アオシマ 1/1000スケール ガンバスター レビュー

 

今回は青島文化教材社(以下アオシマ)から、「 トップをねらえ! 」よりガンバスターが1/1000スケールの非変形プラキットとして立体化。

 

今回はアオシマのACKSシリーズ第5弾として登場です。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


パーツ総数は多く、完成までは連続3~4時間程度。

 

並みのMG以上に多いですが、組み立てで加工が必要な箇所は特にありません。

 

また、キットの仕様でKランナーが二枚付属。

 

正直言って分けるのは面倒なので、好きな色をチョイスした方が手間が省けます。

 

 

ホイルシールは一枚付属。

 

 


ガンバスター


ということで、「ガンバスター」です。

 

バスターマシン1号(上半身)と2号(下半身)が合体することで完成する、超高速万能大型変形合体マシン兵器。

 

イデオンやゼオラマーと並び、日本のロボットアニメ史において最強の一機とされる怪物級スーパーロボットで、その強さはスパロボにおいてゲームバランスを完全に崩壊させると言わしめる程(作品によってバラつきあり)

 

1/1000スケールとは言え、全高は肩まで24cm、頭頂高は20cmとなり、同社の「3式機龍」に匹敵する巨大モデルとして立体化。

 

仮に1/100スケールで立体化されたとすると、ガンダムで18cmに対し、ガンバスターは240cm(2.4m)と、規格外の巨体となります。

 

今回は非変形モデルとして立体化されており、プロポーションと可動の両立に重点が置かれているのが強みで、今まで立体化されたガンバスター立体物でも屈指のプロポーションの良さ。

 

完全変形の超合金魂版スタジオハーフアイ版と異なり、自然な体型なのが特徴で、各部ディテールも精密に造形化され、バスターコレダー等も再現可能等、ギミックも充実。

 

これまでのシリーズ同様、スナップフィット方式が採用され、パーツ精度はバンダイやコトブキヤと遜色ないレベルに達している程なので、組み立ても比較的楽な部類。

 

アンダーゲート採用により、ゲート痕も極力表面に現れない仕組みですが、逆に処理を怠るとハメ合いが悪いです。

 

さらに、パチ組みでは色分けがかなり厳しく、特に手足のライン(オレンジ)はシールで再現出来ると記載されていますが、曲面主体のパーツに貼り付けてもシワクチャになってしまい、シールとしての役割を果たしていません。

 

平坦な部分にしかまともに使えないので、今回は頭部と肩部のみに使用。

 

シール無しだと、このように配色の少なさが深刻。

 

設定配色を再現する以上、塗装派必要不可欠。

 

 


頭部


フェイスは主人公機としては珍しいモノアイタイプ。

 

額のブレードアンテナはシャープに造形化。

 

モノアイは別パーツ化されていますが、非可動。

 

顎まで分割出来ているのに、全身のオレンジ色は分割出来なかったのか・・・(困惑)

 

首関節はボールジョイント関節で、引き出して可動域を広げることが可能。

 

多少引っ掛かる部分はあるものの、可動範囲は広め。

 

上下にも大きく可動。

 

 


肩部


巨大なショルダーアーマーが特徴的な肩部。

 

関節部はシリンダー部分等を細かく造形化。

 

ショルダーアーマーの一部は可動式で、腕の動きを阻害しないよう配慮された設計。

 

右肩には「バスターシールド」を配置。

 

左肩には「バスターホームラン」、「バスタートマホーク」を内蔵。

 

注意点として、あくまで内部メカの一部として造形化されただけで、取り出して武器として使用出来る訳ではありません。

 

肩の引き出し機構により、広い可動範囲を誇ります。

 

これにより、マッシブなプロポーションながらも柔軟なポージングが可能。

 

腕を水平まで上げることは可能で、見た目以上にフレキシブルに可動。

 

肩関節に近い胴体の一部も可動し、肩の自由度は高め。

 

 


腕部


円筒型の腕部は、オレンジ色のライン以外は細かい部分まで分割。

 

合わせ目も目立たない構成。

 

肘関節は引き出し式二重関節により、180°近く可動。

 

腕部装甲は開閉可能で、差し替えでコレダー展開状態を再現可能。

 

内部メカディテールも設定に忠実に造形化。

 

 


胴体


胴体は比較的シンプルな構成。

 

胸部装甲はオレンジ色が足りないので、塗装しないと大味気味。

 

腰部は他の関節部同様、カバーで覆われたようなデザイン。

 

ちなみに、胸部装甲を引っぺがして縮退炉を取り出したりは出来ません。

 

上級者はあえてスクラッチビルドで再現しても良いでしょう。

 

バックパックは固定式。

 

首周りのモールドは緻密に表現。

 

 

胴体は多重関節により、可動域はそれなりに良好。

 

上体を左右に傾ける動作も可能。

 

左右への旋回も問題無く可能。

 

 

また、反る・屈むといった動作もある程度可能。

 

腰部アーマーはボールジョイントで可動。

 

 


下半身


脚部はダイナミックロボ系の円筒型脚部。

 

股関節は軸関節により、可動範囲極めて広いのがメリット。

 

但し、腰部アーマーの可動範囲が狭いので、その影響をモロに受けて完全にポテンシャルを発揮出来ていません。

 

膝関節は2重関節で、180°近く可動。

 

足首関節はボールジョイント関節ながら、接地性は比較的優秀。

 

腕部と同じく、脚部はコレダー展開状態を再現可能で、内部フレームも精密に造形化。

 

内部フレームはかなり精密な造形なので、手を加えるとさらに見栄えするでしょう。

 

脚部のカバーの開閉に伴い、周辺のユニットも可動。

 

アオシマ製キットとしては、MGに近い機構が採用されており、非常に興味深い部分。

 

しかしながら、色分けに難を残す結果となっているので、劣化MGに思えなくもありません。

 

足裏のディテールも抜かりなく再現。

 




 


オプション


オプションはコレダーハンドパーツスーパーイナズマキック用差し替えパーツ

 

他にもディスプレイスタンド用の差し替えパーツもありますが、今回は割愛。

 

ハンドパーツ

 

握り拳、腕組み用、平手が付属。

 

腕組み用と記載されていますが、キットは綺麗に腕組みが出来る訳ではありません。

 

バスターミサイル用もつけてくれよな~(追加オプション)

 

おまけに、ハンドパーツは分割方法がかなり特殊で、合わせ目が異様に目立ちます。

 

バスターコレダーパーツ

 

腕用×8と足用×8が付属。

 

超合金魂版と違い、差し替えなのでシャープに再現。

 

足用は腕用より長めなので、よく確かめて装着してください。

 

バスターコレダー展開状態。

 

千手観音像の如く凄まじい威圧感。

 

コレダー展開状態は、今回のキットで数少ない長所の一つ。

 

スーパーイナズマキック用足裏パーツ

 

スパイク付き履帯パーツは、差し替えで再現可能。

 

差し替えがし辛い場合、一度分解して、マーカーした部分を押し出してください。

 

超合金魂のように、バットやトマホーク等は付属せず、プレイバリューの面ではやや残念な結果。

 

といっても、本編では宇宙怪獣をバスタービームによる大量虐殺や、ダブルバスターコレダーによる電撃プレイで撃破しているため、その他の武器の扱いが微妙なのも納得出来なくもありませんが。

 

 


アクション


ということで、「アオシマ ガンバスター」でした。

 

総合的な完成度は優秀で、どっしりとした力強いフォルムを完全再現。

 

ガンバスターならではの堂々たる出で立ちを、最も劇中のイメージに近い姿で立体化しています。

 

サイズも超合金魂版とほぼ変わらず、アクションに特化しているので、どの角度から鑑賞してもスタイリングは破綻無く仕上がっています。

 

また、見た目に反して関節の可動域はかなり広く、劇中のポーズは大半が再現可能というアクション性の高さも注目ポイント。

 

関節構造も実によく計算された設計であるため、プロポーションと可動の両立にも成功しています。

 

スナップフィットの精度も極めて良好で、特に加工が必要な箇所はありません。

 

キット本体に不満点は特にありませんが、強いて挙げるなら割高。

 

加えて、配色が絶望的に少ない。

 

特に色分けに関しては、素組みでは想定外な程に少なく、より上質な仕上がりを目指すなら塗装は必須で、そういった意味では中級者以上向け。

 

付属のシールは全くと言っていい程、役に立ちません・・・ホンマ使えんわ。

 

はーつっかえ!

 

同社のV.F.Gでもシールの不具合は前例があるものの、例えバンダイ製でも綺麗に貼り付けるのは不可能な配置。

 

スーパーミニプラの場合は、色分けに関しては製品段階で塗装済みであったり、シールで十分カバー出来ていたので、今回のガンバスターの場合、開発部はその辺りを考慮していた方が良かったことでしょう。

 

それと、スパロボではバスタートマホークバットを使っていますが、本編では使われていないので、付属させなかったのかもしれませんが、個人的には武器を保持出来れば満足でした。

 

バスターミサイルが再現できないのも地味に残念。

 

バスタービームがメインウェポンである以上、エフェクトパーツを付けても良かったと感じます・・・今回は「メガミデバイス シタラ」のエフェクトパーツを加工して取り付け。

 

これで差し替え変形まで出来ていたら、完全にスーパーミニプラに取って代わる傑作になっていたと思います・・・流石にこれは無理があるかもしれませんが。

 

リボルテック版は出来るんだよなぁ・・・(指摘)

 

そういった意味では、今一歩踏み込みが甘い所が目立ち、非変形のガンバスターとしては決定版ですが、もう少し付属品を充実させれば、さらに満足度が高まったことと思われます。

 

そんなことしたら、1万円を超える製品になるでしょうが、半端なモノになるくらいなら、逆にそれくらいのことをやってのける度胸も必要かもしれません。

 

かといって、「スーパーミニプラ ダンクーガ」のような悪意のある販売方法をされては消費者としても困るんだよなぁ・・・

 

総括すると、「伸びしろがあるので、心置きなく今後も製品開発頑張ってくれ」の一言に尽きます。

 

Amazonカスタマーレビューで例えれば、☆3~3.5くらい(ビギナー並感)

 

ガンプラを買っていると、相対的に他社製品が高く見えますが、あれはガンプラが安すぎるだけです。

 

キット自体の完成度は優秀なため、熱烈なガンバスターマニアにはオススメです。

 

初心者にはあまりオススメ出来ませんが、磨けば光る原石のようなタイプなため、腕に覚えのあるモデラー諸氏は、色々と他社製品のエフェクトパーツを改造して取り付けて見ても良いでしょう。

 

余談ですが、ブキヤ製「1/1000スケール νノーチラス号」とは同スケールなので、同じガイナ作品として一緒に飾るのもありあり全然あり!

 

トマホークやバットは他から拝借したり、マントは布製のものを使って改造しても良いかもしれません。

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 


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