アオシマ VFG 改修工作

■VFG 改修製作記1

 




 

以前にレビューさせて頂いた青島文化教材社の VFG ジークフリードですが、こちらでは主に個人的な改修を加えた製作記としています。

 

製品の詳細に関しては下記リンクからどうぞ↓

アオシマ VFG マクロスΔ VF-31J ジークフリードレビュー

 

今回はプラキットのメインとなる素体少女の改修です。

 

少女は全身の大半がABSですので、リスクの高い全塗装は避けることにします。

 

まぁ、ABSパーツだからといっても、薄め液にドップリ浸さない限りはそうそう割れませんが。

 

ABSでヒビが特に現れるのは、負荷の掛かりやすい関節部分ですので、基本は成型色で仕上げ、配色の足りない部分を塗装して行きましょう。

 

ですが、念には念を入れて下準備をしていきたいと思います。

 

それでは製作に取り掛かりましょう。

 

 

・合わせ目消し

 

まずは各所の合わせ目から消して行きましょう。

 

成型色仕上げを敢行するならば、合わせ目を消すことは勿論、ゲート痕の処理も当然行います。

 

特に肌の露出した部分、胴体等を重点的に処理。

 

合わせ目の消し方は、パーツをはめ合わせて、少し隙間を空けた状態でセッティング。

 

後は、タミヤセメント(流し込みタイプ)を隙間に流し込みます。

 

分割線に接着剤が十分行き渡ったら、パーツをはめ合わせます。

 

すると、はめ合わせた箇所から接着剤がはみ出ます。

 

これは、接着剤によって溶解したプラスチックが表面に露出した状態で、いわば溶接後のようなものです。

 

つまり、この盛り上がった接着剤は、合わせ目消し第一段階の成功を意味します。

 

不完全だと表面が盛り上がらないので、失敗したらもう一度パーツを分離させ、再度接着剤を流し込んでハメ合わせます。

 

しかし、流し込む量があまりに多いと関節ごと固定されてしまうので、適量を意識する等要注意です。

上記の方法で、大腿部のパーツの合わせ目も処理。

 

同時に胴体の合わせ目は特に目立つので、しっかりと処理しましょう。

 

流し込みタイプは乾燥が早いので、完全乾燥までには大体一日置いてください。

 

十分に乾燥後、表面をタミヤサンドペーパー(400~600番)で研磨。

 

すると、見事に合わせ目を消す事が出来ました。

 

場合によっては、うっすらと残る可能性もありますが、それほど大きく目立つわけでも無いので、これで良しとしましょう。

 

最初は上手く出来ないかもしれませんが、合わせ目消しが出来るようになれば、ワンランク上の製作が可能となります。

 

成型色仕上げのメリットは、「塗装が剥げない」、「失敗しても修正が容易」等、多くあるのが特徴です。

 

おまけに艶消しコーティングすれば、塗装したような質感になるので心配ご無用。

 




 

・胴体の関節補強

 

分解して気付いたのが、胴体のボールジョイント関節が、ねじりに対してかなり脆いということ。

 

発見した時にはねじ切れそうな状態でした。

 

ここは、真鍮線を埋め込み、関節強度を底上げします。

これで関節が破損する恐れは無くなりました。

 

首元のボールジョイントも、同様に改修しています。

 

 

・膝関節の改修

 

次に脚部の改修。

 

膝関節は二重関節で可動域は狭くはないものの、正直もう少し曲がって欲しいところ。

 

ですので、可動域を拡大して180°近く曲げられるよう改修します。

 

まずは動きに干渉するふくらはぎのアーマーに、切り込みを入れてクリアランスを確保。

 

赤線でマーカーした部分を切除します。

かなり解かりにくいマーカーで申し訳ありません。

 

つまりはこういうこと。

これで可動域は確保できました。

 

パーツの切断は、エッチングノコなりニッパーで切り出したら、やすりで形状と表面を整えましょう。

 

しかし、この段階ではまだ180°近い可動は実現出来ません。

 

今回は膝にさらにもう一軸関節を追加します。

画像のように、関節を固定するピンを切り落とし、代わりに真鍮線を差し込みます。

 

後は隙間をパテで埋め、硬化後にピンバイスで穴を空けて可動部を確保します。

 

緩い場合は軸径と軸穴の直径が合っていないので、緩い場合は瞬間接着剤で軸を太くします。

 

ほんの少し塗り付けるだけで良いでしょう。

 

これで膝は三重関節となり、一連の改修作業によって可動域は拡大。

 

比較として、右足が改修後、左足は無改造です。

 

可動域の広さは一目瞭然。

 

この方法でもう片足も改修します。

 

すると、このようになりました。

この改修によって、より女の子座りが自然になっただけでなく、ポージングにも幅が広がりました。

 

ここまでの改修で、少女本体の可動や外観も大分改善されました。

 

後は加工した箇所をサンドペーパーで整形し、傷を無くして形状を整えれば完了です。

 

ちなみに補足ですが、これは製品の完成度の問題ではありません。

 

筆者はレビュアーと同時にモデラーでもあるため、これは製品の出来の良し悪しを追及するのではなく、足りない部分は自分で補うことを信条としています。

 

同時に製品の持つ潜在的な魅力を引き出すことで、訪問されたユーザーの方々への購買意欲を刺激したり、改修工作のお役に立てれば本望です。

 

それが本職モデラー(?)のあるべき道だと考えます。

 

次回は塗装を交えて製作を進めていきます↓

アオシマ VFG 塗装

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。


青島文化教材社 VFG マクロスデルタ VF-31J ジークフリート 全高約155mm 色分け済みプラモデル MC-01

 

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