツですが、キットは一体成型で不自然な色の境目は存在しません。
支柱基部はメカニカルに造形され、情報量に関しても非常に優秀。
追加された後部ユニットは、繊細なモールドが所狭しと施され、ボリュームアップと合わせた効果的な処理がなされています。
造形も秀逸で、表面のディテールの細かさも低価格製品とは思えない仕様。
底部は合わせ目があるものの、スミ入れしてしまえばモールドの一つとしても見えるため、無理に消さなくてもディテールとして活かせます。
もし合わせ目を消したい場合は、表面のモールドを消さないように留意する必要があり、消えてしまった場合は新たに彫り直しましょう。
後部ユニットは取り外し可能で、接続部の見えない部分も造形。
セット内容
今回のセット内容としては、二機が付属。
1/144スケールで立体化されており、他のファイターやAT-AT等と同スケール。
どちらも甲乙付けがたい出来が良く、手軽に組み立て出来るのも魅力。
ソーラーパネルは一見すると同じように見えますが、実は表面のモールドは全く異なる仕様。
パネル部分はTIEファイターが放射状に対し、アドヴァンスドは格子状となっているのが最大の特徴。
また、キットには専用ディスプレイスタンドも付属。
ジョイントは二種付属し、アドヴァンスドには専用のものが付属します。
こちらはボールジョイント接続で、角度を自在に調節可能。
こちらは複数ディスプレイするタイプ。
キットに同梱されるのは二機のみですが、最大三機までディスプレイ可能。
ということで、「タイ・アドバンストx1 & ファイター セット」でした。
バンダイ自慢の一体成型技術によって、精密なディテールと組み立てやすさを両立しており、低価格ながらも高い完成度を誇ります。
ただ組み立てるだけなら簡単ですが、逆にゲート痕や合わせ目処理を行うと難易度が急激に上がります。
特に細かいモールドが密集した部分に、ゲート痕が存在した場合、周りのモールドを消してしまわないように丁寧に処理する必要があります。
塗装に際しても、厚塗りしてモールドを消してしまって元も子もないため、塗装に関しても繊細なモールドが埋もれてしまわないよう注意します。
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
ビークルモデル 007 スター・ウォーズ タイ・アドバンストx1 & ファイター セット プラモデル
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