昨日レビューさせて頂いた、「Figure-rise LABO ホシノ・フミナ」ですが、今回からは成型色を活かした仕上げ法をご紹介。
詳細な製品仕様については下記リンクからどうぞ↓
さて、この「Figure-rise LABO ホシノ・フミナ」ですが、最大の魅力でもあるレイヤードインジェクション。
成型色段階でも、塗装したかのうような質感が見事な出来栄え。
しかしこれが同時に、パーツの切り出しを通常よりも難しくしています。
パーツの一つ一つが大きい分、ゲートが太くなってしまい、薄刃ニッパーで二度切りしてもガッツリと白化してしまいます。
白化は、プラスチックに大きな負荷が掛かることで、その部分の組織が劣化(又は変質)してしまうことで発生する現象です。
しかし、これらはサンドペーパーの研磨や、ちょっとした圧力を加えることで解消される場合が多いです。
今回はそんなゲート痕の処理の念頭に、とパーティングラインの除去も並行して行います。
まずはパーティングラインの除去。
パーティングラインは、やすり掛けでも除去出来ますが、デザインナイフで軽く削る方法もあります。
こちらの方がよりスピーディーに効率よく作業が出来ます。
通常、パーティングラインの除去は刃のカーブしたタイプを用いますが、曲面の場合はストレートタイプでも問題ありません。
そして、次にサンドペーパーでゲート痕を研磨。
切り出した部分を滑らかにします。
最初にサンドペーパー400番で荒削りし、600→800→1000を目の細かいものに変えていきます。
今回使用するのは、勿論「タミヤ サンドペーパー」です。
サンドペーパー 紙やすり 【 細目セット 】 プラスチックや金属の下地仕上げに最適です。
研磨する時は、何か板や指先で押さえつけるように削ると良いですが、力を入れすぎるとおかしな窪みが出来ますので要注意。
研磨後、まだ大きな傷や白化が解消出来ない場合は、ご自身の爪で表面を研いでみてください。
力を入れながら擦ることで、白化で変質してしまった組織を矯正し、元の状態へ戻すことも出来ます。
その時に、力みすぎてパーツを傷つけたり、爪を傷めないようにしてください
特に爪はちゃんと切った状態で行ってください。
それでも消えないようならば、奥の手を使います。
白化したゲート痕にタミヤセメント(接着剤)を塗ります。
メイクアップ材シリーズ No.182 タミヤセメント (流し込みタイプ) 速乾
接着剤が表面の白化したプラスチックを溶かすことで、変質した組織を元の状態に戻します。
このように点を打つように接着剤を塗りつけます。
今回は通常の流し込みタイプを用いていますが、「MR HOBBY MRセメント・リモネン系(流し込みタイプ)」でも代用出来ます。
その後、サンドペーパー800番~1000番で再び研磨します。
すると、表面は滑らかになり、白化も無事無くなりました。
そして、最後にウェーブのヤスリスティック粗目で磨き上げます。
ウェーブ ヤスリスティック フィニッシュ 細型 10枚入 プラモデル用工具 HT-602
このヤスリスティックは「白」と「緑」の二面があり、緑で磨くと半ツヤ状態、白で磨けば光沢仕上げとなります。
このヤスリスティックを使用する前に、800~1000番辺りで予めパーツを表面処理しておくと、その後の工程が円滑に進みます。
ちなみに、この仕上げはコンパウンドでも代用できます。
ついでですので、右手の合わせ目も消しましょう。
やり方は接合部に接着剤を流し込み、乾燥後にサンドペーパーで研磨。
これで、肌のゲート痕とパーティングライン処理が完了
素組みの時と比べ、大分見た目が改善されたかと思います。
ゲート痕が青なじみように浮き出ていますが 残念ながら整形段階で、ゲート痕そのものを完全に消すことは出来ません。
これに関しましては、後々対策を考えましょう。
次回以降は髪の毛の合わせ目、水着部分の整形を行って行きたいと思います↓
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
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