バンダイ RG ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(ナラティブVer.) レビュー


 

今回のガンプラは、RGシリーズよりユニコーンガンダムの3号機「フェネクス」をご紹介。

 

プレミアムバンダイのみで受注販売されている限定品であり、ゴールドメッキがふんだんに使用された豪華仕様で、その美しい煌きが魅力の製品となっています。

 

それでは、早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 


付属品一覧


パーツ数はユニコーンガンダムのものに加え、新たにアームド・アーマーDEが追加されて大幅に増加。

 

組み立ても連続5~6時間と長時間に及ぶことも。

 

リード線

 

リード線はアームド・アーマーDEのテールスタビライザーに使用。

 

アドヴァンスドMSジョイント

 

内部フレームは、サイコフレームがクリヤーブルーに変更。

 

マーキングシール

 

取扱説明書

 

 


RX−0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス


 

「RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」は、アナハイム・エレクトロニクス(AE)社から試験用に先行納入されたフル・サイコフレームの素体を元に、地球連邦軍が独自に完成させた「RX-0」シリーズの3号機である。

 

開発には、「RX-0 ユニコーンガンダム1号機」と2号機である「バンシィ」の建造データをフィードバックしているが、ブラックボックスと化しているシステム関連に関しては、ビスト財団から提供を受けたか、地球連邦軍の開発スタッフが同等のOSを実用化した等、諸説ある特殊な環境下で開発されたMSであった。

 

名前の由来は、ソロモン72柱の1柱である悪魔フェネクスに由来し、その名が示す通り、NT-D発動時には背面のアームド・アーマーDEが本体装甲と同時に展開。

 

両翼を広げた姿が、あたかも不死鳥を彷彿とさせるシルエットを形成する。

 

主なパイロットとして地球連邦軍所属のパイロット「リタ・ベルナル」少尉が務めた。

 

本機は関節部等を除き、「MSN-00100 百式」にも使用された黄金色のエマルジョン塗料が全身に施され、この特殊外装の鏡面効果により、宇宙空間では高いステルス効果を発揮する。

 

本来、エマルジョン塗料は耐ビーム・コーティングのために採用されているのだが、ビーム兵器に対する防御性能に関しては殆ど効果が無く、副次的効果として機能していたステルス性を重視している。

 

本機はAE社からフル・サイコフレームこそ提供されたが、AE社やビスト財団のマーキングが施されていないことからも、その特殊な背景が伺い知れる通り、両組織からの介入を受けず地球連邦軍によって独自に建造された機体である。

 

これは、地球連邦軍再編計画『UC計画』を鑑みると、極めて特殊な背景が関係しており、AE社やビスト財団の介入を快く思わない連邦軍上層部の思惑が深く関与している。

 

本機の武装は、RX-0シリーズの共通装備であるビーム・マグナムを選択しつつも、背部バックパックのマウントラッチに接続された可動アームに、「アームド・アーマーDE」を装着したシールドが二基装備されている。

 

これらの仕様変更によって1号機、2号機から更に機動力・火力・防御力の統合性能の底上げがなされ、「RX-0」シリーズの弱点でもあった継戦能力の低さもある程度解消されている。

 

ロールアウト時には、ネオ・ジオン残党軍袖付きをターゲットにした評価試験がなされ、2号機である「バンシィ」と共にこれに参加し、デストロイモードへの変形も実現させた。

 

しかしながら、本機がNT-Dを発動させた瞬間、突如として機体が暴走。

 

友軍機である「バンシィ」まで敵機と認識して攻撃を加え、仕舞には母艦であったアイリッシュ級「エシャロット」の司令ブリッジを破壊し、そのまま宙域から離脱。

 

以降は行方不明となり、この件に関しては開発を行った連邦軍サイドも予想外のアクシデントであり、この事故は「エシャロット事件」として名付けられた。

 

この時、フェネクスはNT-D発動時に暴走と思われる挙動が確認されており、デストロイモード時に通信障害が発生し、その後はパイロットのバイタルが消失した状況下でも稼動し続けた。

 

ということで「フェネクス」です。

 

バンシィ同様に一部パーツや、成型色が変更されたユニコーンのバリエーションキットで、単刀直入に言えばユニコーンとバンシィのハイブリッド(寄せ集め)

 

それ以外は他の兄弟機と変わらないので、可動及びギミック等の詳細に関しては、「RG ユニコーンガンダム」のレビューをご参照ください。

 

「RG ユニコーンガンダム」の詳細は、下記リンクよりどうぞ↓

バンダイ RG ユニコーンガンダム レビュー

 

最大の特徴は、ゴールドメッキで再現された鏡面装甲で、他の兄弟機以上に派手な外観となっているのが印象的。

 

ゴールドメッキは色味が異なる3種類で再現されていますが、そこまで色味に差があるわけではないので、凝視しない限りはパッと見はだとそこまで判別出来ません。

 

サイコフレームはクリヤーブルーで成型され、ブラックライトに当てると発光する特殊仕様。

 

 


頭部


頭部はブレードアンテナが変更された以外、他の兄弟機と全く同じ。

 

可動に関しても特に変化なし。

 

 


肩部


 


腕部


 


胴体


ボディも基本的構造はユニコーンと全く同じ。

 

関節の可動範囲も同じ認識と思って頂いて良いです。

 

反面、背部にはアームド・アーマーDE接続用のフレキシブルアームが追加。

 

多重関節により、自由自在に可動。

 

 


下半身


脚部も同じく、メッキが採用された以外は特に変更無し。

 




 


デストロイモード


一部を除いて他のRX-0と共通フォーマット。

 

アームド・アーマーDEを背中に2基結合している関係で、RX-0シリーズの中でも最もボリュームあるの出で立ちが特徴。

 

反面、背部にモーメントが集中しているため、テールスタビライザーで本体を支えなければ傾倒してしまう等、安定性には難を残している形・・・デザイン的に仕方がない。

 

頭部はガンダムフェイスへの変形は従来と同じ。

 

ブレードアンテナは、翼を広げた不死鳥を思わせる形状。

 

ちなみに、今回はブレードアンテナに可動式のものは省略され、非可動式のみ付属。

 

肩部は設定通り、サイコフレームが展開。

 

腕部はデストロイモードへ移行したことで、ビーム・トンファーが使用可能に。

 

胴体は金メッキとブルーのサイコフレームと相まって、とても見栄えのある外観。

 

変形の手順は同じながら、メッキなので下手に傷付けないように注意。

 

脚部のスライド可動ギミックは健在。

 

 

 

バックパックはアームド・アーマーDEが分離可能。

 

アームド・アーマーDEを外すと、スッキリとした状態。

 

 

ビーム・サーベルはパーティングライン、ゲート痕が目立つのが欠点。

 

一応メッキ仕様のキットの取り扱いとして、表面に指紋や傷を付けたくない場合、手袋の着用を推奨。

 

 


比較


ユニコーンガンダムとの比較

 

本体サイズは同じでも、背負ったアームド・アーマーDEの影響でかなり大型に見えます。

 

全高が増した分、占有スペースの配慮が必要。

 




 


オプション


武器は「ビーム・マグナム」を始め、「アームド・アーマーDE」等が付属。

 

ビーム・マグナム

 

付属のビーム・マグナムはユニコーンガンダムと全く同じ。

 

アームド・アーマーDE

 

フェネクスの装備の中でも特徴的な武装。

 

NT版はテールスタビライザーが追加され、より独創的なフォルムに。

 

各部の変形機構の複雑さは、本体と良い勝負。

 

スライドギミックにより、シールドも変形可能。

 

元から金メッキで豪華な外観ですが、デストロイモードでは見た目の派手さに、より一層磨きがかかった形態。

 

シールドは通常のユニコーンガンダムのシールドを中核とし、バンシィ同様に増加装甲により原型を留めないレベルにまで形状が変貌。

 

注意点として、テールスタビライザーを取り外して、UC版を再現することは難しいです。

 

今回、アームド・アーマーDEはメッキ調に統一しておりますが、本来はこちらを使用。

 

好みに応じて使用して良いでしょう。

 

ノーマル状態のシールド

 

この状態では変にゴテゴテしておらず、シンプルで悪くない印象。

 

アームド・アーマーDEを装備していない状態

 

これはこれでアリな装備。

 

同じユニコーンガンダムでも、外装の違いだけでここまで違うのも面白いところ。

 

ビーム・サーベル

 

ビーム刃はクリヤーブルー成型。

 

余談ながら、HGUC版には何故か付属しなかったので、地味にありがたいところ。

 

ハンドパーツ

 

ハンドパーツは手の甲以外は共用。

 

ジョイントパーツ

 

アクションベース対応用のアタッチメントは、モーメントの不安定なフェネクスには必須アイテム。

 

常に宙に浮かせた状態を再現するなら、利用価値は大いにあります。

 

補足として、余剰パーツがかなり出るので、使い道があれば保存しておいて良いでしょう。

 

 


アクション


ということで、「RG フェネクス」でした。

 

基本的にはユニコーンガンダムのバリエーションキットとしての側面が強く、製品仕様はあまり変わっていません。

 

しかしながら、最大の特徴は全身のゴールドメッキコーティング。

 

他とは一線を画す存在感を誇り、金塊の如く魅惑的な外観。

 

また、RGらしくゴールドメッキも3種で色分けされ、色彩が単調になっていないのも魅力。

 

しかしながら、金型はユニコーンガンダムやバンシィの使い回しなので、ゲート痕が現れる箇所はかなり目立ちます。

 

元々ゲート痕が目立ちにくく、アンダーゲートもある程度採用された構成ですが、どうしても一部は出てしまうのは流用キットの運命といったところ。

 

リカバリー方法が無いわけではないですが、難易度はかなり高いです。

 

特に塗装で鏡面仕上げにするのは至難の業で、メッキ調(ゴールド)のラピーテープでゲート痕が出る面を覆い被せてしまう技法もあります。

 

オススメはフィニッシュ(ゴールド)を貼り付け、色味はクリヤーイエローをエアブラシ等で吹き付けて合わせる方法。

 

しかしながら、やはり初心者向けのリカバリー方法ではありません。

 

多少の粗も許容出来るなら、金色の塗料(ガンダムマーカー ゴールド)を塗りつけるだけでOK。

 

また、メッキ仕様キットの共通の特徴として、スケール感を損なってしまうのですが、細密なディテールによりあまり気にならないのが利点。

 

欠点と言えばそれくらいですが、ガンプラとしてはかなり高価な部類であり、おいそれと手が出しにくいのも特徴の一つ。

 

価格は大幅に上昇しており、通常の「RG ユニコーンガンダム」約3倍という破格の値段。

 

限定品とは言え、下手すればPGが買える領域なので、あまりフェネクスに思い入れの強い人以外にはオススメ出来ません。

 

加えて、ゴールドメッキという特殊加工が施されている関係上、表面に傷が付かないよう配慮しなければならず、扱いにも慎重さを要します。

 

ユニコーンガンダム、というよりRX-0シリーズを全てコレクションしたいユーザー諸氏になら、自信を持ってオススメ出来ます。

 

また、1/144スケールで唯一変形が可能な、貴重なフェネクスの立体物なので、希少性の高い製品とも言えます。

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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8件のコメント

  1. フェネクスレビューお疲れナス

    これの作業は全部ゴム手袋をしてやったけど手が蒸れてとても辛かったですね…

    hgucにビームサーベルが付いていない?
    それはデストロイモードを買ったからだと思うんですけど(名推理)
    ユニコーンモードには2本とハイパーバズーカが付属しているから買ってどうぞ

    1. KOMA兄貴

      コメントありがとナス!

      >これの作業は全部ゴム手袋をしてやったけど手が蒸れてとても辛かったですね…

      ゴム手は問答無用に手荒れするので、通気性のある薄手の軍手使ってどうぞ。

      >hgucにビームサーベルが付いていない?
      それはデストロイモードを買ったからだと思うんですけど(名推理)
      ユニコーンモードには2本とハイパーバズーカが付属しているから買ってどうぞ

      名推理ですねぇ・・・クォレハ(すっとぼけ)

      わざわざビーム・サーベル用意するためにユニコーンモード買うとか、これもうわかんねぇな(抱き合わせ商法)

      (ハイパーバズーカはあるのでいら)ないです。

  2. フェネクスレビューお疲れさまです。
    RGのフェネクスあったんですねぇ・・HGUCのフェネクス(ユニコーンモード)しか買ってないですが良いキットですねこれ。
    未だにRGのZの可変ギミックのせいでRG系恐怖症が治らないけどこれいいなぁ・・本当に。

    でも共演者たりてなくなーい?ほーら白くて大きい2号機のやーつ。

    1. t・w・o様

      コメントありがとうございます♪

      >フェネクスレビューお疲れさまです。
      RGのフェネクスあったんですねぇ・・HGUCのフェネクス(ユニコーンモード)しか買ってないですが良いキットですねこれ。

      プレバン限定ですからねぇ・・・殆ど存在が知られないまま受注生産が終わることもしばしば。
      HGUCに勝っている点は、一々2体揃える必要がないことですかね。

      >未だにRGのZの可変ギミックのせいでRG系恐怖症が治らないけどこれいいなぁ・・本当に。

      「RG Zガンダム」はハッキリ言ってオススメ出来ませんが、ユニコーンシリーズはフレーム自体の剛性が改善されているため、変形ギミックは大きく進歩しています。

      >でも共演者たりてなくなーい?ほーら白くて大きい2号機のやーつ。

      売ってないんだよなぁ・・・

  3. 機体に関してはノーコメント(笑)
    レコンギスタにもで出たなぁ、位で

    シルエットだけ見るとアレに見える
    「艦長!」
    「何だ?」
    「第七ハッチが開いていますっ!」
    「何だとっ!?」

    メッキキットは制約が多いから苦手~、ディティールが潰れたりエッジが甘くなったりのっぺりして見えたり…
    ログな思い出が無いです
    成形色で金属色を再現出来る日は来るのだろうか?
    あ、ガスガンのヘビーウェイト樹脂は良い感じだけど、金や銀は無理だろうなぁ、ABSだし

    ユニコーン、バンシィ、フェネクス、ファンタジーで最もメジャーなドラゴンは居ないのね(笑)

    1. 何某様

      コメントありがとうございます♪

      メッキ仕様は製造工程で埃が付着していたり、スケール感を損なったりと難しいところです。

      一応、リカバリー方法にゴールドのラピーテープを貼る方法がある他、メッキシルバーNEXTで塗り直す手もあります。

  4. 非メッキ版を一般販売してくれよな〜頼むよ〜
    変身できるフェネクスは欲しいけど流石にこれは手が出せねぇっす
    別にフェネクスはギンギラギンのイメージも無いので非メッキでモーマンタイ

    1. トリニシテヤルノ兄貴

      コメントありがとナス!

      >非メッキ版を一般販売してくれよな〜頼むよ〜

      メッキが売りなのに非メッキ仕様を望むのか・・・お、そうだな。

      今回のフェネクスはメッキに埃が溜まっちゃってさぁ~(半ギレ)

      ガバ品質管理で頭にきますよー!

      >変身できるフェネクスは欲しいけど流石にこれは手が出せねぇっす

      PG買える値段とか高スギィ!

      買うのがすっげぇキツかったゾ~

      >別にフェネクスはギンギラギンのイメージも無いので非メッキでモーマンタイ

      いつからメッキ仕様がこんなに高くなったのか、これもうわかんねぇな。

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