バンダイ Figure-rise Standard メタルガルルモン(AMPLIFIED) レビュー


 

今回はFigure-rise Standard(フィギュアライズスタンダード)より、メタルガルルモンがAMPLIFIED仕様として登場。

 

前作、ウォーグレイモンから待望の第2弾としてリリースされ、今回も注目度の高いコレクションアイテムとなっているのが特徴。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 

 


付属品一覧


パーツ数はガンプラでいう、1/100スケールに相当。

 

組み立ては簡単なので、連続2時間程度で完成します。

 

今回、ウォーグレイモンには付属しなかったディスプレイスタンドが同梱。

 

ホイルシール

 

キットにはホイルシールが一枚付属。

 

シールを貼る枚数はウォーグレイモン以上で、繊細な作業を要します。

 

 


メタルガルルモン


ということで、「メタルガルルモン」です。

 

ウォーグレイモンに続き、デジモンシリーズ第二の刺客として登場。

 

オリジナルから大幅なデザインの変更がなされ、大胆なアレンジを施しつつも原作を尊重したリファイン。

 

バンダイの十八番であるメカニカルな立体表現は健在で、クロンデジゾイドメタルで機械化された、サイボーグデジモンらしい出で立ちで立体化。

 

色分けに関しては、6色のマルチカラーインジェクション成型で構成され、組み立てただけでも8割は色分けされ、クリヤーパーツが併用されているのが特徴。

 

細部もエッジの鋭いシャープな形状で表現されただけでなく、各部ギミックの充実ぶりみ見所さん。

 

体感としては、コトブキヤのHMMシリーズ「コマンドウルフ」に近いイメージ。

 

というよりは、完全にブレードライガーと化していて、原作のイメージから大幅にリメイクされている印象。

 

成型色はCG公開時と異なり、かなり発色の良い色鮮やかなカラーリングで再現。

 

また、設定配色の赤は全て付属のシールで再現出来ます。

 

 


頭部


頭部はウォーグレイモン同様に精悍な表情で立体化。

 

目はシールで再現。

 

 口は開閉可能で、牙はコトブキヤ程ではないもののシャープに再現。

 

舌はグロスインジェクションにより、生物感のある質感表現され、おまけに独立可動。

 

また、顎を動かすと連動して、上顎の皮膚が露出するギミックを内蔵。

 

鼻はクリヤーパーツで再現。

 

余談ながら、鼻はセンサーやレーダーの役割を果たすという便利な機能を持ちます。

 

首周りのメカディテールも精密に再現され、まさにバンダイ十八番とも言うべき技術。

 

近年のバンダイのアレンジでは、良アレンジとも言える無難な造形。

 

合わせ目はモールド化され、表面に現れない仕組み。

 

首は多重関節により、フレキシブルに可動します。

 

人型のウォーグレイモンとは異なり、可動は使い勝手が異なります。

 

頭部は多少回転可能。

 

真横は向けませんが、首を横に振る事は一応可能。

 

上下には大きく動き、可動域は必要十分。

 

 


肩部


刺々しいスパイクが配されたショルダーアーマー。

 

肩の赤い円はシールで再現。

 

肩関節はボールジョイント接続。

 

当然ながら回転可動し、前後には極めて大きく動きます。

 

反面、デフォルトでは左右にはそこまで広がりません。

 

肩関節基部は引き出し式なので、ブロックが連動して可動。

 

軸関節を組み合わせた複合関節により、広範囲の可動を実現。

 

これを活用すれば可動域をさらに拡大し、様々ポージングが可能。

 

内側へも足を向けられます。

あまり目立たないものの、肩関節や一部パーツには肉抜き穴があるので、気になる場合は改修を提案。

 

 


腕部


硬質感のある立体形状で再現された前足。

 

肘のケーブルも緻密に再現され、サイボーグデジモンらしいディテール。

 

肘関節は90°程度可動。

 

手首は球体ジョイント関節により、足首とほぼ同等の可動域を確保。

 

爪はグロスインジェクション成型。

 

接地性は高いので、大地を力強く踏みしめるアクションが可能。

 

 


胴体


情報量が極めて濃密な胴体は、素組みでも外観は良好な出来。

 

色分けをパーツ構成によって巧みに表現され、ほぼ完全に再現。

 

腹部は非常に情報量の多いデザインへ改変され、クリヤーパーツも多用されている等、質感の差異にこだわった仕様。

 

胸部の紋章はクリヤーパーツで覆われた構成。

 

紋章パーツは、2パーツで構成されており、複雑な形状ながらもピッタリとフィットします。

 

この技術は何気に脅威ですねぇ・・・クォレハ

 

腹部(腰部)は首関節と同じように、合わせ目が出ない方式。

 

 

胴体は多重関節により、広範囲へ可動出来る構造。

 

首~尻尾にかけて、ボールジョイント関節により、左右に柔軟に可動出来ます。

 

逆に前後には多少動く程度で、体を丸めたり、仰け反ることは不得手。

 

胴体から露出した、皮膚の縞模様はシールで再現。

 

紋章と同じようなパーツ構成にしてくれよな~頼むよ~(落胆)

 

背部のウイングは多重関節により、フレキシブルに可動。

 

ブレード部分も航空機を意識した、リアリティ溢れる造形で再現。

 

後方から見ても、ディテールが省略される等の妥協は一切無し。

 

小細工は一切なしだから。

 

ウイングは多重関節の採用により、前後左右のあらゆる方向へ可動。

 

可動時に本体への干渉を、極力避ける配慮がなされているのが印象的。

 

ミサイルは別パーツ化されていますが、射出エフェクトパーツ等は付属しません。

 

ミサイルポッドは回転可動。

 

ウイング自体は取り外し可能で、口に咥えて武器として扱う事も出来ます。

 

それに関しては後述。

 

 


下半身


後ろ足は四足獣らしく逆関節を採用。

 

各所にはクリヤーパーツが配され、素組みでも色分け・質感共に優秀。

 

ディテールに関しても、ダクトやケーブル等は精密に再現されています。

 

唯一生身の部分が多く残る後ろ足ですが、角ばって殆ど生物的なデザインは喪失しており、人によっては好き嫌いの別れる部位。

 

足の縞模様は胴体と違い、こちらはパーツ分割で色分け。

 

後ろ足は、ふくらはぎに合わせ目が出るので、改修時は後ハメ加工等も考慮したいところ。

 

実は尻尾も武器で超合金製(クロンデジゾイドメタル)の刃。

 

可動範囲も比較的広く、可動に関しては、特にこれといった不満は無し。

 

股関節はボールジョイント接続で、肩関節同様に引き出し機構を搭載。

 

股関節の可動域の広さにより、足を大きく広げる事が可能。

 

注意点として、肩及び大腿部外装のパーツは、一度はめ込むと分解が難しく、ボールジョイントが入らなくなります、

 

肩外装部

 

大腿部外装

 

間違っても手足が両方とも片側・・・ということが無いように注意しましょう。

 

膝は2重関節により、前後に大きく可動。

 

モンスターらしく、蹴り出すようなアクションも出来ます。

 

ポージングによっては、人型では味わえない躍動感を演出可能。

 

足首関節はウォーグレイモン同様に球体ジョイント接続。

 

接地性は非常に優秀で、地に足を付けられないことは無いと言っても良い程。

 

アンクルアーマーは個別に可動。

 

ちなみに、シールはアンクルアーマーには貼っていません。

 

後々塗装を考えると、非常に剥がしにくい入り組んだ部分に貼るため。

 

足裏はというと、ウォーグレイモン同様・・・平坦な形状で爪の肉抜き穴まで継承。

 

そんなもの継承しなくて良いから(良心)

 

しかしながら、以前よりも立体的な形状へ改善され、踵にはファンが別パーツで再現。

 




 


オプション


オプションはあまり付属せず、シンプルなセット内容。

 

ビームウイング

 

ビーム刃はクリヤーイエロー成型。

 

非常にシャープな造形で再現されており、迫力ある造形で立体化。

 

このキットに付属する唯一のオプションパーツながら、これだけでも十分な迫力。

 

ビームウイング展開状態

 

はぇ^~、すっごい格好良い・・・犬だよ!

 

補足として、Biim部分は飛行能力を得るためのものであり、ウイングそのもの(実体部分)が武器なので、V2ガンダムのように光の翼のような効果がある訳ではありません。

 

アクションゲーム等では、演出上の都合でブレードライガーのように敵を切断しているように見えますが・・・

 

ビームウイング専用アタッチメント

 

付属のアタッチメントを使用することで、ビームウイングを口に咥える事が可能。

 

ウォーグレイモンのブレイブシールドとは、攻撃的で対照的なオリジナルギミック。

 

ディスプレイスタンド

 

メタルガルルモンには、専用のディスプレイスタンドが付属。

 

と言っても、「HG マジンガー」シリーズのカラーバリエーションですが。

 

腹部に差し込むことで、高い保持力を確保。

 

マジンガーZのように、勝手に墜落しません。

 

 


比較


Dアーツ版との比較

 

比較的、丸みのある生物感を残していたオリジナル版に対し、キットはさらにメカニカルな姿へ変貌。

 

サイズも大幅にアップし、ウォーグレイモンと同じく大型化

 

人のよってその価値観は変わりますが、アレンジの方向性はよりバンダイらしさが前面に押し出され、さらに現代的な姿でリメイクされている辺り、時代の流れを感じるところ。

 

筆者としても、RGのリファインは好きになれないのに、何故このAMPLIFIEDが素直に許容出来るのかコレガワカラナイ・・・

 

ウォーグレイモンと揃い踏み

 

無印シリーズにおける、劇中最強の両雄が並び立つだけでも感涙もの。

 

ウォーグレイモンはこの度再販がなされたため、これを機にまとめ買いするというのも手。

 

とは言え、この2体揃えるだけで下手すれば値下げされた「PG ガンダム」が買えるので、熟考の上で購入を検討しても良いでしょう。

 

 


アクション


ということで、「Figure-rise Standard メタルガルルモン」でした。

 

長らく延期続きで待たされたユーザー諸氏期待の新作。

 

正直オメガモンではなく、ウォーグレイモンと共に第一弾はこちらをリリースすべきだった・・・

 

とは言え、ここまで手の込んだものを同時発売するのは流石のバンダイでも不可能だったおのでしょう。

 

キットは相変わらず抜群の完成度を誇り、シャープな造形に加えて、四足獣型という一面もあって新鮮な印象。

 

密かにX抗体Ver.が採用されるのではと勝手に思い込んでいましたが、案の定ヨツンヴァインでした。

 

ギミック面でもウイングの着脱等、「Figure-rise Standard」ならではのオリジナリティ溢れる仕様も魅力。

 

可動面では通常の人型とは異なるので、やや癖が強いものの総合的な面では非常に優秀な部類。

 

コトブキヤのHMMシリーズの組み立て経験がある方なら、特に苦も無くサクサク組み立てられるでしょう。

 

欠点らしい欠点と言えば、予想外にシールを貼る枚数が多いくらい。

 

赤い部分は全てシールなので、完全に色分けするにはシールか塗装を必要とします。

 

また、欲を言えば「ガルルトマホーク」の開閉ギミック等があれば、よりサイボーグデジモンらしいキャラクター性を再現出来ていたでしょう。

 

本来は全身武器のメタルガルルモンだけに、MGで培ったノウハウを活かして「ガンダムヘビーアームズ」のようなギミックがあれば満点を与えても良いくらい。

 

必殺技の「コキュートスブレス」に関しては、モンスターアーツのゴジラの放射熱戦エフェクトを使えば、それらしいシーンを再現可能。

 

価格に関しては、製品仕様に対して4,950円(税込)と決してリーズナブルとは言えないものの、それを補って余りある魅力はあると感じます・・・あくまで個人的な見解です。

 

ガンプラのようにコストパフォーマンスの高い製品に慣れ過ぎて、相対的に他の製品が高く思えますが、これがバンダイ以外の他社が売り出したと考えれば、値段相応のクオリティ優秀なキットだと言えます。

 

例えば、MODEROIDシリーズでこのキットがリリースされれば、グッスマも結構良い仕事してるなぁ・・・とか、自然に思えてくると言えます。

 

また、キャラクターモデルの開発には一日の長があるバンダイだけに、スナップフィットによる組み立ても非常にストレスフリーで楽しめるのも魅力。

 

裏を返せば、どうしても原作準拠のシンプルなデザインが良いというユーザーにはオススメ出来ません。

 

アレンジに関しては賛否両論ありますが、ガンプラで言えば「ガンダムG40」「BEYONDGLOBAL」版のような極端なリファインでもないので、原作を重んじるユーザー諸氏にもオススメ出来る逸品。

 

合わせ目等はほぼ現れず、色分け、可動域、ディテールとどれを取っても高レベルで安定してまとまっているので、プラキットとしての完成度は高い製品です。

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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6件のコメント

  1. おお!
    メタルガルルモンですね!!

    ウォーグレイモンは傑作でしたが、メタルガルルモンもカッコイイです!

    明日買いに行こうかな?
    コロナ怖いですけど欲しいwww

    1. コットン様

      コメントありがとうございます♪

      今回のメタルガルルモンも、期待に違わぬ傑作キットと化しているのでオススメです。

      >明日買いに行こうかな?
      コロナ怖いですけど欲しいwww

      危険を犯してまで買いにいく必要はないと思います。

      割とヨドバシだと通販で買えたりしますよ。

  2. デジモン、見たのはテイマーズだけなのでこの子は分からないのですが
    流石バンダイ、そつのない作りをしてますね

    四足獣はポージングの幅が狭いのが難点だと思います、ウチのゾイド、ストライクレーザークローのポーズのつもりなんですが、猫がじゃれてるようにしか見えない・・・(´Д`)

    エンジェウーモンが出たら手を出してみます(超進化魂はお高くて…)

    1. 何某様

      コメントありがとうございます♪

      >デジモン、見たのはテイマーズだけなのでこの子は分からないのですが
      流石バンダイ、そつのない作りをしてますね

      メタルガルルモンは、初代から登場する古参デジモンでウォーグレイモンと並んで、最も人気なデジモンの一つと言えます。

      >四足獣はポージングの幅が狭いのが難点だと思います、ウチのゾイド、ストライクレーザークローのポーズのつもりなんですが、猫がじゃれてるようにしか見えない・・・(´Д`)

      HMMシリーズはコトブキヤのショーウィンドーで、参考になるようなディスプレイしていたので一見の価値ありです。

      ライガー系は何となく格好良さの中にも、ネコ科特有の愛らしさありますあります!

      >エンジェウーモンが出たら手を出してみます(超進化魂はお高くて…)

      このシリーズを見た限りでは、高い知名度と人気を誇る究極体デジモンを中心にリリースするみたいですね。

      第3弾にはインペリアルドラモン、第4弾では私の予想ですがデュークモンが来ると思います。

      >エンジェウーモンが出たら手を出してみます(超進化魂はお高くて…)

      コトブキヤが出してくれたら買うかもしれない・・・バンダイは原型を外注してくれよな~頼むよ~

    1. 返信ありがとうございます♪

      >ホント、バンダイは版権を抱えたら他には貸し出さないの何とかして欲しい

      「フィギュアライズラボ 南ことり」のように原型を他社に外注する可能性が微レ存?

boso-ichiro へ返信する コメントをキャンセル

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