今回のスーパーミニプラは、ガオガイガーサイドから満を持して空間修復ハイパーツール「プライヤーズ」が仲間入り。
ガオガイガーのオプションとして、立体化の機会には比較的恵まれていますが、製品はフルアクションプラキットとして登場。
各種形態を精密に再現しており、ゴルディマーグと同じく、別売のガオガイガーと併せて楽しむことが可能。
プレミアムバンダイ限定商品で、一般販売ではありませんので悪しからず。
それでは早速レビューへと参りましょう。
パッケージ
今回も、職人技でユーザー諸氏を魅了するパッケージレイアウト。
付属品一覧
パーツ総数はガンプラでいうHGに相当。
組み立ては30分程度で完了します。
頭部はこれまで以上に精緻に彩色。
また、今回も彩色済みパーツが数多く同梱。
今回はシールが付属しないことから、製品の段階でも色分けは良好。
プライヤーズ
プライヤーズは、GGGにおいては特殊任務を請け負う優秀なツールロボット部隊である。
ガオガイガー専用ハイパーツール”ディメンジョンプライヤー”として、必要に応じて合体し、ディメンジョンプライヤー形態では、ガオガイガーの両腕にコネクトされる。
アレスティングフィールドを展開することで、空間を「掴む」ことが可能となり、緊急時における空間修復機能を発揮する他、ディバイディングドライバーによって湾曲させられた空間を修復するセーフティーツールとしても使用される。
加えて、湾曲空間を突破・脱出する機能も有する。
本来は戦闘用に開発されてはいないが、時にはGGG機動部隊の後方支援として強力にバックアップする頼もしい存在である。
ということで、プライヤーズです。
近未来的ながら、どことなくブリキのロボットのようなレトロ調デザインがそこはかとない安心感を演出。
ガオガイガーのハイパーツールは、全て工具類をモチーフとしたものばかりで、プライヤーズや「ペンチ」、「スパナ」に相当するデザインが特徴的。
表情豊かで人間臭い一面を持つGGG勇者ロボ軍団に比べ、無機質な外観に加え、会話は電子音のみとドロイド的な側面が強いプライヤーズ。
レギュラーメンバーとは一線を画すキャラクターながら、劇中においては大活躍を見せる人気者。
キットは従来のスーパーミニプラと同様のフォーマットながら、色分けがシンプルなうえ、彩色済みパーツが多く同梱されているので、シールを必要としません。
各形態でのギミック再現も秀逸で、単なるオプションパーツの域に留まらない魅力を誇ります。
兄弟として開発された設定ではありませんが、ここでは親しみを込めて三兄弟と呼称します。
DP-C1
プライヤーズの長男的存在で、冷静沈着で任務をそつなくこなすマジメ君。
三兄弟の中では最も人間的なプロポーションで、筋骨隆々としたフォルムが特徴。
アクション性に関してはイマイチで、可動箇所が多いものの、可動範囲は広くないのが弱点。
そもそも、ディメンジョンプライヤー形態がメインなので、ロボット形態はオマケと割り切った方が妥当。
角ばった頭部に、双眼鏡の如く配置されたカメラアイが目を引くフェイスパーツ。
後頭部の形状やモールド等も精密に再現。
首は三機の中では唯一の可動式で、左右にのみ旋回可能。
硬質感溢れる力強い形状の肩部。
可変機構の副次的効果により、腕を真上まで上げることは可能。
反面、腕を回転させることは不可能。
逞しい腕部は、剛腕と呼ぶに相応しい威容。
肘は90°も可動せず、自由度に関しては低め。
手首パーツは別パーツで、着脱及び回転可能。
胴体の殆どには彩色済みパーツが用いられ、明るい色が多く使われる関係で、かなり派手な印象。
胴体はディメンジョンプライヤー時の中核となる部分なため、腰部などの関節がない構造。
背面にはバックパックを再現。
一応、回転可動は可能。
どっしりとした脚部は、重量感溢れる造形で立体化。
股関節はボールジョイント接続ながら、軸関節にも劣らない可動域を誇ります。
全体的に見ても、股関節の可動範囲は左右にだけ見れば優秀。
その一方、足は殆ど上がらず、膝の可動域も絶望的。
多少は曲がりますが、90°にすら及ばないのは残念。
しかしながら、内側に折れるように可動するので、接地性は劣悪という程でもありません。
足首は前後にも可動。
DP-R2
プライヤーズの次男的存在で、決めポーズに信念を燃やすナルシスト。
長男と比べて、ややずんぐりとした体形に反し、三兄弟随一のアクション性の高さを誇るのが魅力。
設定を反映してか、躍動感のあるポージングを取ることが可能。
他の兄弟と比べ、不規則に配置されたカメラやセンサーが、最もメカニカルなデザインの頭部。
頭部は完全固定式。
後頭部はシンプルなデザイン。
ショルダーアーマーは腕部を収納する関係で、大きく張り出した形状。
一応、ショルダーアーマーも独立可動。
腕を水平まで上げることは可能で、ショルダーアーマーが干渉しない領域まで可動します。
さらに、三機の中では本機のみ肩の回転が可能。
長男に比べ、華奢なデザインの腕部。
肘の可動域も90°と良好で、腕部の可動範囲は中々のもの。
手首は一体成型で、可動しない構成。
こちらも胴体に彩色済みパーツをふんだんに使用。
各部ディテールもこだわりの仕様。
背面は、内部メカが露出した個性的なデザインをシャープに再現。
可変機構の副次的効果で、腰部に関節が内蔵され、左右に360°旋回可能。
スマートな脚部は、その直線的なデザインをリアルに3D化。
可動範囲も広く、フレキシブルに可動。
股関節は長男同様にボールジョイント接続で、開脚は無難に行えます。
膝は90°可動し、躍動的なポージングを可能とする重要な部分。
加えて、スカートアーマー等が無い関係で、蹴り上げるように足を真上まで向けることが可能。
足首関節は左右には可動しないものの、前後には大きく可動。
総合的な可動域では、三機のなかで特に突出しているのが強み。
DP-L3
プライヤーズの三男的存在で、些細な失敗にもめげない健気なお調子者。
三兄弟の中では最も特異なプロポーションで、アクション性も残念ながら期待は出来ず。
各部ディテールは良好で、立たせておく分には特に不満はありません。
丸眼鏡をモチーフとした、愛嬌あるフェイスデザイン。
ロボコン世代には馴染みのある。優しげな顔つき。
後頭部等はシンプルなディテール。
頭部のアンテナは前後に倒すことが可能。
ショルダーアーマーは上腕と一体化した独特の形状。
パーツ構成上、合わせ目が目立つのが欠点。
可動範囲は左右に関しては優秀。
但し、回転はしないため単体でポーズを付けて遊ぶには不向き。
肘は内側に折り畳むように可動。
これは最早、単なる変形シーケンスの一部であって、可動とは呼ぶべきではないのかもしれない……。
こちらも彩色済みパーツが多用され、シンプルな分色分けの再現性も高いのが魅力。
可動に関しては、関節が一切無いのでご了承ください。
背面は次男同様に内部メカが露出したデザインで、細部の形状が異なるのが相違点。
「短足寸胴」という言葉を体現した可愛らしい脚部。
膝に該当する部分は無く、股関節も左右に開くのみと極力簡素化。
足を開脚させることは出来ますが、ポーズを取らせてもが不自然となる等、あまり効果的な使用方法が思い浮かばないのが難点。
足首は三兄弟で唯一のボールジョイント接続で、接地性に関しては良好。
おまけに足を八の字に広げるのも自然に行えます。
アクション
ということで、各々の大まかなスペック(アクション性)を列挙致しました。
あくまで変形・合体を楽しむことを前提としたキットなので、大胆なアクションポーズを付けて遊ぶには不向き。
しかしながら、プロポーションと変形を両立した優秀なアイテムであり、キットの色分けや、彩色済みパーツの精度等も良好。
今回も画像が多くなってしまったため、合体に関しては次回に持ち越しとさせて頂きます。
ということで、次回は【後編】でお会いしましょう↓
それではみなさん。
楽しいホビーライフを。
オススメ記事
関連商品
スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー 4個入 食玩・ガム(勇者王ガオガイガー)
スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー2 フルコンプ 3個入 食玩・ガム(勇者王ガオガイガー)
スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー3 超竜神 2個入り 食玩・ガム (勇者王ガオガイガー)