今回はスーパーミニプラより、遂に「ジェットガルーダ」が登場。
フルアクションと完全変形を両立した、同シリーズらしいハイエンド仕様となっており、まさに決定版と呼んでも過言ではない完成度を誇る傑作。
当ウェブサイトでは「隠大将軍」と同じく、今回は二号ロボからの紹介となりますが、ご了承ください。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ






シリーズでは定番となった、いつもながらのリスペクト仕様。
今まで以上に再現度の高いパッケージと化した印象。
いいゾ~これ!
付属品一覧

単体のロボとしては、「キングブラキオン」や「キングジェイダー」に匹敵する物量。
組み立て所要時間は、一時間半程度。

塗装済みパーツは、従来を上回る塗装技術で再現。
特に顔面の隈取は、恐ろしいまでに精密に処理されています。

ホイルシールは一枚付属し、複雑なカラーリング故に、貼る枚数もかなり多め。

また、シールは使わなくても、レリーフやエンブレムは細部まで造形されており、塗装してしまっても問題ありません(塗装が簡単とは言っていない)
バードガルーダ




バードガルーダは、異次元世界・裏次元ディメンシアの科学力によって生み出された可変巨大戦闘機である。
マッハ20の速度で高速飛行可能。
装備は機体下部に装備されたミサイル「ガルドバルカン」、敵を凍結させてしまう冷凍光線「ダイヤブリザード」を持つ。

バードガルーダ形態は、旧DX版と遜色無い完璧なスタイリングでまとめられた印象。
一見するとシンプルな変形ながら、足首の変形は旧DX版同様に中々難解。

嘴は開閉可能。
内部にはダイヤブリザードも再現。

巨大な翼はシャープに立体化。
翼面積も広い関係で、かなりおボリューム感を感じる部分。

真上から見た状態。
翼の表面のパネルラインも緻密で、航空機的なディテールを追及した見事な出来。

翼は前後に大きく可動。

手首は折れ曲がるように可動。

これにより、劇中のプロップ同様の姿を再現可能。

踵にあたる部分は、ノズルまで造形化され、別パーツで再現。
と、ここまでバードガルーダの大まかなギミックはご紹介致しましたが、いよいよ変形と参りましょうか。



「変形、ジェットガルーダ!」






「完成! ジェットガルーダ!!」
ジェットガルーダ





ということで、「ジェットガルーダ」です。
戦隊としては史上初の獣人型巨大ロボであり、当時は最もユニークな戦隊ロボとして名を馳せたジェットガルーダ。
インド神話に登場する神鳥「ガルダ」の名を冠した外見通り、ロボット形態に変形しても頭と両腕は猛禽類を模した独特な姿。
全身のレリーフや装飾等も、神の化身を彷彿とさせる神々しさを放っており、設定配色もマジンガーZを思わせる正統派カラーリングなのが特徴的。
単体でも全高20cm以上の巨体で、スーパーミニプラにおける単体のロボとしては最大級。
全体のスタイリングやプロポーションは特に問題なく、アクション性に関しても見た目以上にフレキシブルに可動。
変形は手足の伸縮のみと比較的シンプルながら、足首だけは例外的に複雑な構造。
頭部




鳥型の頭部は、鷲や鷹のような力強い面構え。
今回は例外的にシールを貼り付けていますが、顔面の塗装精度の高さは驚異的。
正直言って、モデラーとしては嫉妬するくらいの高度な技術と申して良いかと。
ちなみに、目は別パーツ。

首は左右に旋回可能。
真横を向くと、ロックが外れてしまうので、画像が精々限界。
劇中でも大して動かない部分な上、キットの方が逆に良く動くくらいなので、特に不満はありません。

また、変形機構の都合で、上下にも動きます。
肩部


肩はパーツ分割でほぼ色分け済み。

肩のエンブレムはゴールドで塗装済み。

肩は基部が可動。
可動範囲は「無敵将軍」と同程度で、あまり自由度は高くありません。
腕部

鉤爪を模した巨大な手は、その独特のデザインを完全再現。
細部のディテールに関しても万全。
手首部分は前方に折れるように可動し、バードガルーダ時の降着形態を再現可能。

肘関節は90°程度可動。

爪部分は開閉可能。
シリンダー等も精密に造形。

指の裏側はガッツリと肉抜き穴があり、改修時には意識していきたいところ。
胴体



胴体は胸部のブレストファイヤーガルーダバーストをパーツ分割で再現。
シール無しではいささか味気ないものの、塗り分けやシールで派手なデザインとなります。


背部の翼は折り畳み式。

翼はロック機構を備え、脇腹に接続して固定可能。

腰部は回転可動し、不可能に思われた腰の捻りを実現。
これにより、ライブボクサー以上の可動性能を発揮。

大型化したサイドアーマーは可動式。
下半身



旧DX版と同じく、若干スマートな脚部。
脚部は一部を除けば、ほぼパーツ分割と塗装で色分けを再現。

股関節は軸関節で、可動範囲は非常に広く取られています。

また、股関節自体が上下にスイングすることで、さらに可動範囲を拡大可能。

膝は90°程可動。
戦隊シリーズとしては、やや可動域は狭め。

膝パーツは塗装済み。
黄色いラインは別パーツで再現。

つま先のダクトは別パーツで、塗装済み。
足首関節は多重関節で、複雑な変形に対して、接地性に関しては中々優秀。

可変機構の副次的効果により、前後にもある程度可動。

総合的に見れば、可動域はそれなりに良好で、劇中のアクションの大半は再現可能。
オプション
無し
アクション










「ブーストキッカー!」


「ガルーダクロー!」


ということで、「スーパーミニプラ ジェットガルーダ」でした。
ファン待望のジェットガルーダということで、その発売を心待ちにしていたユーザー諸氏も多いと思います。
特徴的なデザインやプロポーションは高次元に再現され、大まかな色分けも出来ており、ビギナーはシール、塗装派は塗装と幅広いユーザーにも配慮された仕様。
変形も比較的シンプルながらもフォルムは秀逸で、精巧に作られているのが伝わる完成度。
ブーストキッカーまで可能な可動性能は、正直言って驚かされた印象で、公式ブログがあまり紹介しないのは実に勿体無い。
ただ、前作の「ギャラクシーメガ」と「デルタメガ」が非の打ち所がない傑作だった故、若干のランクダウン感は否めないところですが、それでもファンにとっては至高の逸品と言えます。
特に病的なジェットガルーダマニア(ジェットマンファン)にとっては、今世紀最大のマストアイテムですねクォレハ……。
今回は地元の特殊事情故、ジェットイカロスよりも先に到着となりましたが、明日以降ドンドンレビューしていくつもりなので、どうぞよろしくお願い致します。
ジェットイカロスの詳細に関しては、下記リンクよりどうぞ↓
次回は「出撃超(スーパー)ロボ編」でお会いしましょう。
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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