■RE/100 ビギナ・ギナ レビュー(素組み)
”私はまだ、セシリー・フェアチャイルドよ!”
ガンプラ RE/100シリーズに、ビギナ・ギナがラインナップ。
「MG ガンダムF91 Ver2.0」のリリースに合わせた形となり、旧キットから多くの面で飛躍的な進化を遂げています。
それでは、レビューへと参りましょう。
・パッケージ
・付属品一覧
1/100スケールということで、パーツ数はやや多め。
約二時間ほどで完成し、組み応えがあります。
組み立て工程も簡単で、不満を感じる所もありません。
マーキングシールも付属し、表面はマット調で質感は良好。
どういうことなの…
・ビギナ・ギナ
ビギナ・ギナは、ブッホ・エアロダイナミックス社が開発したクロスボーン・バンガードの試作型モビルスーツ。
ダギ・イルスをベースに指揮官用の高機動型として開発されており、背部にシェルフ・ノズルの発展型であるフィン・ノズルを装備。これによって、旧来型より優れた機動力を誇る15m級MSの中でも、特に高い機動性を獲得している。
基本性能は当時最新鋭MSである「ガンダムF91」にも匹敵する程で、セシリー・フェアチャイルドの操縦の元、目覚ましい戦果を挙げるものの、「XMA-01 ラフレシア」との交戦で機体は中破・喪失してしまっている。
プロポーションは良好で、ビギナ・ギナの優雅なフォルムを完全再現。
貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードの理想を体現していると言っても良い、他の機体とは一線を画す優美な外観が魅力です。
全体的に現代風にリファインされておりますが、設定デザインはしっかりと反映されており、今回の立体化によって追加されたディテールも緻密に表現。
造形面でもシャープでエッジの利いたフォルムとなり、完成度の高かった旧キットからさらに進化。
かなり細かく分割されているので、細かい色分けも概ね満足出来るレベル。
外装の大半はアンダーゲート仕様なので、ゲート痕が目立たない設計となり、素組み派や塗装派にも配慮された設計です。
特に機体を、シルバー等のメタリック塗装で仕上げる方には嬉しい仕様ですが、カットが雑だとはめ合わせが悪くなるため、ニッパーで切り取ったら、金やすりでザッと削ると良いでしょう。
・頭部
特徴的な頭部デザインは、原作の雰囲気を折り込みつつも、より鋭角的なラインへ変化。
バイザーはクリヤーパーツ成型で、内部メカ等は再現されていません。
可動は良好で、特筆すべき程ではないものの、これといって可動の障害となるものもありません。
・肩部
肩アーマーは独立して可動し、腕の可動を極力遮らないように構造です。
引き出し機構も備え、前方への可動を拡大可能。
しかし、先週ご紹介したHGUC ガルバルディβのように肩が上部へ可動しないため、力の入ったポーズを表現するのは難しいです。
肩のスラスターは、薄いフィン等を精密に造形化。
・腕部
肘関節は二重関節で、180°とはいかないものの、それでも十分な可動範囲を確保。
手首は武器握り手のみ付属し、平手や握り拳は付属せず。
・胴体
コックピットハッチは二種類付属し、投降前後を差し替えで再現可能。
可動に関しては軸関節の組み合わせですが、それほど驚異的な可動は備えてはいません。
しかしながら、不自由を感じさせる程ではありません。
背部のフィン・ノズルは全て独立可動。
各々のフィン・ノズルがフレキシブルに可動するため、旧キットでは不可能だった躍動的な動きを表現可能。
一見すると、同じパーツの集合体に見えますが、実は微妙に大きさや形状が異なります。
組み立て時はパーツを混在しないよう、説明書の通りに慎重に進めて行きましょう。
中央のバーニアは可動しません。
スラスターノズルも、細かいながらモールドが施されています。
・下半身
股関節は軸関節で、かなり広範囲な可動を実現。
膝は二重関節ではないものの、90°以上は曲がります。
加えて基部が前後にスライドするので、さらに柔軟な動きも可能。
スカートアーマーは裏側まで、細密なモールドが施され、ディテールの密度も申し分なし。
サイドアーマーは、単なるボールジョイント接続なので、かなり外れやすいのが欠点。
足首の自由度は中々で、接地性も悪くはありません。
足元のバーニアは非可動です。
足裏のディテールも抜かりなく再現。
ふくらはぎのスラスターは全て独立可動。
フレキシブルに可動しますが、膝裏のスラスターが外れやすいです。
・オプション
装備は標準的なものばかりで、ビーム・ライフル×1、ビーム・ランチャー×1、ビーム・サーベル×2、ビーム・シールド×1が付属。
ライフル、ランチャー共にこだわりの造形。
ビーム・ランチャー中央に合わせ目があるため、塗装派は対処する必要があります。
ビーム・サーベルはクリヤーパーツでビーム刃を再現。
通常は腰部にマウントされます。
ビーム・シールドは設定通り左腕に装備可能。
造形も良好で、塗装処理を施さなくても美しい輝きです。
シールド基部は回転可動するため、シールドの位置を変更可能。
ライフル・ランチャー共にグリップが可動し、ポージングに柔軟に追従してくれます。
肩が上に上がる構造ならば、力の入ったポーズも再現可能なのですが。
ここは、今後の改修を考慮に入れる必要があります。
・アクション
お馴染みのライフルとランチャーの同時射ち。
「 」
背部のフィン・ノズルの可動によって、リアビューも見所。
ということで、RE/100 ビギナ・ギナでした。
本体の構成やパーツ精度に関しましては、バンダイのプラモデルということで、相変わらず優秀です。
アンダーゲート採用で、ゲート痕が極力表に現れない設計となり、塗装派にも配慮されています。
可動範囲は最新のMGには見劣りしますが、十分な強度と自由度です。
対して欠点は、少なからずありますが、致命的という程でもありません。
個人的には肩の可動範囲が最新のプラキットにしては狭く、可動範囲の拡大には改造が必要です。
後はサイドアーマーの外れやすさや、一部合わせ目が目立ちます。
最後の詰めが若干甘かった面もありますが、基本的には良く出来ています。
腕に覚えのあるユーザーは、さらに改造してクオリティ向上を目指しても良いでしょう。
特に機体は銀色で塗装されることが多いため、塗装だけでもこだわりが尽きないことでしょう。
その前に放置状態のF91を完成させないと…
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
RE/100 機動戦士ガンダムF91 ビギナ・ギナ 1/100スケール 色分け済みプラモデル
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