EXモデル ヒルドルブ完成(塗装改修済み)


 

今回は「EXモデル ヒルドルブ」が完成したので、ここにてご報告を。

 

ガンプラとしてはかなり情報量が膨大で、尚且つ映像作品にようなウェザリングを施す等、完成までかなりの時間を要しました。

 

といっても、前回完成させた「HGUC アッガイ」と並行して製作していたので、ダラダラと製作が長期化してしまったのも一因ですが。

 

製品の詳細は下記リンクよりどうぞ↓

バンダイ EXモデル 1/144 ヒルドルブ レビュー

 




 


YMT-05 ヒルドルブ


今回は「EXモデル ヒルドルブ」を製作。

 

主に合わせ目や、ゲート痕の処理程度で済ませていますが、その合わせ目処理が厄介。

 

ディテールも膨大な事から、やすり掛けでモールドを潰さないようにする等、基本的な下処理でさえも難易度高め。

 

彩色は、かなりミリタリー色の強い塗装処理をしており、ウェザリングはシャドー塗装の上に「タミヤ ウェザリングマスター サンド」で砂汚れを表現。

 

マーキングは付属のデカールを使用し、指定箇所に沿って極力設定を再現していますが、これもかなり面倒な作業。

 

いつもは好き勝手に貼ってますが、逆に貼る場所を指定されると神経を使います。

 

一応、デカールは予備も多く、多少失敗しても安心。

 

 


改修箇所


砲身は根元の合わせ目が目立ち、形状の入り組んだ部分だけに、処理も非常に難しいのが難点。

 

極力、円筒の形状が崩れないように研磨処理しています。

 

砲身のパーティングラインは、デザインナイフで削いだ後に、サンドペーパーで研磨。

 

目立つ部分なので、しっかりと除去したいところ。

 

砲口はスス汚れを塗装で再現。

 

30サンチ砲の可動ギミックは健在。

 

砲身それ自体が上下にスライドし、より仰角を広げられるよう改修。

 

砲身基部等は、ガンメタルで塗り分け。

 

周辺はシルバーのドライブラシで金属感を演出。

 

車体は一体成型なので、ヒケを入念に処理。

 

塗装においても、ガンプラ一体分の塗料を必要とするので、十分な量を備蓄しておくことを推奨。

 

いざとなれば、缶スプレーで塗装してしまっても構いません。

 

本体は大まかに、3パーツで構成されており、特に前部はヒケが目立ちます。

 

塗装もムラにならないよう、広範囲を均一に塗装出来るようにしましょう。

 

車体側面は、土汚れを薄っすらと施しています。

 

パステルは水で洗い流せるので、失敗しても湿らせた綿棒等で拭き取れます。

 

仕上げにコーティングすれば、手で触っても落ちません。

 

今回は、土汚れはパステルで表現していますが、エアブラシ等の塗装で演出しても良いでしょう。

 

また、ガンダムマーカーウェザリングマーカー(サンド)等もオススメ。

 

後部ユニットは、ディテールの密度が高いので殆ど手を加えていません。

 

履帯は特に土汚れを強く施し、陸戦兵器らしさを強調。

 

ただ、履帯はABS以上に塗装に不向きなクソザコ合成ゴムなので、艶消しコートだけして、パステルのみで汚れや陰影を表現。

 

また、履帯だけでなく接地面に近い部分も土汚れを施しています。

 

 


モビル形態


モビル形態への変形は、差し替え式なので、塗膜の擦れを気にせずに行うことが可能。

 

あまり塗膜の擦れはないキットですが、ショベルアーム周辺等、可動部が多い部分は注意。

 

バストアップ

 

胴体はほぼ無改修。

 

その代わりに、細かい彩色等を施しています。

 

頭部は、モノアイをwaveの「H・アイズ」に置換して可動化。

 

視線を左右に振ることが可能となり、アクションポーズも付けやすくなります。

 


モノアイ可動等は、下記リンクより詳細に解説↓

EXモデル ヒルドルブ改修1(合わせ目処理・モノアイ改造)


 

腕は「ビルダーズパーツHD ジオン用」を用い、握り拳を再現。

 

指の節々はライトガンメタルで塗装。

 

腕の合わせ目は一部消し、一部はモールド化して処理。

 

タンク形態では隠れてしまう部分は、思いのほかウェザリングをし忘れることが多いので注意したいところ。

 

腕部フレームはガンメタルで塗り分け。

 

艶は出さず、半艶状態でウェザリングを施すと、リアリティが増します。

 

バックビュー

 




 


マシンガン


付属の105mmマシンガンは、ドラムマガジンの肉抜き穴をプラバンで塞いでいます。

 

ザクマシンガンは、同スケールの「RG ザクⅡ」からの流用。

 

銃器は基本的に殆どのものを保持可能で、ザクバズーカ等も片手持ち出来ます。

 

劇中でもお馴染みの、マシンガンの2丁持ちの可能。

 

今回、ハンドパーツは「ビルダーズパーツHD ジオン用」を使用し、握り拳、武器保持用の他に、平手パーツ等も新たに用意。

 

元々精密なディテールがうりのビルダーズパーツだけに、情報量の多いこのキットとも相性抜群。

 

 


比較


「HGUC ガンタンク」との比較。

 

連邦もジオンも、MS開発経緯は結局同じだった・・・?

 

それにしても、ヒルドルブの「30サンチ砲」の方が口径が巨大なのに対し、ガンタンクの「120mmキャノン砲」の射程距離が240~260kmと規格外。

 

ちなみに、ヒルドルブの主砲の射程距離は32kmとガンタンクの約1/8程度。

 

どこで差が付いたんだよ・・・(困惑)

 

 


素組みとの比較


塗装はいつも通り、重厚感を重視した彩色。

 

一年戦争期の機体らしく、ウェザリングも強めに施しています。

 

単に素組みに艶消しして、スミ入れとウェザリングだけでも十分かと思います。

 

モデラーならではの楽しみとして、迷彩塗装に挑戦してみても面白いでしょう。

 


【塗装レシピ】

下地…サーフェイサー1000(グレー)

車体…暗緑色(中島系)+ブラック微量

胴体…ネイビーブルー

関節部…ガンメタル&シルバー

コーティング…艶消しコート(UVカット)


 

 


アクション


ということで、「EXモデル ヒルドルブ」でした。

 

MSイグルー系の機体でも1,2を争う人気機体ということで、今回はいつも以上に腰を据えて製作し、製作期間も長期化してしまいました。

 

かくいう筆者も、ヒルドルブはお気に入りの一つで、松戸のバンダイミュージアムにおいて、大スクリーンで暴れ回るヒルドルブの姿には衝撃さえ覚えました。

 

キットは「EXモデル」という、HGシリーズとは異なるポジション故、アクション性よりも造形とディテールを重要視した製品となっています。

 

実際、CGモデルを完全再現した高度な造形と、膨大な情報量の多さは魅力的。

 

製作にあたっては、スミ入れはもとより、ドライブラシやウェザリングを施すことで、よりリアルな質感を求めることを意識しています。

 

このキットにABSは採用されていませんが、履帯が合成ゴム製なので、事実上塗装不可能。

 

なので、艶消しコートいてウェザリングを施すしかありませんが、そこだけに注意すれば、後は特にこれといった問題はありません。

 

後は、細かいパーツの紛失や破損に注意。

 

あまり再販されないキットなので、手に入ったら大事にしてあげてください。

 

それではみなさん。

 

楽しいホビーライフを。

 

 

 


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2件のコメント

  1. 完成おめでとうございます。

    やっぱり一郎さんの作例凄いですよ!
    大変参考になりますが、私はここまで出来ません(笑)

    私もヒルドルブ大好きなので、素晴らしい作例ありがとうございます!!!

    1. コットン様

      コメントありがとうございます♪

      私もヒルドルブがお気に入りなので、手を抜かないよう気を付けました(笑)

boso-ichiro へ返信する コメントをキャンセル

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