バンダイ スーパーミニプラ 超電磁ロボ コン・ バトラーV レビュー

 

今回はスーパーミニプラより、超電磁ロボ「コン・バトラーV」が登場。

 

一部差し替え式ながら、バトルマシンとコン・バトラーVの両形態への合体・変形も果たした傑作となっています。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


1.バトルジェット&バトルクラフト

 

2.バトルクラッシャー&ツインランサー

 

3.バトルタンク&超電磁ヨーヨー

 

4.バトルマリン

 

セットは全4種で、パーツ数はかなり多く、連続2~3時間以上掛かる場合も想定出来ます。

 

反面、色分けはかなり優秀で、塗装済みパーツと相まって、シール無しでもほぼ完全再現。

 

塗装済みパーツは、主に頭部に集中し、丁寧に彩色されています。

 

ホイルシールは計4枚付属。

 

ナンバーに関しては、ナンバリングが刻印されているため、塗装派は使わなくても大丈夫。

 

バトルマシンは全5機が付属。

 

全てキャノピーがクリヤーパーツ成型。

 

 


バトルジェット


頭部を構成する小型戦闘機。

 

合体時には頭部丸ごと差し替え。

 

細部のデティールは優秀で、全体的な造形レベルも高め。

 

 


バトルクラッシャー


胸・両腕を構成する大型爆撃機。

 

底部の車輪は差し替えで再現され、ディテールも良好。

 

 


バトルタンク


腹部を構成する重戦車。

 

5機のバトルマシンの中でも、特にギミックとデティールが両立され、細部のモールド等も精緻に再現。

 

アンテナは前後に可動。

 

アーム部分は差し替えで展開し、フレキシブルに可動。

 

 


バトルマリン


脚部を構成する飛行戦艦で、申し訳程度の潜水航行も可能な潜航艇。

 

股関節に相当する部分は、差し替えにて可動域の広さを確保。

 

5機のマシンの中では最大サイズ。

 

スラスター類も精密に再現。

 

また、専用アタッチメントにより、バトルタンクを懸架可能。

 

 


バトルクラフト


足首を構成するドリル戦車。

 

小型メカで完成度は高いものの、一部ハメ合わせが悪いので、加工は必至。

 

ドリルは引き出し式で、下部のツマミで出し入れ可能。

 

それでは、いよいよ合体へ参りましょう。

 

「レッツコンバイン!」

 




 


コン・ バトラーV


長浜ロマンロボシリーズの第一作にして、史上初めて合理的な変形・合体を可能とした記念すべき存在。

 

設定通り、5機のバトルマシンから、コン・バトラーVに合体可能。

 

成型色も70年代では定番であったトリコロールカラーを忠実に再現。

 

超合金魂ばりの完全変形とはいかず、一部差し替えながら、良好なプロポーションとディテールを再現。

 

可動も変形機構による副次的効果に加え、一部差し替えにした恩恵で合体ロボとは思えない優れたアクション性を発揮。

 

途中から気づいたのですが、サイドアーマーの赤いパーツを付け忘れていますのが、ご容赦ください。

 

 


頭部


70年代ロボットの風格を漂わせる懐かしのデザイン。

 

頭部は残念ながら完全な差し替えなため、バトルジェットが丸々1機余剰パーツと化してしまいます。

 

反面、首の可動域はかなり広めに取られており、劇中のアクションはほぼ再現可能。

 

可動に特化している分、多重関節で高い自由度を誇ります。

 

見上げる、顎を引くといった動きもお手の物。

 

 


肩部


シンプルなデザインの肩。

 

肩は変形機構の副次的効果もあり、可動域は非常に広いのが、特徴。

 

腕は水平より上がります。

 

肩はバトルクラッシャーの履帯を外しますが、細かなモールドが施されています。

 

また、肩は二の腕が回転可動できるよう、ショルダーアーマーの一部が可動。

 

 


腕部


腕部は合わせ目が目立つ以外、これといった欠点はありません。

 

色分けもパーツ分割で巧みに再現。

 

肘は2重関節で、180°可動。

 

手首はボールジョイント接続

 

 


胴体


胴体は、バトルクラッシャーとバトルタンクが合体した区画。

 

ジョイントがやや外れやすいものの、それ以外は概ね良好。

 

色分け、情報量共に秀逸。

 

背中の一部は可動し、胴体の動きを阻害しない工夫がなされているのが特徴。

 

腰部はボールジョイントにより、かなり広範囲に可動。

 

左右への旋回は問題無し。

 

ある程度は反る動きも可能。

 

屈むように可動も出来る等、全体的に自由度は優秀。

 

フロントアーマー、サイドアーマーは独立可動し、股関節の動きを妨げない仕様。

 

 


下半身


脚部はコン・バトラーVならではのスマートなフォルムの脚部。

 

股関節は丸ごと差し替え。

 

膝は90°以上可動し、必要十分なレベル。

 

足首関節はボールジョイントと軸関節による多重関節で、接地性は驚異的。

 

特に左右の接地性に関しては、全シリーズで最も優れている部分。

 

前後にも大きく可動。

 

脚部の可動域が広い恩恵で、立膝をつける程に柔軟な動きが可能。

 




 


グランダッシャー


 

コン・バトラーVの第二形態。

 

変形自体は比較的シンプル。

 

頭部を顔を晒したままですが、これは公式設定なので問題ありません。

 

履帯は専用差し替えパーツで再現しますが、それ以外は完全変形。

 


比較


同シリーズのダンクーガと。

 

今回のコン・バトラーVは全高20cmとMGサイズ。

 

αシリーズでは常連だったスパロボ達・・・

 

 


オプション


付属品はハンドパーツ他、ツインランサーと超電磁ヨーヨーが付属。

 

差し替えパーツの量が尋常ではないので、余剰パーツも多め。

 

ハンドパーツ

 

握り拳を始め、平手が武器保持用のものが付属。

 

造形に関しても中々優秀。

 

ツインランサー

 

手持ち武器であるツインランサーは、武器保持用ハンドパーツにより携帯。

 

完全に握った状態には出来ないものの、双剣のように保持。

 

また、ランサーは連結して薙刀状にすることも可能。

 

超電磁ヨーヨー

 

コン・バトラーVの十八番とも言うべき、チェーンソー内蔵ヨーヨー。

 

ヨーヨーはエフェクトパーツを介して保持出来、投擲状態も再現可能。

 

ヨーヨー本体も、エフェクトパーツと相まって良い出来栄え。

 

エフェクトパーツ

 

超電磁ヨーヨー用エフェクトパーツで、稲妻状の形状で造形化

 

長さの調節だけでなく、可動軸により湾曲させるような動きも出来ます。

 

ちなみに、別売のオプションパーツも並べるとこうなります。

 

今まで発売されたスーパーミニプラでは、トップクラスの多さが魅力的。

 

 


アクション


V V V ビクトリー

 

コンバイン1. 2. 3.

 

4. 5 しゅつげきだ

 

だいちをゆるがす  ちょうでんじロボ

 

せいぎのせんしだ  コン・バトラーV

 

ちょうでんじヨーヨー

 

ちょうでんじ  たつまき

 

ちょうでんじ スピン

 

みたか  でんじのひっさつのわざ

 

いかりをこめて  あらしをよぶぜ

 

われらの われらの

 

コン・バトラーV

 

みたか でんじのひっさつのわざ

 

いかりをこめて あらしをよぶぜ

 

われらの われらの

 

 

コン・バトラーV

 

ということで、「スーパーミニプラ コン・バトラーV」でした。

 

スーパーミニプラならではの「可動」、「造形」、「ギミック」を完備しており、差し替えながらも合体・変形を両立。

 

バトルマシン、コン・バトラーV形態でも良好なプロポーション、優れた可動範囲を兼ね合わせる等、完成度は中々良好。

 

色分けに関しても、パーツ分割や塗装済みパーツにより、ほぼ組み立てただけで再現可能。

 

パーツ精度に関しては、ダンクーガで苦い経験をしたユーザー諸氏も安心出来るレベルに復活。

 

ガンプラ程でもないにしろ、ガバは大分改善されました。

 

オプションパーツはダンクーガと比べても、プレイバリューとギミックでは大幅に勝っており、コスパ重視はさておき、以前よりも格段に遊びやすさは向上しています。

 

Action ToysMINI ACTION FIGURE版は完全変形で価格もスーパーミニプラの1/2近いですが、ロボット形態でのプロポーションオプションパーツによるプレイバリューではこちらに軍配が上がります。

 

完全変形を望むならMINI ACTION FIGURE版超合金魂版。

 

プレイバリュー重視で、一から自分で手を加えたいならスーパーミニプラ版と、お好きな方をチョイスして良いでしょう。

 

若干、パーツ精度の悪い部分もありますが、それを考慮しても完成度(造形力)は高いキットです。

 

後は、余剰パーツが多いため、適切に管理することが大事。

 

オプションパーツセットの詳細に関しては、下記リンクよりどうぞ↓

スーパーミニプラ コン・バトラーV オプションパーツセット レビュー

 

製品仕様に関しては、抜群とは言えないものの、オプションパーツの充実ぶりを考慮して大目に見ています。

 

ハッキリ言って、価格と製品内容が釣りあっていないのは認めます・・・最近のスーパーミニプラは開発が疎かになっているのは間違いない(確信)

 

ダンクーガが酷すぎたので、相対的にコン・バトラーVが良く見ますが、万々歳と言えるレベルではありません。

 

良い点を上げるとすればプラモデルなので、モデラーは好きなようにアレンジが出来る点くらい。

 

そういった意味では、スーパーミニプラはどちらかと言えば、中級者以上向けのアイテムなのかもしれない(今更感)

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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6件のコメント

  1. コンVだ~!
    MGサイズなんですか!?
    ミニプラではなくて普通のプラモとして出してもいいサイズ、なのにミニプラレーベルはのはエッジの甘さやパーツの合い等に対する言い訳に感じるのは厳しすぎかしら?

    当時、超合金を買ってもらえなかった身としては合体機能は嬉しいけれどさっ

    1. 何某様

      コメントありがとうございます♪

      ミニプラとしては大きめのサイズですね。

      >ミニプラではなくて普通のプラモとして出してもいいサイズ、なのにミニプラレーベルはのはエッジの甘さやパーツの合い等に対する言い訳に感じるのは厳しすぎかしら?

      単に需要の問題だと思います。

      「HG マジンガー」のように流行に乗ってキット化しているわけではないので、あくまでファンアイテム要素が強いことだと感じます。

  2. 初めてコメントさせて頂きます。

    スーパーミニプラのコン・バトラーVの定価はほぼ当時のコンバインボックスと同じなのには時代の流れを感じました。

    スーパーミニプラの差し替え合体は当時私の兄が持っていたプラモデル版のコンバインボックスを思いだしました。

    1. 紙粘土様

      コメントありがとうございます♪

      確かにコンバインボックスは、今のスーパーミニプラ版コンVの前進的存在かもしれません。

      リアルタイム世代には懐かしい逸品ですね。

  3. はじめまして。昨日、秋葉原の某ショップにてコンバトラーVのミニプラの展示品を見て来たのでこちらに行き当たりました。 とても参考になりました。ありがとうございます。
    展示品を素人目に見てもランナーのバリ痕(?)や繋ぎ目の粗さは若干目立ってた気がしましたが、その辺の修繕を含めての中級以上向けといったところなのでしょうね。 可動域の広さによるポージングの格好良さは買いだと思った次第です。

    1. ネロ様

      コメントありがとうございます♪

      レビューが何かしら参考になれば、こちらとしても幸いです。

      >展示品を素人目に見てもランナーのバリ痕(?)や繋ぎ目の粗さは若干目立ってた気がしましたが、その辺の修繕を含めての中級以上向けといったところなのでしょうね。

      作り手によってある程度のバラツキはありますが、大体はそんな感じに完成します。

      スーパーミニプラは、あくまでプラモデル扱いなのですよね。

      超合金魂のように塗装を施すなら、下処理をしっかりしなければならないので、根気よく仕上げることが大事なキットです。

      ただ、可動範囲は広く、別売のオプションと併せてプレイバリューの豊富さはシリーズ随一です。

      要の合体変形が如何せん中途半端なのが玉に傷ですが・・・

boso-ichiro へ返信する コメントをキャンセル

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