バンダイ HGCE フリーダムガンダム レビュー


 

今回のガンプラは「HGCE フリーダムガンダム」をご紹介。

 

今更レビューする理由として、今月に「HGCE インフィニティットジャスティスガンダム」がリリースされるというのもありますが、筆者の場合は別の事情があるのも理由の一つ。

 

ジャスティスレビューしろ。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


パーツ数は旧キットを若干上回る程度で、組み立ては2時間程度で十分でしょう。

 

組み立てで特に難しい箇所は無し。

 

ホイルシール

 

ホイルシールは一枚付属。

 

旧版と比較して、貼る枚数が大幅に減ったので、色分けはかなり進化しています。

 

 


ZGMF-X10A フリーダムガンダム


 

ZGMF-X10A フリーダムガンダム」は、プラント最高議長パトリック・ザラの指示のもと、ザフトが開発した最新鋭MSである。

 

地球連合軍に対して、国力で劣るザフトが単機で多数の敵を殲滅するほどの絶大な戦闘力を内包した切り札として、兄弟機である「ZGMF-X09A ジャスティスガンダム」と共にロールアウト。

 

本機は、射撃用兵装を主体としており、多彩かつ強力な射撃兵装で身を固め、これらを状況に応じて使い分けることで、対MS戦闘をはじめとしたあらゆる戦況に対応することが可能であった。

 

基礎設計には連合から奪取した「GAT-X102 デュエルガンダム」、「GAT-X103 バスターガンダム」、「GAT-X303 イージスガンダム」、「GAT-X207 ブリッツガンダム」のデータを反映して開発が進められた。

 

そのため、フェイズシフト(PS)装甲や携帯用ビーム兵器の実用化にも成功し、連合とザフト双方の技術を融合させた画期的な機体であった。

 

また、唯一鹵獲できなかった「GAT-X105 ストライクガンダム」を意識した設計思想も見受けられ、同機がストライカーパックの換装によって実現した優れた火力・機動力・格闘戦能力を全て集約させる形で実現し、高水準でバランスの取れた高性能機として完成している。

 

しかしながら、最大の特徴は「YMF-X000A ドレッドノートガンダム」で採用された「Nジャマーキャンセラー搭載型核エンジン」を搭載している点であり、これにより無尽蔵の電力を得ることに成功。

 

この膨大なエネルギー源は、PS装甲の稼働時間延長に加え、高出力ビーム兵装の無制限使用が可能とし、単純出力では「GAT-X105」の4倍以上のパワーがあると言わしめる。

 

一方で「バルカン砲」や「レールガン」といった実弾兵装の弾薬や、推進剤は有限であり、「Nジャマーキャンセラー搭載型核エンジン」からのエネルギー供給量も無限ではなく、消費量が供給量を上回れば一時的とは言え、エネルギー切れでフェイズシフトダウンに陥ることもある。

 

加えて、宇宙空間においては酸素量に限りがあり、パイロットの肉体的な限界も考慮すれば、実際の戦闘時間には制限が存在している。

 

背部メインスラスター基両脇に備えたウイングバインダー(能動性空力弾性翼)は、コンピュータ制御で状況に合わせた形状を取ることが可能で、高機動戦闘に特化した「ハイマットモード」形態により、高い空中機動力と滞空性能を誇る。

 

また、全ての火器を一斉射する「フルバーストモード」は、マルチロックオンを駆使することで複数のMSを同時に撃破することが可能で、更に両モードを機能させた「ハイマットフルバーストモード」を搭載している。

 

加えて、ウイングバインダーは放熱板としての側面も持ち、プラズマ砲の冷却、余剰エネルギーを赤い粒子として放出する等、機体制御や安定性向上に一役買っている。

 

当初、パイロットは「イザーク・ジュール」が務める予定だったが、パトリック・ザラの急進主義的な改革に不信感を抱いた「ラクス・クライン」の手で「キラ・ヤマト」に譲渡され、アークエンジェル隊に編入される。

 

その後に、連合とザフトの戦争を終結させるために奔走し、後世に伝説的存在として語り継がれることになる。

 

ということで、「フリーダムガンダム」です。

 

キットは約2年前にリニューアル化されたもので、よりアニメーションのイメージを追及したスタイリッシュなフォルムで具現化。

 

実に12年ぶりのリターンズ。

 

最新フォーマットで構成された本キットは、性質としては旧HGとRGの中間に位置する存在。

 

旧キットでは不可能であったアクションが可能となり、RG版で培ったノウハウが活かされた秀逸なキット。

 

そのため、RG程繊細な構造ではなく、比較的簡素な構造なので、パーツが外れやすいといった欠点も無く、破損の恐れもあまりないのが強み。

 

一見すると、HGとRGの長所を併せ持ったように見えますが、細部の色分けやギミックはRG程ではないので、好みでお好きな方をチョイスしても良いでしょう。

 

 


頭部


頭部はストライクガンダムの面影を残す面持ち。

 

デフォルトでも色分けが隅々まで行き届いており、旧キットから大きく改善された部分。

 

ブレードアンテナはフラッグを切り取り、シャープに成型。

 

デュアルアイはクリヤーパーツで成型され、裏面にはメッキ調シールを貼ることで輝く構成。

 

しかしながら、実際にはそれほど目立たず、シールの使い勝手もイマイチ。

 

今回は塗装にて目の塗り分けを再現。

 

首はボールジョイントを組み合わせた多重関節。

 

左右に首を振る事は難なく可能。

 

但し、襟元と頬に接触する関係で、顎を引いた状態で首を左右に振る事は殆ど出来ず。

 

ただ、首を若干後方へ傾ければ、もう少し首が左右に回ります。

 

上下には大きく動き、見上げるようなアクションも可能。

 

 


肩部


外側へ張り出した形状が特徴的なショルダーアーマー。

 

設定配色もシンプルなので、素組みでもほぼ色分けを再現。

 

合わせ目はモールドの一部として処理され、ショルダーアーマーの合わせ目は現れない構造。

 

しかしながら、側面には出る残念な構成。

 

肩関節の可動域は広く取られ、腕を水平以上に上げることも可能。

 

また、肩関節基部がボールジョイントなので、腕を前に持っていくことも容易に出来ます。

 

加えて、肩に力の入ったようなポージングも可能。

 

 


腕部


旧キットからより細身の増した腕部。

 

 

肘は2重関節となり、180°近い可動域を実現。

 

一見すると、腕は合わせ目が出るかと思われますが、肩同様モールド化されているため、それほど気になりません。

 

 


胴体


明るい配色の四肢に比べ、胴体はディープブルーを基調とした落ち着いた色合い。

 

色分けもパーツ分割でほぼ再現され、シールを必要としません。

また、胸部のインテーク部分は内部も精緻に再現。

 

ウイングバインダー(能動性空力弾性翼)がトレードマークな背部。

 

旧キットと比べて大型化され、色分けもブルー一色だったのに対し、キットはパーツ分割で設定配色を再現。

 

ノズル部分も別パーツ化され、ディテールも精密に再現。

 

「MMI-M15 クスィフィアスレール砲」は設定通り、折り畳み式で差し替え無しで展開可能。

 

しかしながら、砲身中央部には合わせ目が出る構成。

 

ここはモールド化して、手軽にディテールアップしても良いでしょう。

 

グリップ部分も可動しますが、あまり使用された印象が無いため、忘れても良いギミック。

 

腹部(青色と白色の境目)は多重関節でフレキシブルに可動。

 

腰部はボールジョイント関節で、左右への旋回は苦も無く可能。

 

上体を左右に振ることも可能で、最新フォーマットに相応しい自由度。

 

スカートアーマーは可動式。

 

フロントアーマーは中央部を切断すれば独立可動出来ます。

 

背部ウイングは軸関節を組み合わせた多重関節仕様。

 

ウイングは旧HG以上に自由度が高く、フレキシブルに可動。

 

ハイマットモードは設定通り再現可能で、華奢なフォルムの割には翼を広げると想像以上に巨大。

 

「M100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲」も細部まで精密に立体化。

 

劇中同様、砲身を前方へ向けることが可能。

 

ここまでは旧HGと同じ。

 

 

ダクト等も緻密に再現され、レッドのラインはシールか塗装が必要。

 

それでも単色成型だった旧HGよりも進歩。

 

また、ビーム砲は左右に開くことが出来るようになり、HGでは念願のハイマットフルバーストも再現可能。

 

 

フリーダムガンダム自体は標準的なサイズながら、翼を広げれば並みの機体を上回るボリューム感。

 

反面、重心が背中に集中しているため、モーメントが不安定かつ自立性には難を残している形。

 

 


下半身


脚部はより延長されてスマートなフォルムへ。

 

各関節の可動域も広がり、アクション性飛躍的に向上。

 

股関節は軸関節ですが、サイドアーマーに干渉するため、あまり開脚は出来ません。

 

膝は2重関節化され、180°近い可動を実現。

 

足首関節は多重関節ですが、接地性は標準的。

 

つま先は可動式で、アンクルアーマーも独立可動。

 

前後には比較的大きく可動しますが、空中戦を主とするフリーダムガンダムには、接地性はあまり気にしなくても良いかもしれません。

 

足裏のモールドは、残念ながら肉抜き穴があり、旧HGでは存在しなかった肉抜き穴がある辺り、詰めの甘さが目立ちます。

 

旧HG版には無かったのに、無駄に手を抜く癖やめろ。

 




 


オプション


オプションはビーム・ライフルやシールド等、ベーシックなものが中心。

 

シールド

 

シールドは組み立てただけで色分けを完全再現。

 

裏側も裏打ち処理。

 

ジョイントを介して腕部にマウントせず、手に持たせる構造。

MA-M01 ラケルタビームサーベル

 

腰部に格納されたビーム・サーベル。

 

同じく腰部に装備する「ガンダム試作2号機」とは違い、外れやすくイライラしやすい欠陥部分。

 

ビーム刃は、通常のものよりもやや長め。

 

ビーム・サーベルは連結させて、「アンビデクストラス・ハルバード」形態も再現可能。

 

MA-M20 ルプスビームライフル

 

ビーム・ライフルは単色成型であった旧キット版と比べ、白とグレーの二色で再現。

 

それでも、まだ色分けが足りてないので、塗装かシールを要します。

 

また、ビーム・ライフルは腰部にマウント可能。

 

 


アクション


 

ということで、「HGCE フリーダムガンダム」でした。

 

旧キットでは不満であったプロポーションに対し、劇中の姿に近いスタイリッシュなフォルムに昇華されているのが特徴。

 

関節の可動域も劇的に向上し、劇中で披露したイメージの大半は再現可能なアクション性を発揮。

 

色分けもかなり進歩しており、部分的にはシールを必要するとは言え、旧キット程ではありません。

 

ただ、スラスターや細部までは色分けされていないので、手を加えるならマスキング塗装は必至

 

ギミック面でも旧HG版では不可能であった、「ハイマットフルバースト」等が可能となり、よりフリーダムを象徴する印象的なアクションが可能。

 

特に欠点らしい欠点は見受けられないものの、強いて上げればやや割高感が否めないところ。

 

付属品の少なさはやむを得ないとして、人によっては税込み1,980円は微妙なライン。

 

とは言え、造形や可動域、ギミックは高次元で兼ね合わせているので、フリーダム好きにはオススメだと思います。

 

ちなみに、NHKの人気投票ではフリーダムは5位と、後継機のストフリには負けていますが、筆者としては洗練されたフリーダムの方が好み。

 

また、一部最強のMSとか言われていますが・・・どう考えても最強の一角はオーバーテクノロジーで作られた∀ガンダムターンXでなんだよなぁ・・・

 

∀ガンダムの記号を意味する「∀」からも察しが付く、聡明なガノタ兄貴には説明不要だろ!

 

いい加減にしろ!

 

まぁ、生粋のジオニストである筆者からすれば、人気投票には目もくれませんので、個人で好きなMSを追い求めるのが一番かと。

 

さて、今週から仕事が再開しましたが、未だにコロナの影響で週3日の勤務。

 

まだ時間に余裕がありますので、今後も隙あらば珍ガンプラとかも・・・よし、じゃあぶち込んでやるぜ!

 

個人的に、本業と副業を両立した方が最良だと思います・・・クレジットカードの審査すら受けられない時もありますし、世間体も大事。

 

と、まぁ今回は5/23に発売予定の「HGCE インジャ」と連動したレビューでしたが、真の目的は他にあり。

 

次回の更新は来週の土曜日頃ですかねぇ・・・

 

というより、最近は土曜日更新が当たり前じゃないか(呆れ)

 

Now on coming soon・・・?

 

バンダイ HG ミーティアユニット レビュー

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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8件のコメント

  1. 毎週レビューお疲れ様です。

    Revive版フリーダムはホントにカッコイイですね!

    次回はまさかミーティア!?
    更新楽しみにしてます!

    1. コットン様

      コメントありがとうございます♪

      プロポーションに関しては、まさに完璧な出来栄えですが、つま先の肉抜き穴が減点対象。

      それがなければ、100点満点を付けても良かったですね。

      >次回はまさかミーティア!?
      更新楽しみにしてます!

      そうだよ(便乗)

      次回もよろしくオナシャス!

  2. レビューお疲れ様です。
    ロボ魂のフリーダムの顔もいいですけどHGCEのフリーダムもいいですよねぇ・・。
    次回のミーティアも楽しみです。

    もう大物全部レビューしましょうよ。

    1. t・w・o 様

      コメントありがとうございます♪

      今思えば、ROBOT魂版買っても良かったと思いましたが、価格がHGCE版の3倍近いので、中々手が出しにくいですね。

      >次回のミーティアも楽しみです。

      もう大物全部レビューしましょうよ。

      いや~キツイっす(素)

  3. えぇ、次はミーティアですか⁉

    再放送で補完したので作品については語れません、やはりオッサンは宇宙世紀モノが1番(笑)(GとXは好きですが)
    羽の付き方がスーパーロボット(勇者シリーズ)っぽいのがちょっと、まだストライクの大気圏パックみたいな方が納得できるんですけど
    いっそのこと金色に…(^_^;)

    ネモ船長が言ってました「縮退炉に勝てるのは縮退炉だけだ」∀とXはMSとしては最強!
    タイラントソード「俺は?」

    余談
    おのれコトブキヤ、黒シタラとマガツキ、ポチっちゃったじゃないか…
    マガツキ、素体がエロくて良いですよね、プラレス三四郎の桜姫に似てる気がする…

    1. 何某様

      コメントありがとうございます♪

      次回は「HG ミーティア」の予定です。

      >再放送で補完したので作品については語れません、やはりオッサンは宇宙世紀モノが1番(笑)(GとXは好きですが)

      一応、私もSEED世代ですけど、確かに宇宙世紀シリーズの方が味があって良いですね。

      ただ、このフリーダム自体はそこまで嫌いではありません。

      >羽の付き方がスーパーロボット(勇者シリーズ)っぽいのがちょっと、まだストライクの大気圏パックみたいな方が納得できるんですけど

      それ言ったら大半のガンダムを否定してしまうことに・・・

      >いっそのこと金色に…(^_^;)

      既にアカツキガンダムという固有種がおります。

      >ネモ船長が言ってました「縮退炉に勝てるのは縮退炉だけだ」∀とXはMSとしては最強!
      タイラントソード「俺は?」

      ターンシリーズは異星人の科学力で作られたので、スペック的には並みのスーパーロボットすら凌いでいますから。

      >余談
      おのれコトブキヤ、黒シタラとマガツキ、ポチっちゃったじゃないか…
      マガツキ、素体がエロくて良いですよね、プラレス三四郎の桜姫に似てる気がする…

      「FAG マガツキ」は予約開始と共に、コトブキヤオンラインで予約しましたねぇ!

  4. 失礼するゾ~

    この辺のガンダムは全然わかんないんですがなんか羽っぽいのがすごいね(語彙)
    あとGジェネとかでクッソ強くてシャアののったサザビーがボコボコにされて
    赤い彗星(笑)ってなったのは覚えてます
    ドラゴンボールよろしく長期化したコンテンツはインフレする運命から逃れられないんだな(絶望)

    1. リヨウシツタマ㌠兄貴

      コメントありがとナス!

      >この辺のガンダムは全然わかんないんですがなんか羽っぽいのがすごいね(語彙)

      最初見た時フリーダムのウイングが格好よかった(小並感)

      >あとGジェネとかでクッソ強くてシャアののったサザビーがボコボコにされて
      赤い彗星(笑)ってなったのは覚えてます

      強スギィ!

      >ドラゴンボールよろしく長期化したコンテンツはインフレする運命から逃れられないんだな(絶望)

      (パワーインフレからは)ああ逃れられない!

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