イラストレーターにとってペンネームの命名は避けて通れないものであり、同時に輝かしきスタートを意味します。
しかしながら、ペンネームというのは非常にデリケートな面も持ち合わせており、気を付けなければならないポイントをお教えいたします。
Contents
① 人種差別を助長するもの
ペンネームとして使用する時に最も危険な例。人種差別は絶対悪であるというのが世界の共通認識であり、安易に使えば人の心を傷つけたり、思わぬ反感や批判を生みます。
② 悪口や誹謗中傷を交えるもの
ペンネームだけでなく、特定の人物を批判するニックネームを用いるのは余りにもモラル不足。①同様、見る者に嫌悪感や不快な気持ちにさせます。創作活動を狭める原因にもなるため、使用は避けるべきです。
③ 宗教的な要素が含まれるもの
この手のものは扱いが非常に難しい。というのも信仰する宗教や宗派が異なれば、無論考え方も異なります。軽い気持ちで使用すると、特定の宗教を信仰している方から見れば侮辱とも捉えられ、批判を受けることもあります。
④ 下ネタを連想させるもの
見方や程度は人によっては異なりますが、余りにも破廉恥な場合は不快感を与える可能性大です。これはプロフィール等にも言え、本人は冗談のつもりで使っていても交流や依頼を避けられることは勿論あり得ます。
⑤ 政治的思想を意識したもの
特定の思想を支持するようなペンネームは、無用な対立を生むだけでなく、クレームの発生や誹謗中傷にも繋がります。また、それらを懸念するクライアントから起用を避けられることもあります。
⑥ ペンネームが重複するもの
ペンネームやニックネームを付ける時には必ず注意するべき例。一度インターネットで検索してから考慮してください。
⑦ 呼びづらいもの
最近よく使われているようですが、ローマ字や漢字、ひらがなやカタカナを織り交ぜたものは非常に呼びづらい上に、メールでのやり取りでも名前を打つのが非常に面倒です。
ということで、イラストレーターとして活動する時に注意すべき点をまとめてみました。
ではどういうのが理想的なのでしょうか?
過去に目覚ましい活躍をして日本の絵師ならば、「歌川広重」や「円山応挙」、「大橋翠石」といった画家ならば、自身の苗字と名前を意識して新たにペンネームを付けていました。
他にも画業を連想させる英語やラテン語を用いたり、日本名と組み合わせるのも良いかもしれません。