バンダイ RG 量産型ザク レビュー

 

今回のガンプラは「RG ザクⅡ」をご紹介。

 

現行におけるRGにおいて、数少ない量産機ということもあり、かなり貴重な存在。

 

それでは早速レビューへと参りましょう。

 




 


パッケージ


 


付属品一覧


 

パーツ総数はHGの倍以上とかなり多く、組み立て所要時間は2時間程。

 

一部の動力パイプはスプリング内蔵。

 

動力パイプは組み立て易い構成ながら、「MG ザクⅡ Ver2.0」のような革新的な構造ではありません。

 

「アドヴァンスドMSジョイント」は、ランナー状態でフレームが完成済み。

 

組み立ての手間は省けますが、ゲートと間違って重要な部分を切り取らないよう注意。

 

リアリスティックデカールは多彩なマーキングと、メタリックシールで構成。

 

 


MS-06F ザクⅡ


「MS-06 ザクⅡ」は、ジオン公国軍の汎用量産型MSであり、同国の象徴的存在とも言える機体である。

 

本機は「MS-05 ザクⅠ」の改良型として、ジェネレーター出力の向上、稼働時間延長、動力伝達系を中心に性能向上が図られており、本格的に実戦を意識した改善を目指した。

 

内部フレームはモノコック構造を採用しており、これにより拡張性を高め、様々な局地戦用機の誕生に寄与しただけでなく、「MS-07B グフ」等の新型機のテストベッドとしても大いに活用されていた。

 

最大の特徴はその優れた汎用性であり、地上、宇宙、水中(短時間)とあらゆる環境下にことごとく対応出来る幅広い運用が可能であり、MSの基本コンセプトであった「汎用性」をこれ程如実に体言化した機体は本機をおいてほかにない。

 

装備は標準装備となるザク・マシンガンを始め、近接格闘用に「ヒート・ホーク」、対艦用に「ザク・バズーカ」と、様々実弾兵器がオプションとして用意されており、武装選択も多岐にわたる等、あらゆる戦況に柔軟に対応可能であった。

 

加えて、新兵でも容易に扱える高い操縦性を誇っていた他、国力や資材面で大きな問題を抱えていたジオン公国だけに、量産性も重視された設計となっており、一年生戦争中には「MS-05 ザクⅠ」も含め実に8,000機近くが生産されたとしている。

 

本機はルウム戦役において、初めて連邦軍の前にその姿を披露したと言われ、その性能を遺憾なく発揮。

 

空間戦闘に適した機動性重視の設計は、従来の戦闘機では不可能であった三次元的挙動で連邦軍艦隊を翻弄し、早々と撤退に追い込んだだけでなく、執拗な追撃を加えて、投入戦力の8割を損失させる大損害を与えた。

 

その後の地上侵攻作戦においても、地上へ降下した本機(J型)は怒涛の快進撃を果たし、一時は連邦側に厭戦気分を漲らせる要因になったと言われる程、その威力は絶大なものであった。

 

宇宙世紀において、MSという概念を打ち出した革新的な兵器であったことは言うまでも無いが、それは連邦軍にとっても同じであり、鹵獲されたザクⅡを徹底的に研究したことで、早期にV作戦を行うことが可能となった等、連邦とジオンの双方に与えた影響力は計り知れない。

 

旧式化を懸念したジオン公国側も、戦争が膠着状態と化した状況では後継機の開発に躍起になり、より空間戦闘に特化した「MS-06R 高機動型ザク」、マイナーチェンジを施した「ザクFⅡ型」、最後期型「ザクⅡ改」といった数多くの派生機を生み出した。

 

本機は一年戦争中期において、徐々に旧式化していき、特に連邦軍がビーム兵器を標準装備した「RGM-79 ジム」を戦線に投入していくと、次第に優位性を失い、圧倒されるようになったが、それでも第一線で戦線を支え続けた。

 

また、一年戦争後もティターンズが「ハイザック」や「マラサイ」の開発の参考にしたり、ネオ・ジオンの「ザクⅢ」や「ギラ・ドーガ」といった後継機に多大な影響を与え、宇宙世紀において最も名の知れた伝説的機体と化した。

 

ということで、ザクⅡです。

 

普段はRGを購入しないのですが、あまりにものっぺりし過ぎたHGUC版と比較し、フォルムやスタイリングの面では理想的だったのでチョイス。

 

キットは稀代の傑作「MG ザクⅡ Ver2.0(以下2.0)」を設計母体としつつも、RGならではのハイディテール仕様にアレンジ。

 

内部フレームはランナーの状態で完成している「アドヴァンスドMSジョイント」を採用しており、その上から外装パーツを組み付ける構成。

 

可動範囲も極めて広く、ただ単に自由度が高いだけでなく、アクションポーズを取らせても自然に、格好良く決まることが特徴。

 

しかしながら、元々シンプルなデザインの機体を現代的にアレンジしたとは言え、あまりにもパーツを細分化した影響で、パーツの強度や保持力は心もとないレベル。

 

しかしながら、HGUC 版に比べれば、プロポーションや各部ディテールは良好で、過剰に追加されたモールドが気にならなければ、十分精悍な印象。

 

 


頭部


頭部は、シンプルなデザインを巧みに立体化。

 

動力パイプは一体成型ではなく、一つ一つ別パーツ化。

 

モノアイ及び、モノアイシールドはクリヤーパーツ成型。

 

モノアイは、2.0同様に首の動きに連動して可動。

 

左右に首を振ると、それに合わせて目線が左右に追従するユニークな構造。

 

首はダブルボールジョイントで、左右への旋回は特に問題なし。

顎を上げるといった挙動はそれなりに可能。

 

顎を引くことは不得手。

 

 


肩部


ショルダーアーマーは左右非対称。

 

左肩はスパイクを装備したタイプで、分割が従来とは異なる構成。

 

接続部は多重関節で、可動を阻害しないようフレキシブルに可動。

右肩はL字型シールドで、本体に合わせてモールドが増加。

 

こちらも接続部が多重関節。

 

大きく可動するので、アクション性を損なう心配はありません。

 

両肩の可動域は標準的で、腕を水平まで上げるのが限界。

 

RGにしては自由度は低め。

 

肩は前方へ引き出すことが可能で、銃器を両手で構えるポージング等で真価を発揮。

 

 


腕部


腕はシンプルなデザインで、各部ディテール等を現代的に表現。

 

キットにはハンドパーツで可動指タイプと、非可動タイプが付属。

 

肘は二重関節で、180°近い可動を実現。

 

装甲の一部は、肘の動きに連動してスライド可動。

 

 


胴体


胴体はモールドが増加しただけでなく、パーツの細分化でさらに複雑な色分けを再現。

 

情報量は膨大になった反面、あまりにも過剰なディテールが万人に受け入れられるかは別問題。

 

コックピットハッチは開閉可能。

 

但し、製品のままではキッチリ閉じられないため、気になる場合は改修が必要。

バックパックのノズルは上下に可動。

 

ザク系キットでは鬼門であった、腰部の捻りは難なく可能。

 

しかしながら、関節が抜けやすい欠陥部分。

 

前後にも大きく可動し、反る・屈むといった動作も可能。

 

 


下半身


 

脚部は特にパーツが細分化されており、表面のパネルライン等は精緻に表現。

 

 

スカートアーマー、サイドアーマーはボールジョイント可動。

 

リアスカートも多少なりとも可動。

 

股関節は軸関節で、可動範囲は非常に広く取られているのが特徴。

 

膝は二重関節で、可動範囲は極めて優秀。

 

動力パイプはスプリング内蔵で、足の動きに柔軟に対応。

 

大腿部、ニーアーマーは膝の動きに合わせて可動。

 

大腿部は装甲のスライドギミックを備えていますが、この時代にムーバブルフレームは実用化されていないので矛盾が生じている部分。

 

面白いと言えば面白いですが、正直言って2.0同様にスライドしない方が自然で、破損もしにくいと思うので、改修時には全てのスライドギミックをオミットする予定。

 

足首は多重関節で接地性は優秀ながら、裾部分が干渉して思った以上に可動域は制限。

 

前後にも大きく動き、ソールは分割して可動。

 

 

立膝を付くことも可能で、下半身の自由度は秀逸。

 

つま先も可動しますが、2.0程の可動域は見込めません。

 

足裏はバーニア等のディテールを精密に再現。

 




 


オプション


オプションは「ザク・マシンガン」、「ザク・バズーカ」、「ヒート・ホーク」等の基本的な装備が一通り付属し、ふくらはぎ等一部余剰パーツも出ます。

 

RGでは恒例の、同スケールのキャラクターフィギュアも付属。

 

ミクロサイズながらも精密に再現。

 

ザク・マシンガン

 

スコープ、フォアグリップは可動式。

 

ドラムマガジン内部は、弾丸を精密に立体化。

 

マガジンは取り外し可能で、腰部やサイドアーマーに装着可能。

 

ザク・バズーカ

ザク・マシンガン同様、「スコープ」、「フォアグリップ」は可動式。

 

排気筒等もリアルに3D化。

 

バズーカは腰部にマウント可能。

 

フル装備状態。

 

多少外れやすいものの、全部乗せ等も難無く可能。

 

ヒート・ホークは刃が別パーツ化。

 

刃をクリヤーレジンで複製し、クリヤーオレンジで塗装すれば、赤熱化した状態も再現可能。

 

頭部は隊長機を再現したブレードアンテナも付属。

 

こちらはアニメーションタイプ。

こちらはMSVタイプ。

 

左手には平手パーツも付属。

 

 


アクション


 

ということで、「RG ザクⅡ」でした。

 

可動域は優秀で、キットの完成度も申し分無し。

 

各種ギミックもMGを踏襲しており、中々ユニークなものを採用しています。

 

RG一貫しての特徴と欠点は相変わらずで、ディテールに関しては本物を意識したリアルかつ緻密なモールドが魅力ですが、逆にアニメーションに馴れ親しんだユーザーには邪道とも捉えかねない危うい一面も。

 

関節はポリキャップレスということで、時間経過に伴う関節の保持力低下だけでなく、ABS主体なので塗装時には注意が必要。

 

保持力が低下した場合は、「パーマネントマットバーニッシュ」を薄めて注入する等、定期的なメンテナンスを推奨。

 

加えて、パーツを細分化した反動で、各部パーツが取れやすいのが弱点で、HGとは比較にならないデリケートさが、人によってはイライラ値を上昇させる原因にも。

 

初心者にはRGを薦めるユーザー諸氏もおりますが、筆者はビギナーにRGを推奨するのは反対です。

 

このシリーズはガンプラ、敷いてはHGやMGの製作経験があってこそであり、組み立てもそれこそMG以上の難易度な上、いくら合わせ目が出ないと言っても組み立て中に製作意欲を喪失しては元も子もありません。

 

まずはリアリティよりも達成感、完成させることを第一にしなければ、模型製作は続けられません。

 

それに、RGは知名度や人気の高い機体を集中的にリリースしており、HGUC等と比べてラインナップの面では劣るので、マイナー機を求めるならHGUCをオススメします。

 

筆者としては、ザクⅡの立体物の理想像とも言える「MG ザクⅡ Ver2.0」を参考に、あまりにも多すぎるモールドを一部埋めて、今までの作例と並べても違和感ないようディテールを省略予定。

 

ところで、今日でブログ記事が200を超えたんだよなぁ……。

 

今月は平成最後の月で、それでもって筆者の誕生月とか、ウレシイ……ウレシイ……(意味深)

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 


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4件のコメント

  1. 200回お疲れ様でございナス!

    6月はガオガールでしたか~
    素体がエロ可愛くて欲しくなりました(また積みが・・・w)

    決算?なのかなんなのか5、6月は各社集中して販売しますね~
    やめてくれよ(財布)

    1. MIR様

      祝辞のお言葉頂きながら、返信が遅れて申し訳ないッス!

      ガオ子はMIR兄貴好みじゃないかなーって、思いますよ(断定)

      良作そうだから購入のリストにぶち込んでやるぜー

      既に予約してすみません! 許してください!(何でもするなんて言ってない)

      6月は目玉商品が目白押しで、財布には痛いですね・・・これは痛い・・・

      各メーカーはこっちの事情も考えてよ(半ギレ)

  2. いつも楽しく拝見させて頂いております。
    200記事おめでとうございます。
    今後も楽しみにしております。

    拝見したところ、RGザクの前に、傑作と名高いMGザク2.0を作ってみたくなりました。具体的にどう傑作なのか気になります!

    1. リヨウシツタマ様

      コメントありがとうございます♪

      いつの間にかダラダラやっていたら、200記事まで更新していました(笑)

      今後共、ユーザーの皆様のお役に立てるようなウェブサイト運営をしていく所存なので、どうぞよろしくお願い致します。

      「MG ザクⅡ Ver2.0」は、もう10年以上前のガンプラなのですが、現行の視点で見ても抜群の完成度を誇っています。

      RGに比べれば、こちらは大型の分強度も申し分なく、内部フレームやギミック面でも充実しており、組み立てやすさも格段に上です。

      私のブログでは主に1/144スケール中心のレビューなので、MGは取り上げる機会が無いので申し訳ありませんが、よろしければ他のレビュアーさんのレビューを参考にしてみてください!

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