コトブキヤ スーパーXⅡ&92式 メーサービーム戦車 レビュー

 

2016年に公開されたシン・ゴジラから丸二年。

 

そのシン・ゴジラを皮切りに、続々と新作映画が公開され、息を吹き返したゴジラシリーズ。

 

来夏にはハイウッド版「ゴジラ キングオブモンスターズ」の公開が控える等、ゴジラファンにとってまさに新たな波。

 

ということで、ゴジラ関連アイテムが大量リリースされる昨今で、今回はこのアイテムをご紹介。

 

コトブキヤから衝撃の立体化を果たした、1/144スケール スーパーX2です。

 




 


スーパーX2のテーマ


 

 


パッケージ


ガンプラのMG並みのサイズのパッケージは、ゴジラ作品らしい味のあるデザイン。

 

パッケージはかなり損傷が大きく、所々にシワがよっている程。

 

 


付属品一覧


スーパーX2を構成するパーツ群。

92式 メーサービーム戦車を構成するパーツ群。

 

補助スタンド。

 

デカール。

 

ナンバー⑮は箔押なので、他のデカールと比較して高級感があります。

 

 


DAG-MBS-02 Super-XX


 

川北紘一特技監督のセンスが映え渡る「VSシリーズ」においても、そのオーケストラ調の壮大なBGMと、見た目のインパクトから根強い人気を持つスーパーXⅡ。

 

4年前に発売されたキットですが、細部までこだわり抜かれたディテールは映画のイメージを忠実に再現しており、驚くほど精巧に作られております。

 

1/144スケールということで、全長も23.5cmに達し、重量感もあるため中々に迫力があります。

 

一つ一つのパーツが大きいため、組み立ても比較的楽な部類です。

 

加えて、92式メーサービーム戦車がセットで付属するので、製品内容も思った以上に遊び応えがあります。

 

9月に発売されるアオシマの「ACKS 3式機龍」に合わせたご紹介ですが、早速詳しく見て行きましょう。

 

 


機体表面


形状はとてもシンプルながら、特撮メカらしい精緻なモールドが機体を覆っています。

 

成型色も陸上自衛隊の正式カラーである濃緑色で成型され、デフォルトでもイメージを十分再現。

 

 

また、左右でモールドが違うので、スーパーXⅡの新たな真実を発見出来ます。

 

ゲート痕や合わせ目も少なく、大半はモールドの一部として設計されています。

 

それ以外は合わせ目を消すより、モールド化した方がディテールも増えて良いかもしれません。

 

胴体から突き出たメインカメラは、レンズをクリヤーパーツで再現。

 

リアリティ溢れる機能的なデザインは、本機の隠れた魅力。

 

底部の魚雷発射管は、内部が別パーツなので立体感も秀逸。

 

 


スラスター


 

 

スーパーXⅡは後方には二基のロケットノズル、艦底部には六基ものスラスターを装備。

 

どれも精密に造形化されており、ディテールは極めて良好。

 

 


ミサイル


スーパーミサイル及びスーパーナパームは、上部のハッチを差し替えで再現。

 

スーパーミサイル

 

スーパーナパーム

 

弾頭は形状と色によって異なりますが、成型色の段階では判別し辛いのが現状。

 

 


ファイヤーミラー


 

山本「あれが、 今回の目玉”ファイヤーミラー”です」

 

 

山本「合成ダイヤモンド製の鏡で、従来の一万倍の耐性と反射力を備え、ゴジラの熱線があれを直撃すると、一万倍にして反射します」

 

権藤「本当かよぉ?」

 

山本「本当です!

 

スーパーXⅡのシンボルとも言える、ファイヤーミラーは一部差し替えですが、ほぼ設定通りに開閉可能。

 

まずは艦首を左右に開くと、連動して中央のミラーがせり出す仕組みです。

 

次に、先端のハッチを差し替えて展開完了。

 

一見するとミリタリー調の武骨なスーパーXⅡながら、ファイヤーミラーを展開すれば、その地味なルックスを忘れさせる派手な装備。

 

内部の反射鏡はメッキパーツの上から、クリヤーパーツを多い被せる方式となり、手の込んだ構造となっています。

 

 

反射鏡は実在する太陽炉のように、無数の鏡の集合体として再現され、単なるSFメカというだけではなく、造形面でも実用的な側面も持ち合わせているのが魅力で説得力があります。

 

密度感も十分に実感出来、従来のスーパーX2立体物としても、造形やギミック再現ではこれ以上のものは現行では存在しません。

 

しかしながら、メッキパーツのハメ合いがかなり悪いので、組み付けは若干難易度が高いです。

 

さらに素組みでは、開口部をピタッと閉じることが出来ないのも気になるところ。

 

 


ディスプレイスタンド


浮遊状態で本体を固定するスタンドパーツは、M6000TCシステム(サンダー・コントロール・システム)をモチーフとし、デザインを劇中の世界観で統一する等、設計チームのこだわりを感じさせます。

 

単色なので、設定の色彩を再現するには塗装を要します。

 

 

支柱はビス止めで、締め付けによって関節強度を調整する仕組みです。

 

支柱自体も中々に自由度が高く、斜めに傾けた状態でもディスプレイ可能です。

 

デフォルトではユルく、本体の重量を支えきれないので、締め付けは必須です。

 




 


92式 メーサービーム戦車


こちらも「ゴジラVSビオランテ」にて初登場した92式 メーサービーム戦車。

 

今回のキットではオマケ扱いながら、こちらも細部まで緻密に立体化されており、重厚な外観やメーサー砲の造形も見事の一言に付きます。

 

こちらは単体でも販売されており、メーサータンク部隊を再現したいユーザーにも嬉しい販売形態(但し、一両辺り定価2,800円と財布にまで嬉しいとは言えない)

 

 

車体はスーパーXⅡ同様に精巧に作られ、メーサー砲や車輪の造形は劇中そのもの。

 

投光器や回転灯等、細かなパーツにもクリヤーパーツが配され、細部のディテールも申し分なし。

 

ちなみにですが、車輪は固定式のため、コロガシて遊ぶことは出来ません。

 

砲身は仰俯角の調整が可能で、可動域にして45°程度。

 

こちらにもクリヤーパーツが贅沢に使われ、質感の差異に関しては言うまでもなく優秀です。

 

電飾を施すのが得意な方は、このメーサービーム戦車にも発光ギミックを施すことも十分可能でしょう。

 

ケーブルパーツは軟質素材ではなく、通常のプラスチック素材で、パーツが細長い分、取り扱いには注意が必要。

 

砲塔は360°旋回可能で、90°程回転させるとロックが外れ、砲塔を取り外せます。

車体の裏は、思ったよりも単純な造形です。

 

製品に付属するものは、この二種のみですが、それでもゴジラと戦う陸上自衛隊の超兵器の迫力を存分に堪能出来ます。

 

塗装もほとんど単色なので簡単ですし、軽くウォッシングやグラデーション塗装等で質感を追及してあげれば、映画のミニチュアのような仕上がりも不可能ではありません。

 

1/144スケールということで、同スケールのRG ガンダムと比較。

 

VSシリーズでは100m近いゴジラと比べると小さく見えるのですが、この通り巨大な兵器群だと言うことが実感できます。

 

特にスーパーXⅡは設定でも30m近い全長も誇るため、並みのMSを大きく凌ぐサイズで、並べば最早MA同然の威容。

 

 


アクション


 

「スーパーXⅡは第二滑走路へ。繰り返す、スーパーは第二滑走路へ」

 

 

「只今、巡航速度マッハ1で順調に飛行中。まもなく浦賀に到着します」

 

「スーパーXⅡのカメラに切り替えてくれ」

 

「了解」

 

「ファイヤーミラー展開、ゴジラの前へ」

 

「ファイヤーミラー、セットオン」

 

「正面から攻撃してゴジラを、進行方向右の高層ビルに誘い込む。出来るか? ファイヤーミラー無しで」

 

「ありったけのミサイルとバルカン砲で何とか…」

 

人類の叡智を結集して作られた、対ゴジラ兵器がここに集結。

 

ということで、コトブキヤ スーパーXⅡ&92式 メーサービーム戦車でした。

 

ゴジラ関連アイテムは未だに好調なセールスを維持しており、過去に発売されたアイテムも傑作揃いが多いです。

 

本キットも、設定のディテールやギミックを徹底的なまでに再現しており、ゴジラファンならずとも、特撮好きやミリタリーマニアにもオススメしたい、重厚感溢れるSFメカとして作られております。

 

価格は1万円代と若干高いものの、あまり再生産もされていないようなので、とりあえず欲しいと感じたら押さえておくのもよろしいかと。

 

パーツは一部のはめ合わせが悪く、どちらかといえばプラモデルを作り慣れた方向けなので、その辺りの製品仕様を意識して製作して頂ければと思います。

 

そして、今回はこのように完成させました。

 

まだ92式のみですが、近日中にはスーパーX2も完成予定です。

 

改修に関しては下記リンクからお願い致します↓

コトブキヤ スーパーX2 改修1

コトブキヤ スーパーX2 改修2

コトブキヤ 92式 メーサービーム戦車 改修&塗装

コトブキヤ スーパーX2 改修3(グラデーション&シャドー塗装)

コトブキヤ スーパーXⅡ完成(塗装改修済み)

コトブキヤ 92式メーサービーム戦車完成(塗装改修済み)

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 


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